年度末のメッセージは、相手との関係性や伝え方によって印象が大きく変わります。本記事では、上司・同僚・部下・取引先など相手別に使えるメッセージの例文を紹介します。
メールやチャットで使える文例、寄せ書きやカードに使える一言メッセージもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

年度末のメッセージは、単なる形式的な挨拶ではありません。1年の区切りだからこそ伝えられる感謝があり、今後の関係をより良くするきっかけにもなります。ここでは、年度末のメッセージが持つ3つの意味を確認しておきましょう。
日々の業務に追われていると、感謝の気持ちを言葉にする機会はなかなかないものです。年度末は、普段は伝えきれない「ありがとう」を改めて届ける絶好のタイミングといえるでしょう。
感謝を言葉にして受け取った相手は「自分の仕事が認められている」と実感でき、信頼関係がさらに深まります。形式的な挨拶で終わらせず、具体的な感謝の気持ちを込めたメッセージを届けたいところです。
年度末の挨拶には「来年度もよろしくお願いします」という意思表示の役割もあります。きちんと挨拶を交わしておけば、新年度のコミュニケーションがスムーズに始まるでしょう。
特に、取引先や他部署の方に対しては、年度末のメッセージが来期の関係性を左右する場合もあります。丁寧な挨拶は「この人は信頼できる」という印象にもつながるため、ビジネスにおいても大きな意味を持つのです。
年度末は人事異動や退職が集中する時期でもあります。お世話になった方が突然いなくなるケースも珍しくありません。
「きちんと感謝を伝えておけばよかった」と後悔しないためにも、早めにメッセージを準備しておくのがおすすめです。異動や退職を控えた方への感謝の言葉は、送る側にとっても受け取る側にとっても、心に残る大切な贈り物になるでしょう。

年度末に心のこもったメッセージを届けるために、押さえておきたいポイントを紹介します。
「お世話になりました」だけでは、形式的な印象を与えてしまいます。「○○のプロジェクトでは大変お世話になりました」のように、何に感謝しているのかを具体的に書くと、より気持ちが伝わるメッセージになるでしょう。
相手の名前や具体的な場面を挙げると、「自分のことをちゃんと見てくれていたんだ」と感じてもらえます。
一緒に取り組んだ仕事や、印象に残っている出来事を振り返って簡潔にまとめると、オリジナリティのあるメッセージに仕上がります。たとえば「夏の繁忙期を一緒に乗り越えたことが印象に残っています」のように、共有した経験に触れてみましょう。
ただし、相手の失敗談やネガティブなエピソードは避け、ポジティブな思い出を選ぶのが大切です。
メッセージの最後には、来年度への期待や相手の活躍を願う言葉を添えましょう。「来年度も一緒に頑張りましょう」「新天地でのご活躍をお祈りしています」など、前向きな言葉で締めくくると気持ちよく年度を締められます。
後ろ向きな表現で終わるとメッセージ全体の印象が暗くなってしまうため、最後は明るいトーンを意識してみてください。
上司や取引先など目上の方へのメッセージは、敬意を込めた丁寧な言葉遣いが基本です。同僚や部下へのメッセージであれば、関係性に応じて親しみを込めた表現を使っても問題ないでしょう。
ただし、ビジネスの場である以上、くだけすぎた表現は避け、適度な敬意を保つのが大切です。
年度末のメッセージは、最終営業日や最終出社日の直前に慌てて送ると、相手がゆっくり読めない場合があります。余裕を持って、年度末の1〜2週間前から準備を始めるのがおすすめです。
特に、異動や退職で忙しくなる方には早めに届けるのがマナーといえるでしょう。

気持ちを込めて書いたつもりでも、言葉選びを間違えると相手に不快な印象を与えてしまう場合があります。以下の注意点を押さえておきましょう。
「寂しいです」「いなくなると困ります」といった後ろ向きな表現は、相手の新たなスタートに水を差してしまいます。寂しい気持ちがあっても、前向きな言葉で送り出す姿勢が大切です。
「○○さんがいなくなるのは残念ですが、新天地でのご活躍を心から応援しています」のように、ポジティブな言い回しに変換してみましょう。
転職や家庭の事情など、退職・異動の理由はデリケートな場合もあります。本人が公表していない限り、理由に深入りしないのがマナーです。
結婚や出産などおめでたい理由で退職する場合はお祝いの言葉を添えても問題ありません。それ以外のケースでは、感謝と今後を願う言葉を中心にまとめるのが無難でしょう。
上司や先輩など目上の方へのメッセージでは、以下の表現に注意が必要です。
マナーを守り、送った側も送られた側も気持ちの良いメッセージを目指しましょう。
寄せ書きは退職者や異動する方の家族など、他の人も目にする可能性があります。内輪ネタやプライベートすぎる内容は避け、誰が見ても問題のない内容にまとめるのが基本です。

ここからは、年度末に使えるメッセージの例文を相手別に紹介します。そのまま使うのはもちろん、自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。
上司・先輩へのメッセージは、日頃の指導への感謝と尊敬の気持ちを丁寧な言葉で伝えるのがポイントです。具体的なエピソードを添えると、形式的な挨拶との差が生まれます。
<例文(丁寧)>
○○部長、1年間大変お世話になりました。
○○部長のご指導のおかげで、今年は△△プロジェクトを無事に完遂できました。
的確なアドバイスにいつも助けられております。
来年度もご指導のほど、よろしくお願いいたします。
<例文(やや丁寧)>
○○さん、今年度も大変お世話になりました。
業務でわからないことがあるたびに相談に乗っていただき、本当に感謝しています。
○○さんから学んだことを来年度はさらに活かしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。
<例文(親しい間柄)>
○○さん、1年間ありがとうございました!
特に夏の繁忙期に一緒に乗り越えた経験は、自分にとって大きな成長の機会でした。
来年度もたくさんご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします!
同僚・同期へのメッセージは、共に過ごした時間への感謝と、来年度への意気込みを伝えましょう。親しさに応じて、少しカジュアルな表現を使っても問題ありません。
<例文(丁寧寄り)>
○○さん、今年度も1年間お疲れさまでした。
忙しい時期もお互いに声を掛け合いながら乗り越えられたのは、○○さんがいてくれたおかげです。
来年度もよろしくお願いします。
<例文(カジュアル)>
○○、今年もありがとう!
△△の案件では本当に助かったよ。
来年度もお互い頑張ろう。また一緒にランチ行こう!
<例文(同期向け)>
入社○年目、今年度も無事に乗り切ったね。
○○と同期でよかったと改めて思う1年でした。
来年度もお互いにいい刺激を与え合えたらうれしいです。
部下・後輩へのメッセージは、成長を認める言葉や労いの気持ちを中心に伝えましょう。過度なプレッシャーにならないよう、温かいトーンを意識するのがポイントです。
<例文(成長を認める)>
○○さん、1年間お疲れさまでした。
今年度は△△の業務にも積極的にチャレンジしてくれましたね。
着実に成長している姿をとても頼もしく感じていました。
来年度のさらなる活躍を楽しみにしています。
<例文(労いを込めて)>
○○さん、今年度は忙しい中よく頑張ってくれました。
特に年度末の繁忙期は本当に助かりました。
無理をしすぎず、体調にも気をつけてくださいね。
来年度もよろしくお願いします。
<例文(カジュアル)>
○○さん、1年間ありがとう!
入ったばかりの頃と比べると、本当に頼もしくなったね。
来年度も一緒に頑張りましょう。
困ったことがあればいつでも相談してください。
取引先へのメッセージは、フォーマルな表現が基本です。1年間の取引への感謝と、来年度の継続的な関係を願う内容にまとめましょう。
<例文(一般的なビジネス)>
平素より大変お世話になっております。
おかげさまで本年度も無事に業務を進めることができました。
○○様には多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
来年度も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
<例文(具体的な成果に触れる)>
いつもお世話になっております。
本年度は△△プロジェクトにおいて多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。
○○様のご尽力により、目標を上回る成果を達成できました。
来年度もさらなる連携を図りながら、より良い成果を目指してまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
<例文(簡潔に)>
本年度も格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで充実した1年を過ごすことができました。
来年度も引き続き、よろしくお願いいたします。
接点が少ない方へのメッセージは、無理にエピソードを作る必要はありません。丁寧な感謝の言葉と、来年度への挨拶をシンプルにまとめるのがベストです。
<例文>
今年度もお疲れさまでした。
直接お仕事をご一緒する機会は多くありませんでしたが、○○さんのご活躍は伺っておりました。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
<例文>
1年間お疲れさまでした。
来年度はぜひお仕事をご一緒できればうれしいです。
引き続きよろしくお願いいたします。

年度末には異動や退職、プロジェクトの区切りなど、さまざまなシーンがあります。それぞれの場面に合った例文を紹介します。
異動する方へのメッセージは、感謝と新天地での活躍を願う言葉を中心にまとめましょう。異動理由に深く触れないのがマナーです。
<例文>
○○さん、今年度まで大変お世話になりました。
○○さんに教えていただいたことは、私にとって大きな財産です。
新しい部署でもますますご活躍されることをお祈りしています。
<例文>
○○さんが異動されると聞いて驚きましたが、新天地でも○○さんらしくご活躍されることと思います。
また一緒にお仕事できる日を楽しみにしています。本当にありがとうございました。
退職する方へのメッセージは、これまでの感謝を丁寧に伝え、今後の幸せを願う言葉で結ぶのがポイントです。
<例文>
○○さん、長い間本当にお疲れさまでした。
○○さんと一緒に仕事ができたことは、私にとってかけがえのない経験です。
これからの新しい生活が素晴らしいものになるよう、心よりお祈りしています。
<例文>
○○さん、今日まで本当にありがとうございました。
入社当初から温かくサポートしてくださった○○さんの存在は、私にとって大きな支えでした。
ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
自分が異動・退職する場合は、周囲への感謝を中心に伝えましょう。具体的なエピソードを添えると、より気持ちが伝わります。
<例文(異動する場合)>
これまで大変お世話になりました。
○○チームで過ごした日々は、私にとって大きな成長の機会でした。
皆さんから学んだことを、新しい部署でも活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
<例文(退職する場合)>
本日をもちまして退職いたします。
在籍中は多くのご指導・ご支援をいただき、心より感謝しております。
○○の仕事を通じて学んだことは、今後の人生においても大切な糧となるはずです。
皆さまのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
年度末にプロジェクトが完了した場合は、チームメンバーへの労いと感謝を伝えましょう。
<例文>
△△プロジェクトに関わってくださった皆さん、1年間本当にお疲れさまでした。
困難な場面もありましたが、チーム全員の力で目標を達成できたことを誇りに思います。
一人ひとりの頑張りがあったからこその成果です。ありがとうございました。
<例文>
△△プロジェクトの完了、お疲れさまでした。
皆さんのご尽力のおかげで、予想以上の成果を上げられました。
このチームで仕事ができて本当によかったです。今後もよろしくお願いいたします。

年度末のメッセージは、メール・チャット・寄せ書きなど、送る手段によって書き方のポイントが異なります。ツール別の例文と注意点を確認しておきましょう。
メールで年度末の挨拶を送る場合は、件名をわかりやすくし、簡潔な構成を心がけるのがポイントです。相手が多忙な時期であるため、長文になりすぎないよう注意しましょう。
<件名の例>
<メール例文>
件名:年度末のご挨拶【株式会社○○・△△】
○○株式会社 ○○部 ○○様
いつも大変お世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。
早いもので、本年度も残りわずかとなりました。 本年度は○○様に多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
特に△△の件では、迅速にご対応いただいたおかげで スムーズに進めることができました。重ねてお礼申し上げます。
来年度も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 ○○様のますますのご発展をお祈り申し上げます。
株式会社○○ ○○部 △△
ビジネスチャットでは、メールほどかしこまる必要はありません。簡潔でありながらも、感謝の気持ちが伝わる文面を意識しましょう。
<例文>
皆さん、今年度もお疲れさまでした!
1年間たくさん助けていただき、ありがとうございました。
来年度もチーム一丸となって頑張りましょう。よろしくお願いします!
<例文>
○○さん、今年度は大変お世話になりました。
△△の案件では本当に助かりました!
来年度もよろしくお願いします。
寄せ書きやカードはスペースが限られるため、伝えたいことを端的にまとめるのがコツです。一言でも心のこもった言葉は、受け取る相手にとって大切な宝物になるでしょう。
<一言例文>
寄せ書きやチャット、カードなど、短い文章で気持ちを伝えたい場面に使える一言メッセージをまとめました。相手やシーンに合わせてご活用ください。

年度末にまとめて感謝を伝えるのも大切ですが、本当に理想的なのは日頃から感謝を伝え合える職場環境ではないでしょうか。
チームワークアプリ「RECOG」は、チームメンバー同士が日常的に感謝や称賛を送り合えるツールです。感謝や称賛が可視化されるため、メンバーのモチベーション向上やチームワークの強化にもつながります。
「年度末だけでなく、普段からもっと感謝を伝え合いたい」とお考えの方は、ぜひRECOGの導入を検討してみてください。
年度末は、1年間の感謝を伝える大切な節目です。上司・同僚・部下・取引先など相手との関係性に合わせた言葉選びを意識するだけで、メッセージの印象は大きく変わります。
また、異動や退職といった年度末特有のシーンでは、感謝と今後を願う前向きな言葉を中心にまとめるのがポイントです。メール・チャット・寄せ書きなど、伝える手段に合わせた書き方も意識してみましょう。
本記事で紹介した例文を参考に、ぜひ心のこもったメッセージを届けてください。
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