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ナレッジ共有の方法とは?進め方と定着のコツを解説

ナレッジ共有の方法とは?進め方と定着のコツを解説

公開日: 2026.06.26
更新日: 2026.06.26

ベテラン従業員に業務が集中していたり、退職とともに貴重なノウハウが失われたりと、知識が組織に残らない悩みを抱える企業は少なくありません。リモートワークや人材の流動化が進んだ近年は、これまで自然に伝わっていた情報も伝わりにくくなっています。こうした課題を解決する手段がナレッジ共有です。

 

ただし、ツールを導入しても投稿が集まらず、いつのまにか使われなくなってしまうケースも多く見られます。本記事では、ナレッジ共有の代表的な方法から進め方の5ステップ、そして定着させるためのコツまでをわかりやすく解説します。

 

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ナレッジ共有とは

ナレッジ共有とは、従業員が業務のなかで得た知識やノウハウを、組織全体で共有して活用できる状態にする取り組みです。個人の頭の中にとどまっている知見を可視化し、誰もが参照できる「組織の資産」へ変えていく活動だといえます。

 

知識を組織で共有し、経営に活かす管理手法は「ナレッジマネジメント」と呼ばれます。ナレッジ共有はその中心となる実践活動です。

 

 

暗黙知と形式知の2種類

ナレッジは、性質によって暗黙知と形式知の2つに分けられます。

 

暗黙知は、個人の経験や勘に基づく、言葉にしづらい知識です。熟練者の作業のコツや、顧客ごとの対応の勘所などが当てはまります。一方の形式知は、マニュアルや図表のように、文章化・可視化されていて誰もが理解できる知識です。

 

ナレッジ共有の要点は、属人化しやすい暗黙知をできるだけ形式知に変換し、組織で使える形にしていくことにあります。

 

ナレッジ共有が注目される背景

ナレッジ共有が重視されるようになった背景には、働き方の変化があります。

 

リモートワークやフレックスタイムの普及により、従業員同士が顔を合わせる機会は減りました。かつては雑談や立ち話で自然に伝わっていた情報が、意識的に共有しなければ届かなくなっています。

 

加えて、転職が一般的になり人材の入れ替わりも活発です。ベテランが退職する際にノウハウが引き継がれなければ、組織は同じ知識を一から蓄え直さなければなりません。だからこそ、個人の知見を組織に残す仕組みが求められているのです。

 

事業環境の変化が速い時代に、競争力を保ち続けるうえでもナレッジ共有は欠かせません。現場で生まれた知見をすばやく組織で活かせる体制は、変化への対応力そのものだといえるでしょう。

 

 

ナレッジ共有に取り組むメリット

ナレッジ共有を進めると、組織にはさまざまな効果が生まれます。主なメリットは次の通りです。

メリット

内容

属人化の防止

特定の人しか知らない業務をなくし、担当者が不在でも業務が滞らない。引き継ぎや欠員時のリスクも抑えられる

業務効率と品質の向上

過去の成功事例やトラブル対応の知見を参照でき、同じ調べ物や失敗の繰り返しを減らせる

人材育成の加速

経験の浅い従業員がベテランの知見にいつでもアクセスでき、独り立ちまでの期間を短縮できる

組織力の底上げ

部門を越えて知見が結びつき、新しいアイデアや改善のヒントが生まれる

これらの効果が積み重なれば、組織全体の生産性向上にもつながっていくでしょう。

 

 

ナレッジ共有の代表的な方法

ナレッジを共有する手段は1つではありません。具体的には、以下のような方法があります

  • マニュアルやドキュメントにまとめる

  • 朝礼やミーティングで共有する

  • OJTや勉強会で直接伝える

  • ツールを活用する

ここでは、上記4つの方法を紹介します。

 

マニュアルやドキュメントにまとめる

もっとも基本的な方法が、業務手順やルールを文章にまとめることです。手順書やFAQ、業務マニュアルとして残しておけば、形式知として誰もが参照できます。

 

定型的で変化の少ない業務に向いている手段です。ただし、作成や更新に手間がかかるため、古い情報が放置されないよう管理担当を決めておくと安心でしょう。

 

朝礼やミーティングで共有する

日々の朝礼や定例ミーティングも、ナレッジを共有する身近な機会です。前日の成功事例やヒヤリハット、業務のちょっとしたコツを口頭で共有すれば、チーム全体にスピーディに知見が行き渡ります。

 

特別な準備がいらず、すぐに始められる点が魅力だといえます。ただし、口頭の情報はそのままでは記録に残りません。共有された内容を議事録やツールにメモしておけば、後から参照できる形式知として蓄積できます。

 

OJTや勉強会で直接伝える

言葉にしづらい暗黙知は、文章だけでは伝わりきりません。OJTや営業同行といった共同作業、あるいは勉強会や社内研修を通じて、人から人へ直接伝える方法が有効です。

 

直接のやり取りのなかで、暗黙知が少しずつ言語化されていきます。そこで生まれた気づきをドキュメントに残せば、形式知への変換も進むでしょう。手間はかかるものの、人の感覚やコツといった文章化が難しい知識を伝えるには、もっとも確実な手段だといえます。

 

 

ツールを活用する

知識が複数の資料やフォルダに散らばっていると、必要な情報を探し出せません。ツールを使って情報を集約すれば、検索性が高まり、欲しい知識にすぐたどり着けます。ひとくちにツールといっても種類はさまざまで、目的に応じて選ぶことが大切です。

ツールの種類

特徴と向いている用途

ナレッジ共有ツール

知識を1か所に集約し検索性を高める。蓄積型の知識管理に向く

社内SNS

タイムライン上で気軽に発信できる。日々の小さな知見の蓄積に向く

グループウェア

スケジュールや掲示板など業務管理を一元化する。全社的な情報共有に向く

ビジネスチャット

リアルタイムなやり取りに強い。即時性のある連絡に向く

社内wiki

体系立てて情報を整理できる。マニュアルや手順書の整備に向く

選ぶ際は、現場の従業員が投稿・検索しやすいかどうかを重視しましょう。

 

 

 

ナレッジ共有の進め方5ステップ

方法を選んだら、計画的に進めることが大切です。やみくもに始めると定着しにくいため、次の5ステップで段階的に取り組みましょう。

  • ステップ1:目的と共有する範囲を決める

  • ステップ2:共有する場とツールを用意する

  • ステップ3:運用ルールを定める

  • ステップ4:始めやすい方法から実施する

  • ステップ5:振り返って改善を続ける

 

ステップ1:目的と共有する範囲を決める

最初に「何のためにナレッジを共有するのか」を明確にします。目的が曖昧なままだと、どんな知識を集めればよいかが定まらず、現場の協力も得られません。

 

「新人の独り立ち期間を短くする」「問い合わせ対応を効率化する」など、具体的なゴールを設定しましょう。あわせて、どの業務の知識から共有を始めるか、対象とする範囲も絞り込んでおきます。

 

ステップ2:共有する場とツールを用意する

次に、ナレッジを蓄積・共有する場所を整えます。前述の方法のなかから、目的や扱う知識の性質に合った手段を選びましょう。

 

このとき重視したいのが、現場の従業員にとっての使いやすさです。投稿や検索が面倒なツールは、どれほど高機能でも使われなくなります。日々の業務の流れのなかで、無理なく投稿・参照できる環境を選ぶことが定着の前提になるでしょう。

 

ステップ3:運用ルールを定める

共有の場を用意したら、最低限の運用ルールを決めておきましょう。「どこに何を書くか」「いつ更新するか」「誰が管理するか」といった基準があると、情報が整理され、探しやすい状態を保てます。

 

ルールは細かくしすぎないことがコツです。手順が複雑だと投稿のハードルが上がり、かえって使われなくなります。現場が無理なく守れる範囲にとどめましょう。

 

ステップ4:始めやすい方法から実施する

ルールが固まったら、いよいよ実施です。このとき、いきなり全社で完璧を目指す必要はありません。部署ごとに区切って一斉に始めるよりも、まずは取り組みやすい方法を1つ選び、小さく始めるのがおすすめです。

 

たとえば、朝礼での口頭共有や社内SNSへの投稿など、負担の少ない手段から着手すると定着しやすくなります。小さな成功体験を積み重ねながら、対象とする業務や手段を徐々に広げていくとよいでしょう。

 

ステップ5:振り返って改善を続ける

ナレッジ共有は、一度仕組みを作って終わりではありません。定期的に運用状況を振り返り、改善を重ねていく必要があります。

 

「投稿が増えているか」「検索された知識が活用されているか」を確認し、使われていない情報は整理します。古くなった内容は更新し、足りない知識は補いましょう。この見直しのサイクルを回し続けると、ナレッジが常に役立つ状態に保たれます。

 

振り返りの際は、運用を主導する担当者やリーダーを置いておくと進めやすくなるでしょう。誰かが旗振り役を担えば、改善が後回しにされず、共有の習慣が組織に根づいていきます。

 

 

ナレッジ共有でよくある課題と対策

仕組みを整えても、ナレッジ共有がうまく回らない企業は少なくありません。ありがちな課題と、その対策を押さえておきましょう。

 

投稿が一部の人に偏る

ナレッジ共有が一部の積極的な従業員だけで回り、ほかのメンバーが読むだけになってしまうケースです。投稿者が固定化すると知識の幅が広がらず、やがて更新も止まってしまいます。

 

対策は、投稿のハードルを下げることです。完璧なマニュアルを求めず、短いメモや失敗談でもよいと伝え、誰もが気軽に発信できる雰囲気をつくりましょう。

 

共有するメリットが従業員に伝わっていない

「自分が苦労して身につけたノウハウを、なぜ教えなければならないのか」と感じる従業員もいます。共有する側にメリットが感じられないと、知識は出し惜しみされやすくなります。

 

有効なのは、共有された知識が役立った事実を本人にフィードバックすることです。「あの投稿が助かった」と感謝が届けば、貢献の実感が次の共有を後押しします。共有という行動を承認し、称賛し合える風土こそが、定着の土台になるでしょう。

 

必要な知識が見つからず使われない

せっかく知識を集めても、必要なときに見つからなければ活用されません。情報が複数の場所に分散していたり、検索性が低かったりすると、結局は使われなくなってしまいます。

 

共有する場所はできるだけ1か所に集約し、検索しやすい形で整理しておきましょう。情報が活用される実感があってこそ、共有の文化は続いていきます。

 

 

RECOGでナレッジ共有を促進する

ナレッジ共有が続かない原因の根っこには、「投稿が一部に偏る」「知識が出し惜しみされる」という人の心理があります。RECOGは、メンバー同士の感謝と称賛を通じてコミュニケーションを活性化し、心理的安全性を高めるチームワークアプリです。

 

投稿フィード機能やトーク機能で日々の知見を気軽に共有でき、知識を出してくれた人へ称賛や感謝をその場で届けられます。共有という行動が可視化され承認されるため、「貢献が認められる」実感が次の投稿を生み、ナレッジが自然と循環する組織づくりを後押しします。称賛の履歴は組織や個人の状態を把握する分析にも活かせるため、運用の振り返りにも役立つでしょう。

 

機能や活用シーン、料金をまとめた資料を無料でご用意しています。ナレッジ共有を定着させたい方は、ぜひ以下より資料をご請求ください。

 

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まとめ

ナレッジ共有には、マニュアル化、朝礼やミーティング、OJTや勉強会、ツールの活用といった複数の方法があります。進める際は、目的の設定、場の用意、ルールづくり、実施、振り返りという5ステップで段階的に取り組むとよいでしょう。

 

そして、仕組みを定着させる鍵は、従業員が安心して知識を出し合える風土づくりにあります。共有という行動を称賛・感謝で承認していくことが、よくある課題を防ぐ近道です。

 

RECOGは、感謝と称賛を通じてその土台づくりを支援します。ナレッジが循環する組織づくりに関心のある方は、まずは資料をご請求のうえ、自社に合う活用方法を検討してみてください。

 

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