「社内SNSを導入したいけれど、ツールが多すぎてどれを選べばよいか分からない」と悩んでいる人事・組織開発の担当者は多いのではないでしょうか。ランキングを参考にしたくても、サイトごとに順位がバラバラで判断に迷うこともあるでしょう。
本記事では、注目されている社内SNSの人気ランキングを紹介しつつ、自社に合ったツールを選ぶための判断軸や、導入後に定着させるためのコツまで解説します。ツール選定の参考にしてください。

社内SNSとは、チャットや投稿などSNSの機能を持つ、企業や部門など組織内で利用するビジネスツールです。普段使っているSNSと同じ感覚で手軽に使え、部署や役職を超えた交流を促します。
業務連絡だけでなく、日々の気づきや感謝、ちょっとした雑談まで投稿できるため、社内のコミュニケーションを促進します。タイムラインやリアクション、掲示板といった機能を通じて、従業員同士の相互理解や一体感の醸成を後押しします。

社内SNSが企業から注目される背景には、主に3つの要因があります。
リモートワークやハイブリッドワークなど多様な働き方の定着
人的資本経営や従業員エンゲージメントが重視されるようになった風潮
組織がサイロ化することへの危機感
1つめは、リモートワークやハイブリッドワークの定着です。働き方が多様化して対面のコミュニケーションが減り、何気ない会話や感謝を伝える機会が失われやすくなりました。オンラインでつながる仕組みへの需要が高まっています。
2つめは、人的資本経営やエンゲージメント重視の流れでしょう。2023年から上場企業を対象に人的資本情報の開示が求められるようになり、従業員エンゲージメントの向上が経営課題として位置づけられました。社内SNSは、その施策のひとつとして活用されています。
3つめは、組織のサイロ化への危機感です。部署間の壁が厚くなると情報が分断され、貢献や知見が埋もれてしまいます。フラットに開かれた社内SNSは、こうした分断を防ぐ場として期待されているのです。

ここからは、複数の比較サイトや口コミ評価をもとに、注目度の高い社内SNSを紹介します。ランキングはあくまで参考情報のため、自社の課題や目的に合致するかという観点で読み進めてください。
メンバー同士の「感謝」「称賛」によってコミュニケーションを活性化させる、チームワークアプリです。累計2,000社以上の導入実績があり、業種・業態を問わずさまざまな組織で使われています。
中核となる「レター機能」では、面と向かって伝えにくい感謝の気持ちを気軽に贈り合えるのが特徴です。投稿やクローズドなトーク、社内掲示板も備え、称賛を起点に日々の投稿が続く点が、ほかの社内SNSと大きく異なります。導入後のサポートも手厚く、はじめて社内SNSを導入する企業でも安心して運用を始められるでしょう。
主な機能:レター、投稿、トーク、社内掲示板、分析、表彰テンプレート
導入企業例:株式会社SBI証券、株式会社コナカ、オリンパスマーケティング株式会社など
向いている企業:称賛文化を根づかせ、社内SNSを形骸化させたくない企業
エンゲージメント向上と組織課題の解決を目的とした、多機能型の社内SNSです。社内掲示板やチャット、サンクスカード、ワークフロー、従業員サーベイなどを1つのプラットフォームに集約できます。
必要な機能を選んでアプリをカスタマイズできるため、100社100通りの運用に対応しやすいのが強みです。社用PCを持たない現場の従業員も巻き込みたい企業に向いています。
主な機能:社内掲示板、チャット、サンクスカード、ワークフロー、サーベイ
向いている企業:情報共有からエンゲージメント向上まで一括で取り組みたい企業
普段使いのLINEとほぼ同じ操作感で使える、ビジネス版のコミュニケーションツールです。チャットや掲示板、カレンダー、アンケートなど機能が豊富で、導入ハードルの低さから幅広い企業に選ばれています。
ITツールに不慣れな従業員でも直感的に扱える点が魅力といえます。社外の取引先とのやり取りにも強く、現場スタッフの多い企業でも活用しやすいでしょう。
主な機能:チャット、掲示板、カレンダー、アンケート、無料通話
向いている企業:ITに不慣れな従業員が多く、導入のしやすさを重視する企業
組織のコミュニケーション活性化を通じて、組織力の最大化を目指す情報共有プラットフォームです。テーマごとに「ノート」を作って情報を蓄積でき、流れて消えがちな知見を資産として残せます。
コミュニケーション量をスコア化する機能を持ち、組織のコンディションをデータで把握できるのが特徴です。専任担当による定着サポートも用意されています。
主な機能:ノート、フィード、組織スコア分析、タスク管理
向いている企業:組織状態を数値で可視化し、改善につなげたい企業
クローズドな環境で安全に使える、国産のビジネスチャット・社内SNSツールです。チャットや掲示板、無料通話に加え、日報や安否確認など現場で役立つ機能を備えています。
アクセス権限を細かく設定でき、セキュリティ対策が充実している点が支持されています。情報の統制が必要な業種でも、安心して導入できるでしょう。
主な機能:チャット、掲示板、無料通話、日報、安否確認
向いている企業:セキュリティを重視し、現場を含めて全社で使いたい企業
チャンネルベースで情報を整理できる、世界的に普及したコミュニケーションツールです。過去のやり取りが検索しやすく、外部サービスとの連携が豊富な点が特徴といえます。
とくに開発・技術職との親和性が高く、ボットや自動化を組み合わせた柔軟な運用ができます。オープンな情報共有を進めたい企業に向いているでしょう。
主な機能:チャンネル、検索、外部連携、ハドルミーティング
向いている企業:外部ツールと連携し、オープンな情報共有を進めたい企業
Microsoft 365に統合された、全社規模の社内SNSです。経営層からの発信や部門を超えたコミュニティづくりに強く、大企業での全社展開に適しています。
すでにMicrosoft 365を利用している企業なら、追加導入の負担が小さいのも利点です。組織の一体感づくりを大規模に進めたい場合の選択肢になります。
主な機能:コミュニティ、ストーリーズ、経営層発信、Microsoft 365連携
向いている企業:Microsoft 365を活用し、大規模に全社をつなぎたい企業

自社に合ったツールを選ぶ前に、社内SNSがもたらす効果をあらためて確認しておきましょう。主なメリットは次のとおりです。
社内SNSは対面よりも気軽にやり取りでき、部署や役職の垣根を超えた交流を生みます。新しく入った従業員でも発言しやすく、風通しのよい職場づくりに役立つでしょう。
タイムラインや掲示板を通じて、必要な情報を一度に多くのメンバーへ届けられます。メールのように埋もれにくく、リアルタイムでの共有が実現します。
投稿された成功事例やノウハウは検索できる形で残り、組織の資産になります。属人化していた知見が可視化されれば、新しく入った従業員の育成にもつながるものです。
自分の投稿に反応が返ってくる体験は、会社への愛着を育てます。感謝や称賛が飛び交う職場では心理的安全性が高まり、離職防止の効果も期待できるでしょう。

多くの企業が社内SNSを導入する一方で、「入れたのに使われない」という失敗も少なくありません。ランキング上位の人気ツールでも、次のような落とし穴にはまると形骸化してしまいます。
一部の人だけが投稿して盛り上がっていると、周囲は疎外感を抱きがちです。参加の入り口が狭いまま放置すると利用者は減り、やがて過疎化してしまいます。誰でも気軽に加われるテーマや雰囲気づくりが欠かせません。
投稿が半ば義務になると、社内SNSは負担へと変わります。「うざい」「見るのが面倒」と受け取られ、かえって反発を招くこともあるでしょう。投稿はあくまで任意とし、自発的に使いたくなる工夫が求められます。
すでに使っているチャットやグループウェアと役割が重なると、二重管理で手間が増えます。同じ情報が複数の場所に分散すれば、見落としも起きやすくなるものです。導入前に棲み分けを決めておきましょう。
高機能なツールほど良いと考えがちですが、機能数と定着率は比例しません。使わない機能が増えるほど画面は複雑になり、初心者を遠ざけてしまいます。定着に効くのは、また使いたいと思える体験の積み重ねです。

ランキングを参考にしながら候補を絞り込む際は、次の5つの観点で比較すると判断しやすくなります。
最も重要なのが、導入目的とツールの方向性の一致です。コミュニケーション活性化、業務効率化、ナレッジ共有のどれを主目的にするのかを明確にし、その領域に強いツールを選びます。目的があいまいなままでは、機能を持て余しかねません。
現場の従業員が使いこなせなければ、どれほど多機能でも成果は出ません。とくにITに不慣れな職場では、普段のSNS感覚で操作できるシンプルなツールが向いています。無料トライアルで使い心地を確かめておくと安心でしょう。
すでに導入済みのツールとの連携や棲み分けも確認します。「業務連絡はチャット、文化づくりは社内SNS」といった役割分担を最初に決めておくと、現場は迷わず使い分けられます。
社内SNSには機密情報が流れるため、セキュリティ強度は必ず確認したい項目です。通信の暗号化やアクセス権限の細かな設定、ログ管理などが備わっているかをチェックしましょう。
見落とされがちですが、長く使えるかを左右するのが定着支援の有無です。気軽に反応できる仕組みや感謝を伝え合う機能、導入後のサポート体制が整っているかを確かめておくと、運用でつまずきにくくなります。

社内SNSを形骸化させず根づかせたいなら、感謝と称賛を伝え合う文化づくりに強みを持つ「RECOG」が有効です。RECOGはメンバー同士が「レター」で称賛を送り合えるチームワークアプリで、日々の承認が投稿と反応の好循環を生み出します。
累計2,000社以上に導入され、部署を超えた交流や心理的安全性の向上を後押ししてきました。単なる情報共有の器ではなく、従業員が「また使いたい」と感じる動機そのものを設計できる点が、他の社内SNSと一線を画すところでしょう。
自社の社内SNSを本当に根づく仕組みにしたい方は、まずはRECOGの資料をご請求のうえ、機能や活用イメージをご確認ください。

最後に、選んだツールを形骸化させないための運用の進め方を3ステップで紹介します。
何のために使うのか、どんな投稿を歓迎するのかを最初に共有します。投稿は任意であることも明示し、参加のハードルを下げておきましょう。目的が伝わっていれば、現場も安心して使い始められます。
導入初期に効くのは、リーダー層のコミットメントです。経営層や管理職がまず投稿し、メンバーの発信に積極的に反応することで、「発言が歓迎される場」という空気が生まれます。
投稿数や利用率、反応の広がりを定期的に確認し、運用を見直していきます。うまくいった部署の事例を全社へ共有すれば、利用の輪は自然に広がっていくものです。
社内SNSのランキングは、あくまで候補を絞り込むための入り口です。順位に頼りきるのではなく、自社の目的とツールのタイプを照らし合わせ、5つの判断軸で見極めることが失敗を防ぐ近道になります。
そして、どれほど人気のツールでも、日々の承認や称賛がなければ形骸化してしまいます。ツール選びと定着の仕組みづくりを両輪で進め、従業員が自発的に使いたくなる社内SNSを目指していきましょう。
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