Uniposは、従業員同士が感謝や称賛のメッセージに少額のポイントを添えて贈り合う「ピアボーナス」の仕組みをツール化したサービスです。テレワークや拠点の分散が進むなかで見えにくくなった貢献を可視化する手段として、人事・組織開発の現場でサービス名を聞く機会が増えました。
一方で、導入を検討する立場になると「自社の規模や文化に合うのか」「入れたあとに使われなくなるのではないか」といった迷いが出てきます。ポイント制を扱うため、原資や労務面の確認事項も気になるところでしょう。
この記事では、Uniposの機能や使い方、料金の考え方を整理したうえで、導入前に押さえておきたい注意点と、自社に合うかを見極めるための判断軸までまとめました。

Unipos(ユニポス)とは、Unipos株式会社が提供する、従業員同士が称賛のメッセージと少額のポイントを贈り合えるサービスです。投稿は全社に公開されるタイムラインへ流れるため、日々の業務では見えにくい貢献が組織全体に共有されます。
上司から部下への評価だけではすくい上げるのが難しい「縁の下の働き」に光を当てる設計が特徴で、心理的安全性やエンゲージメントの向上を目的として導入されるケースが多く見られます。
ピアボーナスは「peer(仲間・同僚)」と「bonus(報酬)」を組み合わせた言葉で、従業員が互いの貢献に対してインセンティブを贈り合う制度を指します。評価者が管理職に限られる従来の人事評価と異なり、日常的に一緒に働く仲間が評価の担い手になる点が大きな違いです。
サポート業務や部署をまたいだ協力といった、数字にあらわれにくい貢献を拾いやすいところにこの仕組みの価値があります。
なお「ピアボーナス」はUnipos株式会社の登録商標です。同種の仕組みを扱う他社サービスでは、サンクスカードや称賛ツールといった呼び方が使われています。
Uniposは、もともと運営元の前身企業における社内制度から生まれました。仲間の良い仕事ぶりを互いに投票し合う社内の取り組みを出発点に、報酬を贈り合う仕組みを加えてサービス化された経緯があります。
自社の組織課題を解決するために設計された制度がベースになっているため、現場の従業員が無理なく続けられる操作性が重視されています。
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項目 |
内容 |
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提供会社 |
Unipos株式会社 |
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サービス種別 |
ピアボーナス型の称賛・エンゲージメント支援ツール |
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主な機能 |
投稿、拍手、タイムライン、データ分析、外部ツール連携 |
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料金 |
利用人数や機能に応じた見積もり(要問い合わせ) |
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連携ツール |
Slack、Microsoft Teams、Chatwork など |
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導入実績 |
数十名規模から数千名規模まで、業種を問わず導入例あり |

Uniposの機能構成はシンプルで、称賛を「贈る」「反応する」「振り返る」という流れに沿って設計されています。多機能さで勝負するタイプではなく、称賛のやり取りに絞り込んでいる点が特徴といえるでしょう。
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機能 |
概要 |
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投稿 |
称賛のメッセージにポイントを添えて特定の相手に贈る |
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拍手 |
ほかの従業員の投稿にワンクリックで反応する |
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タイムライン |
投稿が全社に公開され、部署を越えて活躍が共有される |
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データ分析 |
投稿数や送受信の状況を集計し、組織の傾向を把握できる |
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外部ツール連携 |
チャットツール上からUniposの投稿や閲覧ができる |
ひとつずつ見ていきましょう。
Uniposの中心にあるのが投稿機能です。贈りたい相手を選び、具体的な行動に触れたメッセージを書き、そこにポイントを添えて送ります。
投稿にはハッシュタグを付けられるため、企業理念や行動指針と紐づけた運用も可能です。同じハッシュタグの投稿だけを絞り込んで閲覧できるので、「どの価値観が実践されているか」を後から振り返る使い方もできます。
投稿はすべてタイムラインに公開されるため、他部署の動きも自然と目に入り、部署間の相互理解が進みやすくなるでしょう。
投稿を読んだ第三者は、共感した投稿に拍手を送れます。拍手はワンクリックで完了し、拍手によって発生したポイントは投稿者と受け取り手の双方に分配される設計です。
文章を書くことに苦手意識がある従業員でも、拍手なら参加できます。「見ているだけの人」を減らし、全社的に利用率を高められるでしょう。
蓄積された投稿データは、組織の状態を把握する材料になります。投稿数の推移、部署ごとの利用状況、誰から誰へ称賛が流れているかといった情報を確認できるためです。
人事担当者にとっては、評価面談や1on1の材料としても活用できます。感覚で語られがちだった「チームの雰囲気」を、データで補足できる点にメリットがあるでしょう。
Uniposは、SlackやMicrosoft Teams、Chatworkといったビジネスチャットと連携できます。普段使っているチャットの画面から投稿やタイムライン確認ができるため、専用画面を開く手間が減ります。
新しいツールを追加する心理的な負担は、定着率を左右する要素です。既存の業務動線に組み込める設計は、運用開始後の利用率に効いてきます。

実際の運用イメージを、従業員側の目線で4つのステップに整理しました。
各従業員には、週の始まりなど決まったタイミングで「贈るためのポイント」が付与されます。このポイントは自分では使えず、ほかの従業員に贈ることだけに使える設計です。
使い切らなかった分は翌週に繰り越されません。「余らせても意味がない」という設計が、称賛を先送りしない行動を後押しします。
宛先欄から相手を選び、称賛のメッセージを入力します。名前や部署名から検索できるため、直接の面識が薄い相手にも贈れます。
このとき大切なのは、抽象的な「ありがとう」で終わらせないことです。「どの場面の、どんな行動が助かったのか」を具体的に書くほど、読み手にも周囲にも伝わる投稿になります。
タイムラインに流れてくる投稿のなかで、共感したものに拍手を送ります。1日に何度でも参加できる手軽なアクションです。
拍手は投稿者への後押しにもなります。称賛を贈った人が孤立しない環境をつくるうえで、地味ながら重要な役割を果たします。
受け取ったポイントの使い道は、企業ごとに設計します。給与への上乗せ、社内備品との交換、寄付など、自社の方針に合わせた運用が選べるためです。
どの方式を採るかによって、必要な社内手続きも変わります。導入前に人事・経理と方針をすり合わせておくと、運用開始後の混乱を避けられるでしょう。

Uniposは一律の料金を公開していません。利用人数、使う機能、オプションの有無に応じて個別に見積もりが提示されます。
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費用項目 |
内容 |
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初期費用 |
アカウント設定や初期構築にかかる費用 |
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月額利用料 |
利用人数に応じて変動する基本料金 |
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オプション費用 |
分析レポートや導入支援などの追加サービス |
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ポイント原資 |
従業員に付与するポイントの裏付けとなる予算 |
正確な金額を知るには問い合わせが必要になりますが、稟議の見通しを立てるうえでは、上の4項目それぞれに予算枠を置いて考えると整理しやすくなります。
見落とされやすいのが、ポイントの原資です。従業員が贈り合ったポイントを金銭や商品に交換する運用にする場合、その原資はツール利用料とは別に企業が負担します。
そのため「1人あたり月いくらまで」という上限を先に決めておくと、予算のぶれを抑えられます。人数が増えるほど原資も比例して増えるため、将来の従業員数を織り込んだ試算が欠かせません。
また、ポイントを給与として支給する運用を取る場合は、給与課税の扱いや就業規則上の位置づけを事前に確認しておく必要があります。雇用形態によって取り扱いが変わるケースもあるため、人事・経理・法務を早い段階で巻き込んでおくと安心です。

Uniposが解決を目指す課題と、期待できる効果を整理しました。
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組織の課題 |
期待できる効果 |
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誰が何をしているか見えない |
日々の貢献がタイムラインで可視化される |
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部署間の連携が弱い |
他部署の動きが目に入り、相互理解が進む |
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行動指針が浸透しない |
ハッシュタグで理念と行動が結びつく |
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感覚でしか組織を語れない |
蓄積データで組織の傾向を確認できる |
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評価に不満が出やすい |
定性的な貢献が記録として残る |
とくに効果を実感しやすいのは、拠点が分かれている企業やリモートワークの比率が高い企業です。物理的に顔を合わせる機会が少ない環境ほど、称賛を可視化する仕組みの価値が相対的に高まります。

導入後につまずきやすいポイントは、事前の設計でかなり避けられます。ここでは3つの論点を挙げます。
金銭的なインセンティブを組み込む以上、原資の確保と管理業務は避けて通れません。予算の承認、支給方法の設計、対象者の範囲決めなど、運用担当者の負担は決して小さくないでしょう。
金銭を絡めない称賛の仕組みと比べると、稟議のハードルも高くなります。導入の目的が「感謝を伝える文化をつくること」だけであれば、ポイント制が本当に必要かをいったん立ち止まって検討する価値があります。
称賛の投稿は、発信が得意な従業員に集中しやすくなる傾向があります。営業や企画のように成果が見えやすい職種と、事務や製造のように成果が数字にあらわれにくい職種のあいだで、受け取る量に差が生じるケースもあるでしょう。
偏りが放置されると、「自分は関係ない」と感じる従業員が出てきます。部署ごとの利用状況を定期的に確認し、称賛が届きにくい領域に意識的に光を当てる運用が必要です。
新しい仕組みは、導入直後に投稿が集中しやすくなります。しかし数か月経つと投稿が減り、一部の従業員だけが使う状態に落ち着いてしまう例は珍しくありません。
レビューサイトでも「慣れると飽きてしまう」という趣旨の声が見られます。これはUniposに限らず、称賛系ツールや社内SNSなどのツール全般に共通する構造的な課題です。
対策としては、以下のような方法が挙げられます。
経営層や管理職が率先して投稿する
月次で称賛の傾向を共有する
行動指針の浸透施策と接続する
ツールを入れるだけで文化が変わるわけではないという前提に立ち、運用の設計まで含めて検討することが、形骸化を防ぐうえでのポイントになります。

レビューサイトや導入企業の発信からは、次のような傾向が読み取れます。
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好意的な評価 |
改善を求める声 |
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感謝を伝えるきっかけができた |
時間が経つと投稿が減ってしまう |
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他部署の仕事内容がわかるようになった |
公開範囲を絞りたい場面がある |
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経営層が現場の状況を把握しやすくなった |
ポイントの交換方法がわかりにくい |
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リモートワーク下でも接点が保てる |
一部の機能を使いこなせていない |
好意的な評価は「見えなかったものが見えるようになった」という点に集約されます。一方で改善を求める声は、機能そのものよりも運用の定着に関するものが中心です。
この傾向は、ツール選定と同じくらい運用設計が重要であることを示しています。

判断のポイントは「金銭的なインセンティブを称賛に組み込むかどうか」です。ここが自社の方針と一致していれば、Uniposは有力な選択肢になります。
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向いている企業 |
慎重に検討したい企業 |
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称賛にインセンティブを組み合わせたい |
金銭が絡む制度の社内合意が取りにくい |
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拠点分散・リモートで接点が減っている |
ポイント原資の予算確保が難しい |
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行動指針の浸透を並行して進めたい |
まずは感謝を伝える習慣から始めたい |
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運用を伴走支援してもらいたい |
現場主導で小さく始めたい |
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データを人事施策に活用したい |
ITに不慣れな従業員の比率が高い |
ポイント制は強い動機づけになる反面、「ポイントのために投稿する」という状態を招くリスクも抱えています。称賛そのものを目的にしたいのか、行動変容の後押しにインセンティブを使いたいのか。この問いへの答えが、ツール選定の分岐点になります。

感謝や称賛を扱うツールは複数あり、それぞれ重視している設計思想が異なります。代表的なサービスを挙げました。
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ツール |
特徴 |
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Unipos |
称賛のメッセージにポイントを添えて贈り合える。チャットツールとの連携が充実している |
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RECOG |
称賛の「レター」を贈り合うチームワークアプリ。自社のバリューに紐づくバッジを選んで贈れる |
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TUNAG |
社内制度の運用を幅広く支援するプラットフォーム。サンクスカードもその機能のひとつ |
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THANKS GIFT |
サンクスカードにポイント機能を組み合わせられる。組織サーベイ機能も備える |
同じ「称賛を贈り合う」という言葉でも、重心が理念浸透にあるのか、コミュニケーション量の増加にあるのか、制度運用の効率化にあるのかはツールごとに違います。自社が何を変えたいのかを言語化してから比べると、選定の軸がぶれにくくなるでしょう。

最後に、Unipos導入に際してよくある質問とその回答をまとめました。
一律の価格は公開されていません。利用人数や機能、オプションに応じた見積もり制のため、公式サイトからの問い合わせが必要です。
数十名規模から数千名規模まで導入例があります。ただし人数が少ない組織では、すでに互いの働きぶりが見えているため、可視化の効果は相対的に小さくなる傾向があります。
運用方法は導入企業が設計します。給与への上乗せ、商品との交換、寄付など複数の選択肢があり、どれを採用するかは企業側の方針次第です。
利用は可能ですが、雇用形態によって契約上の確認が必要になる場合があります。とくに派遣従業員へポイントを金銭として支給する場合は、派遣元との事前確認が欠かせません。
全社説明や運用ルールの設計を含めると、数週間から1か月程度を見込むケースが一般的です。規模や社内調整の状況によって前後します。
最大の違いはポイント(金銭的インセンティブ)を伴うかどうかです。サンクスカードは感謝を伝えること自体が目的で、ピアボーナスはそこに報酬の要素を加えて行動を後押しします。

称賛の文化をつくりたいものの、金銭インセンティブの設計まではハードルが高いと感じる企業には、チームワークアプリ「RECOG」という選択肢があります。
RECOGは称賛を伝える「レター」を軸にしたツールです。レターを贈る際は、自社のバリュー(行動指針)に紐づくバッジをあわせて選ぶため、日々の称賛がそのまま理念浸透の機会になります。誰がどのバリューを実践しているかは自動で集計され、表彰や1on1の材料としても活用できます。
ポイント原資の予算確保や給与処理の設計が不要なため、現場から小さく始めやすい点も特徴です。累計2,000社以上に導入されており、規模や業種を問わず活用されています。称賛が続く運用設計に関心のある方は、まずは資料請求からお気軽にご検討ください。
Uniposは、従業員同士が称賛のメッセージとポイントを贈り合うピアボーナスツールです。タイムラインで貢献が可視化され、拠点が分かれた組織でも相互理解を進めやすくなります。
一方で、料金は見積もり制であり、ポイントの原資や労務面の確認事項も発生します。導入直後をピークに投稿が減る現象も、多くの企業が直面する課題です。
検討にあたっては「称賛に金銭的なインセンティブを組み込むかどうか」を先に決めておくと、判断がぶれません。称賛を交わす習慣づくりを優先したいのであれば、非金銭型のツールから比較を始める道もあります。自社が何を変えたいのかを言語化したうえで、複数の選択肢を並べて検討してみてください。
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