UniposとTUNAGは、従業員同士が感謝や称賛を伝え合える仕組みを備えたサービスとして、候補に並ぶ機会の多い2つです。ただし、比較検討される頻度のわりに、両ツールが解決しようとしている課題の範囲は大きく異なります。
同じ「感謝を送り合える」という説明で紹介されるため、機能一覧を見比べただけでは判断がつきにくいのも事実でしょう。本記事では、UniposとTUNAGの違いを機能・費用の考え方・運用体制の観点から整理しました。目的別の選び方に加えて、導入した取り組みを社内に根づかせるための視点もあわせて紹介します。

結論から述べると、Uniposは称賛のやり取りに機能を絞ったサービス、TUNAGは称賛を含む社内の取り組み全般をひとつのアプリに集約するサービスです。この設計の違いが、費用の考え方から現場での使われ方まで、あらゆる面に影響します。
主な違いを表にまとめました。
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比較項目 |
Unipos |
TUNAG |
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提供会社 |
Unipos株式会社 |
株式会社スタメン |
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中心となる機能 |
称賛メッセージとポイントの送り合い |
社内制度・情報共有・称賛を集約する基盤 |
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得意な課題 |
部門を越えた称賛文化の醸成、行動指針の浸透 |
情報共有の分散、社内制度の運用負荷 |
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チャット機能 |
外部チャットとの連携が中心 |
オプションでの契約 |
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日報・社内報 |
対象外 |
標準で搭載 |
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費用の考え方 |
利用料に加えてポイントの原資が必要 |
利用料に機能が含まれる |
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導入の単位 |
全社での運用が基本 |
部署単位から全社まで柔軟に対応 |
なお両サービスは「サンクスカードツール」「ピアボーナスツール」など同じカテゴリで紹介される場面が少なくありません。ここからは3つの違いを順に見ていきます。
もっとも大きな違いは、1つのサービスでどこまでを担うかという点にあります。
Uniposは称賛という行為そのものに機能を集中させた設計です。従業員がメッセージとポイントを送り、その投稿が全社のタイムラインに流れるという体験を中心に据えています。機能が絞られている分、何のためのツールなのかが従業員に伝わりやすく、説明のコストも低く抑えられるでしょう。
一方のTUNAGは、日報、社内報、各種申請のワークフロー、マニュアル管理、チャットなどを1つのアプリにまとめて利用できるのが特徴です。サンクスカードはその豊富な機能のひとつという位置づけになります。
つまり、両ツールを比較する際には「称賛だけを深くやるか」「称賛を含めた社内の情報流通ごと変えるか」という選択になります。範囲が広いほうが優れているという話ではなく、自社が解決したい課題や目的に合わせた選択が必要です。
解決したい課題が明確に絞られているなら、機能が少ないほうが現場は迷わずに済みます。逆に課題が複数の領域にまたがっているなら、個別にツールを増やすより1つにまとめたほうが管理も運用も楽になるでしょう。
費用構造にも明確な差があります。
Uniposのポイントは、たまると景品やギフト券に交換できる仕組みです。つまり会社が実際にお金を負担することになるため、一部のプランを除き、システムの利用料に加えて、ポイントの原資となる予算を毎月確保しておく必要があります。福利厚生費や賞与の一部として扱う企業が多く、従業員数に比例して負担も増えていく構造です。
TUNAGにもサンクスカードにポイントを付与する運用はありますが、必須ではありません。ポイントを使わずに、情報共有や制度運用の機能だけで導入することも可能です。
両ツールとも料金は要問い合わせのため、見積もりを取る際は利用料だけでなく総額で試算しておきましょう。
従業員がどのようにサービスに触れるかという導線も異なります。
Uniposは、SlackやMicrosoft Teamsといった外部チャットツールとの連携が強みです。普段の業務で開いている画面から投稿や閲覧ができるため、別のツールを開く手間が発生しにくくなります。すでにチャットツールを導入している企業では、この点が定着のしやすさにつながります。
TUNAGは、従業員が毎日開くアプリになることを前提に設計されています。日報の提出も、社内のお知らせの確認も、申請もTUNAG上で完結するため、業務のなかで自然と開く回数が増えていきます。社用メールアドレスを持たない従業員にもIDを発行でき、スマートフォンアプリで大半の機能を利用できます。店舗や工場、配送など、PCを持たない従業員が多い企業ほど、全員に情報を届けやすい構造といえます。
このように、Uniposは既存のチャット環境に連携する設計、TUNAGは単独で全従業員の入口になる設計です。自社にすでに全社共通のツールがあるかどうかで、どちらが無理なく運用できるかは変わってきます。

Uniposは、Unipos株式会社が提供するサービスです。公式サイトでは日本初のピアボーナスサービスとして紹介されており、この分野の先駆けとして知られています。
主な機能は次のとおりです。
称賛のメッセージとポイントを添えて送る投稿機能
他の従業員の投稿にワンクリックで反応できる拍手機能
全社に投稿が流れるタイムライン
SlackやMicrosoft Teamsなど外部チャットツールとの連携
投稿数や送受信データを可視化する分析機能
導入から定着までを支援するサポート
とりわけ拍手機能は、投稿する側にまわりにくい従業員でも参加できる入口として機能します。書くことに抵抗のある人が一定数いる組織では、この設計が全社的な参加率の向上につながるでしょう。
以上の情報から、Uniposは以下のような企業の導入に向いているといえます。
部門間の縦割りを解消し、他部署の動きを見える形にしたい
行動指針やバリューを日々の投稿に紐づけて浸透させたい
すでにSlackやTeamsが全社に浸透しており、その延長で運用したい
称賛にインセンティブを組み合わせる方針が社内で合意できている
導入を検討する際には、自社に当てはまるかチェックしてみましょう。
Uniposの導入を考える際には、ポイントの原資を毎年確保し続けられるかが、まず確認すべき点です。制度として続ける以上、単年度の予算では判断しきれません。
もうひとつは、称賛の偏りへの対処です。成果が見えやすい職種にポイントが集中し、バックオフィスや現場の従業員が受け取りにくくなる傾向は、この種のサービス全般で指摘されています。称賛のテーマを定期的に変えるなど、運用でカバーする設計をあらかじめ考えておきましょう。

TUNAGは、株式会社スタメンが提供する組織改善のプラットフォームです。100社あれば100通りの組織課題があるという考え方のもと、企業ごとに取り組みをカスタマイズして設計できる点を特徴としています。
搭載されている機能は幅広く、代表的なものは次のとおりです。
社内掲示板、社内報による情報発信
日報や業務報告の投稿
各種申請のワークフロー
マニュアルや動画の管理
サンクスカード
社内アンケート、社内テスト
チャット
利用状況やエンゲージメントのレポート
これらをノーコードで組み合わせ、自社独自の制度として設計できます。専任担当者が制度設計から運用まで伴走する体制も整っており、初めて組織改善に取り組む企業でも進めやすいでしょう。
多機能なTUNAGは、以下のような企業に適しています。
日報、申請、社内報などが複数のツールに分散しており、1つにまとめたい
独自の社内制度を設計し、運用まで定着させたい
社用メールアドレスやPCを持たない従業員が多い
情報共有の基盤ごと刷新する前提で予算を組める
1つのツール上でさまざまな機能を利用したい企業には、特に向いているといえるでしょう。
機能の多さは強みであると同時に、扱いにくさにもなり得ます。導入当初からすべての機能を開放すると、現場が使いこなせないまま放置される機能が出てきかねません。まずは1つか2つの取り組みに絞って始め、定着を確認しながら広げていく進め方が現実的です。
また、既存のグループウェアやチャットツールと機能が重複する可能性もあります。何を残し、何を統合するのかを整理してから検討に入りましょう。

機能の一覧だけでは見えてこない使用感は、実際に運用している企業の声に表れます。比較サイトに寄せられている評価を整理すると、次のような傾向が読み取れました。
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サービス |
評価されている点 |
課題として挙がる点 |
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Unipos |
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TUNAG |
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Uniposで評価が集まりやすいのは、参加のしやすさと外部連携です。コメントを書かなくてもリアクションできる仕組みがあるため、発信に消極的な従業員も巻き込みやすいという声が見られます。普段使っているチャットの画面から投稿できる点も、日常業務に組み込みやすい理由として挙げられています。
一方で懸念として挙がるのは、費用感と称賛の偏りです。成果が見えやすい職種にポイントが集まりやすく、目立ちにくい部門が評価されにくいという指摘が散見されます。運用ルールで補正する前提で検討したほうがよいでしょう。
高く評価されているのは、社内情報の集約とエンゲージメントの可視化です。日報や申請、社内報が別々のツールに分かれていた企業ほど、統合による効果を実感しやすいといえます。PCを持たない従業員でも操作できるスマートフォンアプリも、現場での定着を支える要素として挙げられています。
課題として指摘されるのは、多機能ゆえの扱いにくさです。使わない機能が残ったままになる、設定の自由度が高いぶん初期構築に時間がかかるといった声があります。導入時は機能を絞り、段階的に広げる進め方が適しているでしょう。

自社の課題を起点に考えると、UniposとTUNAGどちらが向いているか判断しやすくなります。
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解決したい課題 |
適したサービス |
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部門を越えた称賛を増やしたい |
Unipos |
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行動指針を日々の言葉として浸透させたい |
Unipos |
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既存チャットの延長で無理なく始めたい |
Unipos |
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日報や申請、社内報を1つにまとめたい |
TUNAG |
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独自の社内制度を設計して運用したい |
TUNAG |
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現場の従業員に情報を確実に届けたい |
TUNAG |
Unipos、TUNAGの特徴を踏まえて見ていきましょう。
課題が「感謝が言葉として交わされていない」という一点に集約されるなら、機能を絞ったUniposのほうが目的がぶれません。従業員への説明もシンプルになるため、何のためのツールなのかが伝わりやすくなります。
一方、情報共有の分断や制度運用の手間が課題であるなら、TUNAGの守備範囲が合致します。称賛はあくまでその一部として組み込む形になり、既存ツールの統廃合まで含めた検討が必要でしょう。
判断に迷う場合は、UniposとTUNAGの2択で判断する必要はありません。称賛や感謝を扱うサービスは他にも複数あり、料金体系や運用の負荷、搭載されている機能の範囲はそれぞれ異なります。2社の資料を確認した段階で決め手に欠けると感じた場合は、自社の課題に近いサービスを改めて絞り込むとよいでしょう。

機能の一覧には記載されないものの、導入後の成果を左右する観点を整理しました。
システム利用料だけを比べると判断を誤ります。初期費用、ポイントの原資、コンサルティングや研修のオプション費用まで含めた3年程度の総額で試算しておくと、稟議の場でも説明しやすくなるでしょう。
従業員全員がPCを日常的に使う企業と、そうでない企業とでは前提が変わります。スマートフォンのみで完結するか、社用メールアドレスがなくてもアカウントを発行できるかは、導入前に必ず確認しておきたい項目です。
「エンゲージメントの向上」だけを目標に掲げると、成果を説明できないまま予算が削られやすくなります。投稿数、利用率、部門をまたいだやり取りの件数など、追える指標を導入前に決めておきましょう。
どちらのサービスもサポート体制を強みとして挙げています。ただし内容は同じではありません。制度設計まで踏み込むのか、機能の使い方の案内が中心なのか、担当者は専任なのかを具体的に聞いておくと、導入後の温度差を防げます。

ここまで2つの違いを整理してきましたが、実際の成果を左右するのはサービス選定そのものよりも、選んだあとの運用設計です。
導入直後は投稿が集まり、社内が活気づきます。ところが繁忙期に入ると投稿が途絶え、そのまま元に戻ってしまうという声は、サービスを問わず共通して聞かれるものです。
原因の多くは、称賛が「業務とは別に時間を取って行なう活動」として位置づけられている点にあります。余裕があるときにしか回らない仕組みは、忙しくなった瞬間に止まります。取り組みが形骸化するのは、従業員の意識が低いからではなく、日常の業務と切り離された設計になっているためです。
定着している企業に共通しているのは、称賛を業務の流れのなかに置いている点です。
週次のミーティングの冒頭で、その週に届いた称賛を共有する
管理職が自ら投稿し、称賛される行動の基準を示す
自社のバリューや行動指針と紐づけ、何を称賛するのかを明確にする
投稿の少ない部署には運用担当者が個別にフォローする
これらは機能の差ではなく、運用の差です。どちらのサービスを選んだとしても、この設計を怠れば結果は変わりません。逆にいえば、運用の型さえ用意できていれば、多機能でなくとも成果は出ます。比較検討の段階から「誰が運用の責任を持つのか」を決めておくと、導入後の立ち上がりが速くなります。

UniposとTUNAGの比較にあたって、よく寄せられる質問をまとめました。
併用可能ですが、機能が重なる部分があるため推奨されにくい組み合わせです。まずはどちらか一方で運用し、不足が明確になった段階で追加もしくはリプレイスを検討する進め方が現実的でしょう。
両社とも料金は要問い合わせのため、単純な比較はできません。ただしUniposはポイントの原資が別途必要になるため、利用料以外の予算も見込んでおく必要があります。
どちらもスマートフォンに対応しています。TUNAGは社用メールアドレスがなくてもアカウントを発行できるため、現場中心の組織に適した設計といえます。

称賛を起点に組織を変えていきたい場合、チームワークアプリ「RECOG」も選択肢のひとつです。RECOGは従業員同士が「レター」で称賛を贈り合えるアプリで、自社のバリューに紐づいたバッジを選んで贈れます。誰がどの行動指針を体現しているかが日々のやり取りから見えるため、理念が言葉だけで終わりません。
蓄積されたレターのデータから個人の強みや組織の状態を把握でき、人材育成や配置の判断材料としても活用できます。累計2,000社以上の導入実績があり、運用設計から定着までを支える体制も整えています。機能や料金、活用シーンをまとめた資料を無料で配布していますので、比較検討の材料としてぜひ資料請求をご活用ください。
UniposとTUNAGの違いは、称賛に機能を絞るか、社内の取り組み全般を1つに集約するかという設計思想の差にあります。称賛文化の醸成が課題の中心にあるならUnipos、情報共有と制度運用の統合が課題ならTUNAGが合致しやすいでしょう。
ただし、比較の対象をこの2つに限定する必要はありません。称賛や感謝を扱うサービスは他にも複数あり、料金や機能の範囲、運用にかかる負荷は製品ごとに異なります。自社の課題を整理したうえで候補を広げ、複数社の資料を比較しながら検討を進めてみてください。
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