サンクスカードがもらえない状況が続くと、自身の貢献や仕事ぶりが正当に評価されていないと感じ、業務へのモチベーションや職場への帰属意識が低下します。サンクスカードがもらえない原因には、どのような理由が挙げられるでしょうか?
本記事では、サンクスカードをもらえない原因に加え、個人と企業別の対処法を紹介します。サンクスカードがもらえずに悩んでいる方、制度運用がうまくいかない方は、最後までご覧ください。

自分だけサンクスカードがもらえない状況が続くと、以下3つのようにネガティブな気持ちに陥ります。
周囲の従業員がサンクスカードを受け取っているのに対し、自分だけもらえない状況が続くと、疎外感や孤独感を覚えます。周囲から取り残された気分に陥り、業務へのモチベーションや勤務先への帰属意識が低下します。
サンクスカードがもらえない状況が続くと、従業員は「自身の仕事ぶりが評価されていない」「会社に必要とされていないのではないか」など、自分の存在価値・貢献が認められていないように感じて不安な気持ちに陥ります。
状況が改善されない限り、業務へのモチベーションは上がらず、最悪の場合は離職を決断する従業員も出てくるでしょう。
一部の従業員同士がサンクスカードを贈り合う状況が続くと、「仲の良い人同士で贈り合っているだけでは?」と感じ、制度そのものへ不信感を覚える従業員が増えます。
組織全体で取り組まない限り、サンクスカードの導入が原因で職場の雰囲気や人間関係が悪化します。

サンクスカードをもらえない従業員が発生した場合、サンクスカードの運用体制や組織体制が以下5つに該当している可能性が高いでしょう。
サンクスカードの使い方やルールなどが整備されていないと、従業員もどのような場面でカードを送っていいか、判断に迷います。トラブルを避けるため、派手な成果をあげる従業員へカードが集中する傾向が強くなるでしょう。その結果、目立ちにくい職種はサンクスカードがもらえないことが増えます。
たとえばバックオフィス業務は、普段の仕事ぶりや貢献度が見えにくい職種です。サンクスカードの導入目的が十分従業員に伝わっていない場合、サンクスカードをもらえる数が少ない傾向にあります。
従業員同士でコミュニケーションを取る機会が少ないと、相手の仕事ぶりや貢献度を把握できず、サンクスカードを贈り合う機会が減ります。
サンクスカードを贈る際は、「会議の準備を手伝ってくれてありがとうございました」「○○さんの資料のおかげで契約を取れました」など、具体的なエピソードを記載します。そのため、エピソードを書くには、普段から相手の仕事ぶりや行動を観察しておくことが必要です。しかし、リモートワークで一緒に働く機会が少ないと、ほかの従業員が普段仕事に対してどのような姿勢で取り組んでいるかがわかりません。
また、部署間の交流が少ないと従業員同士の相互理解が深まりにくく、目立つ成果をあげる部署にカードが集中しやすくなります。
サンクスカードは従業員同士が自発的に感謝や称賛の気持ちを伝え合う取り組みです。しかし、従業員の性格や働き方によってはサンクスカードを贈る機会が限定されるため、相手からカードを受け取る回数も自然と減る傾向にあります。
たとえば、リモートワークや外出頻度が多い場合、ほかの従業員の仕事ぶりを把握する機会に恵まれません。仕事ぶりを確認できないと、サンクスカードに記載するエピソードを見つけにくくなり、サンクスカードを贈る回数も自然と限られます。
また、互いに感謝や称賛の気持ちを伝え合うことに抵抗を覚える従業員は、自身から積極的にカードを贈れないため、相手からもらう機会も減るでしょう。
サンクスカードを定着させるため「まずは人事部門が積極的に使おう」「上司から贈ってみよう」などと取り組む場合があります。しかし、、特定の人物または部署に任せすぎるのは危険です。
一部の従業員に頼りすぎると、担当者の異動や退職がきっかけでサンクスカードの利用促進に向けた動きが止まる、部署によって熱量が異なるなどの事態を招きます。
結果として、一部の人や部署でしかサンクスカードを利用しなくなり、もらえない人や部署が増えていく可能性があるでしょう。
導入当初は盛り上がったものの、徐々に利用者が減少して制度が形骸化していることが原因で、サンクスカードをもらえない人が増えていくケースもあります。サンクスカードの効果を実感できない場合、従業員が「カードを贈っても意味がない」と考えるようになります。
たとえば、サンクスカードを贈っても相手のリアクションが薄い場合、贈った側は「時間を無駄にした」と感じ、次回以降の利用に消極的になるでしょう。また、「いつもありがとうございます」「これからもよろしくお願いします」などと書かれたカードを受け取っても、具体的なエピソードが記載されていないと、自身の仕事ぶりを評価されたと感じられません。
次第に積極的に利用しようする意思が薄れ、社内に「サンクスカードを贈らなくてもいい空気」が蔓延すると、サンクスカードをもらえない人が増える事態となります。

サンクスカードをもらえない理由は、「制度が形骸化している」「従業員同士が互いの仕事ぶりを理解できていない」など、さまざまな原因が考えられます。
サンクスカードをもらえない原因が従業員自身にあるとは限らないため、「嫌われている」と過度に心配する必要はありません。以下の対処法を実践し、サンクスカードをもらえる確率を高めましょう。
サンクスカードは従業員同士が感謝・称賛の気持ちを自発的に伝え合う取り組みです。まずは自分から積極的にサンクスカードを贈り、相互理解や信頼関係の強化に努めることが重要です。
自分から相手に感謝・称賛の気持ちを伝えれば、相手からもサンクスカードが返ってくる機会も増えます。
また、サンクスカードを贈るためには、相手の良いところを見つけることも必要です。社内メンバーの仕事ぶりや貢献を見逃さないようになり、自分の成長にもつながるでしょう。
自身の仕事ぶりや貢献度合いが伝わらないと、相手は具体的なエピソードを見つけにくくなり、サンクスカードを贈れません。日報や朝会、社内会議などを利用し、自身の仕事ぶりや貢献度をアピールしましょう。
また、プロジェクト管理ツールやグループウェアなどを導入すると、オンライン上で業務の進捗状況が可視化され、お互いの仕事ぶりを把握しやすくなります。
他部署の方との接点を増やすと、コミュニケーションを交わす機会が増え、互いの仕事ぶりや貢献度を把握しやすくなります。他部署の従業員が贈ったサンクスカードへ積極的に反応すると、相手と会話を交わすきっかけも生まれるでしょう。
また、「出社時に笑顔で挨拶をする」「ランチに誘う」など、自分自身から積極的にコミュニケーションを取り、相互理解を深める場を設けることも重要です。
サンクスカードの特性を事前に理解しておくことが重要です。制度の特性上、導入直後はどの場面でカードを贈るべきか、多くの従業員が迷いや不安を抱えています。失敗を避けるため、サンクスカードの導入直後は目立つ成果をあげる従業員にカードが集まりやすい点を理解しておきましょう。
また、サンクスカードをもらえた数だけが、「自身の仕事ぶりや貢献に対する評価とは限らない」との意識をもっておくことも重要です。サンクスカードの数は、普段の仕事ぶりを評価する1つの指標にすぎません。人事評価や上司からのフィードバックなど、別の評価にも目を向けることで、サンクスカードの数を気にする機会が減ります。

担当者は以下6つの対策を実践し、サンクスカードをもらえない人が出ないように努めましょう。
事前にサンクスカードの導入目的や必要性を従業員へ周知しておくことが重要です。目的が曖昧なまま運用を始めても、従業員に不信感を与えて利用率は高まらないでしょう。
制度の形骸化を防ぐには、「社内コミュニケーションの活性化」「職場の雰囲気改善」など、サンクスカードの導入でどのような課題を解決したいか、従業員へ周知しておくことが重要です。また、1ヶ月の上限枚数や贈るタイミングなどのルールを整備しておくと、従業員の不安や迷いを軽減できます。
部署や役職を問わずサンクスカードを贈るよう、担当者や管理職からの積極的な呼びかけが必要です。
特定の部署や仲の良い人だけにカードを贈り合っていると、ほかの従業員がサンクスカードの必要性に疑問を抱き、利用率が低下します。朝礼や社内会議を利用して「今月は他部署の人に1枚送ろう」と呼びかけ、従業員の意欲を高めましょう。ただし、従業員に強制と感じさせないよう、声掛けの頻度や内容には気を配ることが重要です。
管理職が、バックオフィス系やサポート系の職種に就く従業員の仕事ぶりや成果に対し、積極的にサンクスカードを贈りましょう。
管理職がサンクスカードを通じて、普段の仕事ぶりや貢献度が目立ちにくい仕事の人を評価すれば、、ほかの従業員もどのように評価していいかがわかり、カードを贈りやすくなります。
サンクスカードの送付枚数にノルマを設定するのは避けましょう。
サンクスカードは、従業員同士が自発的に感謝や称賛の気持ちを伝え合うカードです。しかし「1ヶ月に最低5枚は作成する」「他部署の方に1ヶ月に3枚は贈る」などのノルマを設定すると、義務感でサンクスカードを贈るようになります。次第にノルマをこなすことが優先され、形式的なメッセージが増えるでしょう。
従業員に負担をかけないよう、「具体的なエピソードがあれば短文でもOK」や「最低作成枚数は1枚」など、参加しやすいルールを設定することが重要です。
サンクスカードの送付枚数や受け取り枚数など、定期的に利用状況を可視化することも重要です。受け取り枚数が極端に少ない従業員がいた場合は分析結果をもとに、対策を講じなければなりません。
たとえば、サンクスカードの受け取り枚数が極端に少ない場合、周囲に担当業務の内容や仕事ぶりなどが十分認知されていない可能性が考えられます。
そのような従業員に対しては、貢献度を周囲へ示すためにも上司への定期的な報告を推奨するなど、改善策を講じます。
サンクスカードへの取り組みを発表・表彰する場を設けましょう。サンクスカードを多く受け取った方や部署を表彰すると、表彰された従業員の承認欲求が満たされ、今後も継続的に利用する効果が期待できます。
表彰する方法は総会や社内報、ホームページでの発表など、多くの従業員が注目する場を選びます。あわせて担当者が印象に残ったメッセージや「縁の下の力持ち賞」なども発表すると、特定の従業員だけにスポットライトが当たる事態を避けられるでしょう。
また、人事評価や1on1でのフィードバックにサンクスカードの内容を組み込むことで、自身の評価につながる内容と印象付けられ、積極的な利用を促せます。

サンクスカードを定着させるには、組織全体で取り組むことが重要です。サンクスカードの運用が継続している企業は、以下4つの特徴があげられます。
経営層や管理職の言動が従業員に与える影響力は大きいです。経営層や管理職が積極的に利用していると、組織全体でサンクスカードに取り組む体制が整います。
たとえば、管理職が部下に対して「いつも後輩のサポートをしてくれて助かっている。ありがとう」と記載したサンクスカードを贈ると、カードを贈られた従業員は「自身の仕事ぶりを認めてもらえた」と前向きな気持ちに包まれます。経営層や管理職のサンクスカードの内容を公開することで、ほかの従業員が積極的に取り組む効果が期待できます。
職場の心理的安全性が確保されているかも重要なポイントです。心理的安全性が高ければ、相手の良いところが自然と目にとまり、同僚・上司・先輩へサンクスカードを贈りやすくなります。
また、コミュニケーションを交わす機会も増えるため、相手の仕事ぶりや貢献を目にする機会も多いでしょう。仕事に取り組む姿勢や人柄への理解も深めやすいため、サンクスカードを贈りやすくなります。
サンクスカードの導入後すぐに効果が得られるとは限りません。利用率を高めるには長期的な取り組みが必要です。
サンクスカードの継続的な運用に成功している企業は、数か月単位で利用状況を分析し、分析結果から課題抽出と改善策の実施に努めています。
サンクスカードを継続して運用するには、従業員に「サンクスカードを継続して利用したい」と思ってもらう取り組みが必要です。たとえば「ポイントが入る」「人事評価のプラスになる」など、カードを贈る側と受け取った側の双方にメリットがあると、積極的な利用が期待できるでしょう。
また、サンクスカードを贈った数と受け取った数が多い従業員を表彰すると、従業員の承認欲求が満たされ、勤務先への帰属意識が高まります。
サンクスカードでポジティブなコミュニケーションを増やすチームワークアプリ「RECOG」

サンクスカードのやり取りを活性化するためには、社内ルールや組織文化だけでなく、従業員が積極的に利用できるようなツール選定も重要です。
チームワークアプリ「RECOG」は、メイン機能となるレター機能でサンクスカードの送受信が可能。パソコンやスマホから手軽にサンクスカードを作成でき、画像・動画の添付やリアクションなどで感謝・称賛だけでなくさまざまなコミュニケーションを活性化します。
ほかにも、社内の情報共有に役立つ投稿機能や、チャットとして活用できるトーク機能なども搭載しています。詳しい機能は以下の資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてみてください。
サンクスカードをもらえない状況が続くと、自身の仕事ぶりが評価されていないと感じ、疎外感や疎外感を覚えます。サンクスカードをもらえない原因はコミュニケーションの頻度が少なく、周囲に自身の貢献や成果が正しく伝わっていない点などが挙げられます。
目立たない成果の評価や部署間での交流促進などを実施し、サンクスカードの利用率を高めつつカードをもらえない人を減らしましょう。本記事の内容を参考にサンクスカードの運用ルールや体制を見直し、感謝・称賛文化の定着に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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