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社内通貨の導入事例3選|運用のコツと失敗しない秘訣とは

社内通貨の導入事例3選|運用のコツと失敗しない秘訣とは

公開日: 2026.07.29
更新日: 2026.07.29

社内通貨は、従業員の貢献や日々の頑張りを目に見えるかたちで評価できる仕組みとして、多くの企業から注目を集めています。ただ、制度を設けただけでは定着せず、いつのまにか使われなくなってしまうケースも少なくありません。

 

本記事では、実際に社内ポイントを運用している企業4社の事例をもとに、運用のコツや形骸化を防ぐ工夫を紹介します。自社に合った制度設計のヒントとして役立ててください。

 

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社内通貨とは

社内通貨とは、企業が独自に発行し、社内でのみ使えるポイントや通貨のことです。紙幣や硬貨のような現物ではなく、アプリやWebシステム上でやり取りするデジタルポイントを採用しているケースが一般的です。従業員同士が感謝や称賛のメッセージとともに贈り合ったり、企業がインセンティブとして付与したりして活用されます。

 

 

社内通貨が注目される背景

社内通貨が注目される背景には、働き方の多様化があります。リモートワークやハイブリッドワークが広がり、部署や拠点を越えた何気ないやり取りが減りました。従業員同士のつながりが希薄になりやすい環境のなかで、貢献を可視化し感謝を伝え合う手段として、社内通貨への関心が高まっているのです。加えて、給与や役職といった従来の物差しだけでは、若い世代の働きがいを支えにくくなっている点も、導入企業が増える理由といえるでしょう。

 

社内通貨の主な活用パターン

社内通貨の使われ方は、大きく3つのパターンに分けられます。

  • 企業がインセンティブとして付与する

  • 従業員同士で贈り合う

  • 獲得数の多い従業員を表彰する

ひとつめは、目標を達成した従業員や活躍が目立つ従業員へ、企業がインセンティブとして付与する使い方です。2つめは、感謝や称賛の証として従業員同士で贈り合う使い方で、少額の報酬を送り合うピアボーナスやサンクスカードと組み合わせて運用されます。3つめは、表彰制度と連動させ、獲得数の多い従業員をたたえる使い方です。

 

貯まったポイントは、企業が用意した商品との交換や書籍購入の補助、賞与査定への反映などに使えます。自分の取り組みが給与とは別のかたちで認められるため、モチベーション向上のきっかけとして機能するはずです。どのパターンを選ぶかは、自社が解決したい課題によって変わってきます。

 

 

 

社内通貨の導入事例3選

ここからは、社内ポイントを実際に運用している企業の事例を紹介します。いずれも称賛や感謝を軸にポイントを活用し、組織の課題解決につなげた例です。業種や規模はさまざまですが、運用の考え方には自社に置き換えられるヒントが詰まっているので、ぜひ参考にしてください。

 

事例1:称賛給制度でポイントを贈り利用率を高める(三福グループ)

愛媛県松山市で不動産やフィットネス、ホテル・観光、福祉など多業種を展開する三福グループは、2020年にRECOGを導入しました。多業種ゆえに雇用形態や勤務時間がさまざまで、顔を合わせないメンバー同士のつながりが希薄になりやすい点が課題だったといいます。

 

利用率を大きく押し上げたのが、2024年夏に始めた社内通貨となる称賛給です。これは、商品券などと交換できるポイントをレターに添えて贈れる仕組みで、行動や成果に対して少額の報酬を届けられます。あわせて「ありがとう」といったシンプルなバッジを増やし、月次レポートをもとに個別へ声をかけるなど、地道な工夫も重ねました。年末には、1年間の称賛レベルに応じた表彰も実施しています。

 

その結果、自発的にポイントを贈り合う従業員が増え、グループ共通の文化として称賛が根づきました。新卒採用の場で文化を伝える材料になったり、経営者育成に生かされたりと、波及効果も広がっているそうです。多様な人材が「感謝・称賛」という共通言語を持てたことは、複数の事業を束ねるうえでの強みにもなっているようです。

 

 

事例2:健康経営の施策と連動しポイントを付与(コンクリートコーリング)

コンクリートの切断・穿孔を手がけるコンクリートコーリング株式会社(西日本)は、健康経営や人的資本経営に力を入れる建設会社です。現場へ直行直帰する働き方が多く、本社と現場が互いの頑張りを把握しにくい点に課題を感じていました。

 

同社はレターとポイント機能を軸にRECOGを運用し、健康経営の施策と組み合わせている点が特徴適です。たとえば年3回のウォーキングキャンペーンでは、参加者にレターで参加ボーナスのポイントを贈り、目標を達成するとさらに追加ボーナスを付与します。禁煙に挑む卒煙キャンペーンとも連動させ、達成者へ称賛のレターが数珠つなぎで届いたこともあったそうです。

 

ポイントというかたちで頑張りが返ってくることが、健康施策への参加意欲を後押ししています。レターを通じて本社と現場の距離も縮まり、社内のコミュニケーションが活性化したと実感しているようです。対面で褒め合うことに照れが残る職場でも、デジタルのポイントが感謝を伝える最初のきっかけをつくっています。

 

 

事例3:貯めたポイントを商品と交換できる楽しさで定着(アイティアスリート)

ITインフラの設計・構築を手がけるアイティアスリート株式会社は、東京と大阪の2拠点で事業を広げる企業です。案件ごとにメンバーが別々の現場へ散るうえ、コロナ禍のリモートワークが重なり、社内のつながりが希薄になっていました。

 

福利厚生を見直すなかで同社が選んだのが、称賛とポイントを組み合わせられるRECOGです。貯まったポイントは、カフェのドリンクやネットショッピングのご褒美と交換できることで、称賛されるうれしさに交換の楽しみが加わり、自然と「贈ろう」「使おう」という気持ちが生まれるのだといいます。

 

経営理念に沿ったバッジを設定し、経営層や管理職が率先して使う運用も後押しとなりました。導入後は毎月8〜9割が利用する高い定着率を保っています。新しく入った従業員がまず自己紹介を投稿する仕組みも、相互理解を早める仕掛けとして機能しているそうです。案件ごとに現場が分かれていても、レターとポイントのやり取りが横のつながりを生んでいます。役職や拠点を超えて感謝が飛び交う文化が育っている好例といえるでしょう。

 

 

 

社内通貨の導入で得られる効果

社内通貨を運用する企業は、どのような効果を実感しているのでしょうか。事例に共通して見られる3つの効果を紹介します。

 

従業員のモチベーション向上

社内通貨の大きな効果は、従業員のモチベーション向上です。日々の業務での小さな成果や貢献に対して、その場でポイントというかたちのフィードバックが返ってきます。査定を待たずに評価が可視化されるため、努力が認められている実感を持ちやすくなるでしょう。給与や賞与とは別の軸で頑張りが報われることが、次の一歩への動機づけになります。

 

 

称賛し合う文化の醸成

従業員同士でポイントを贈り合う運用にすると、感謝や称賛を伝え合う文化が育ちます。ふだんは言葉にしにくい「ありがとう」や「助かった」を、ポイントに乗せて気軽に届けられるためです。売上に直結する仕事だけでなく、バックオフィスやサポート役といった縁の下の力持ちにも光が当たります。互いの長所に目を向ける習慣が根づけば、職場の雰囲気も前向きに変わっていくでしょう。

 

 

離職防止・定着率の向上

称賛や感謝が行き交う職場は、従業員にとって居心地のよい環境になります。自分の貢献が認められ、仲間とのつながりを感じられると、その会社で働き続けたいという気持ちが強まるものです。実際、事例で紹介する企業の多くが、社内通貨や称賛の仕組みを取り入れたあとに離職率の改善を実感しています。人材の確保が難しい時代だからこそ、定着への効果は多くの企業にとって魅力となるでしょう。

 

 

 

事例から学ぶ社内通貨を成功させるポイント

3社の事例には、社内通貨を根づかせるための共通点が見えてきます。ここでは、運用を成功に導く3つのポイントを整理しましょう。

 

導入目的を明確にする

社内通貨でつまずく典型が、目的を整理しないまま「なんとなく」始めてしまうパターンです。何を解決したいのかがあいまいだと、従業員に使われず形骸化したり、一部だけで盛り上がって温度差が生まれたりします。

 

コミュニケーションの活性化なのか、理念の浸透なのか、定着率の向上なのか、自社の課題を言葉にしたうえで、その解決につながる付与ルールを設計するのが大切でしょう。目的が定まれば、どんな行動にポイントを付けるべきかも自然と見えてきます。

 

経営層・管理職が率先して使う

定着している企業ほど、経営層や管理職が自ら積極的に使っています。上の立場の人がポイントやレターを贈る姿を見せると、従業員も安心して参加しやすくなるでしょう。

 

反対に、現場任せにしてトップダウンの号令だけで終わると、制度はなかなか浸透しません。まずは旗を振る側が楽しんで使う姿勢が、文化づくりの起点になるはずです。上司からの称賛は受け手の満足度も高く、参加の呼び水として大きな役割を果たします。

 

形骸化を防ぐ仕組みをつくる

導入して終わりにせず、続く仕掛けを用意しておくことも欠かせません。ランキングや表彰で楽しさを添えたり、投稿リレーのように参加のきっかけをつくったりする工夫が効果的でしょう。

 

ただし、数値を追いすぎると称賛が義務になりかねない点には注意が必要です。利用状況を定期的に見直し、従業員の声を運用に反映させながら、無理なく続けられる形へ育てていきましょう。

 

 

社内通貨制度の始め方4ステップ

はじめて社内通貨を導入する場合は、次の4ステップで進めるとスムーズです。

 

ステップ1:導入目的を整理する

最初に、社内通貨で何を実現したいのかをはっきりさせます。コミュニケーション活性化、理念浸透、定着率向上など、目的によって設計は変わってくるでしょう。ここがあいまいなまま進めると、あとで運用が迷走しやすくなります。

 

ステップ2:付与ルールと交換先を設計する

次に、どんな行動でポイントが貯まり、何と交換できるのかを決めます。従業員が欲しいと思える交換先を用意できると、参加意欲が高まりやすいでしょう。少額でも日常的に贈り合える設計にしておくと、一部の人に偏りにくくなります。促したい行動に多めのポイントを設定するなど、メリハリをつけるのも有効です。

 

ステップ3:スモールスタートで試す

いきなり全社で始めるのではなく、特定の部署やチームから小さく試すのがおすすめです。運用してみて見えた課題を早めに拾い、本格展開の前に調整できます。無料トライアルのあるツールなら、定着しそうかを見極めてから判断できるでしょう。

 

ステップ4:運用データを見て改善する

運用を始めたら、利用率やポイントのやり取りを定期的に確認します。使われていない場合は、周知の方法や付与ルールを見直しましょう。従業員アンケートで声を集め、改善を重ねていくことが、長く続く制度への近道です。

 

 

社内通貨を運用するならRECOG

ポイントで社内通貨を運用したいなら、称賛と組み合わせて使えるRECOGがおすすめです。RECOGは、感謝や称賛のメッセージとともに社内ポイントを贈れるチームワークアプリで、貯まったポイントは好きな商品と交換できます。数値化しにくい貢献も可視化されるため、本記事の事例のように、表彰や文化づくりと連動させた運用がしやすい点が魅力でしょう。

 

SlackやMicrosoft Teamsといった既存ツールとも連携でき、無理なく日常業務に組み込めます。累計2,000社以上の導入実績があり、専任担当による運用サポートも充実しているため、はじめての導入でも定着まで伴走します。具体的な機能や料金、活用イメージを知りたい方は、まずは資料請求で詳細をご確認ください。

 

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まとめ

社内通貨は、従業員の貢献や日々の頑張りを可視化し、感謝や称賛を伝え合う文化を育てる仕組みです。本記事で紹介した4社の事例に共通していたのは、導入目的を明確にし、経営層が率先して使い、形骸化を防ぐ工夫を続けている点でした。

 

制度は設けて終わりではなく、育てていくものです。自社の課題に合った目的を定め、無理なく続けられる運用を設計することで、社内通貨は組織を前向きに変える力になるでしょう。紹介した4社のように、称賛と結びつけた運用ができれば、ポイントは単なる報酬を超えて組織の文化そのものを支える存在になります。まずは小さく試しながら、自社に合う形を探してみてください。

 

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