コラム

Good & New(グッドアンドニュー)とは?実施方法と具体例を紹介

Good & New(グッドアンドニュー)とは?実施方法と具体例を紹介

公開日: 2025.12.09
更新日: 2025.12.09

Good & Newとは、24時間以内に起きたよいニュース、新しい発見を発表する取り組みです。発表内容を通じて従業員同士の相互理解促進、コミュニケーション活性化などを目的としています。

 

Good & Newを始めたい企業にとって、ルールや発表内容は気になるポイントではないでしょうか?

 

本記事では、Good & Newの実施方法やメリット、具体例などを紹介します。Good & Newの導入を検討中の方は、参考にしてみてください。


 

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Good & New(グッドアンドニュー)とは

Good & New(グッドアンドニュー)とは、24時間以内に発生したよいニュース、新しい発見を一人ひとりがチーム内で発表する取り組みです。アメリカの教育学者ピーター・クライン氏によって提唱され、現在は多くの企業に導入されています。

 

Good & Newを導入する目的は、従業員同士の相互理解促進や提案力の向上など、企業によってさまざまです。Good & Newを実施する際は、3〜10名程度のメンバーを集めてチームを作り、1人ずつ発表をしていきます。

 

発表内容は業務関連にとどまらず、プライベートな内容や時事ネタを発表しても問題ありません。Good & Newを導入している企業は毎日の朝礼時や週ごとの会議など、従業員が集まりやすいタイミングで実施し、職場の活性化に努めています。

 

Good & New(グッドアンドニュー)のルール

Good & Newのルールは、企業ごとにカスタマイズしても問題ありません。ただし、以下の内容は守りましょう。

  • Good & Newを行なうタイミングはある程度固定する

  • メンバーはランダムに選ぶ

  • 発表は1分以内にまとめる

  • 相槌や笑顔を交えて発表を聞く

  • 発表が終わったら拍手する

企業によっては上記に加えて、司会の当番制や一番よかった内容を発表するといったルールも導入しています。

 

また、Good & Newは毎日の実施が推奨されていますが、無理に守る必要はありません。従業員が慣れるまでは、週1回から始めてみるのも有効でしょう。

 

Good & New(グッドアンドニュー)の実施方法

Good & Newを実施する流れは以下のとおりです。

  • 導入目的やルールを従業員へ周知する

  • 実施するタイミングを決める

  • 事前にチーム分けをしておく

  • 当日は一人ひとりがよい出来事や新しい発見を発表する

  • 発表が終わるたびに拍手する

  • メンバー全員が発表したら終わる

Good & Newを行なうタイミングは朝礼や会議など、従業員全員が集まりやすいときに実施するのがおすすめです。多くの人が集まれば、部署や役職を問わないチーム編成がしやすくなります。

 

また、Good & Newの導入当初は、従業員が発表しやすい環境を整えるために1チーム5人前後の少人数制を検討しましょう。


 

Good & New(グッドアンドニュー)を行なうメリット

Good & New(グッドアンドニュー)は、普段業務での接点が少ない従業員とコミュニケーションを交わせる貴重な機会です。発表内容から部署内での人間関係や仕事ぶり、ライフスタイルなどが把握できるようになり、相互理解が深まります。

 

Good & Newの実施によって、ほかにはどのようなメリットが得られるのか、以下で詳しく紹介します。

 

相互理解が深まる

Good & Newの導入で、従業員同士の相互理解が深まります。発表内容から「どういった出来事にうれしさを覚えるのか」「どのような内容に興味を持っているのか」など、発表者の人柄や価値観が垣間見えるためです。

 

同じ部署で働いていても、外出機会が多い場合やリモートワークの場合、直接コミュニケーションを取る機会はさほど多くありません。コミュニケーション不足が続くと互いの考えを汲み取れず、業務効率の悪化や不満の増大など、さまざまなデメリットを招きます。

 

Good & Newを導入すれば、従業員同士がお互いを知る機会が増えるため、会話を交わすきっかけが生まれます。

 

コミュニケーションを促進する

Good & Newの導入で、部署や役職を問わず組織全体のコミュニケーションを活性化できます。

 

部署が異なる場合や業務で接点が少ない場合、コミュニケーションを取る機会は自然と少なくなります。コミュニケーション不足の状態では、部署間の連携強化や生産性向上は望めないでしょう。

 

Good & Newの導入で相手の人柄や価値観、考え方などを把握できると、互いの仕事ぶりや業務の進捗状況を気遣う意識が芽生え、従業員の協調性が高まります。

 

ポジティブな見方が身につく

Good & Newを繰り返し実践すると、仕事や日常生活のなかでよい出来事を探す習慣が自然と身に付きます。日々の小さな幸せや他人の親切に感謝できるようになり、幸福感が高まります。

 

日々のストレスや不安も軽減され、メンタルヘルスを保ちやすくなる点もメリットです。

 

また、ネガティブな出来事やトラブルが発生しても、前向きに解決しようと思うようになり、逆境に強くなります。ポジティブに頑張っている人は周囲からのサポートも得やすくなるため、早期の課題解決が望めるでしょう。

 

自分の考えを伝えるスキルが向上する

Good & Newは基本的に1分以内で、よい出来事や新たな発見を述べる取り組みです。そのため、どのような組み立てで話すべきか、どの情報を強調すべきかなど、出来事や考えをわかりやすく伝えるための提案力が高まります。

 

また、Good & Newを繰り返し経験すると、大勢に向けて話す状況に慣れてきます。回数を重ねることで自信も増していくため、自身が伝えたい内容を表現できるスキルが高まるでしょう。


 

Good & New(グッドアンドニュー)の具体例

Good & Newを導入する際には、どのような内容を発表するのかといった具体例を従業員に提示すると、従業員が導入後の進め方をイメージしやすくなります。ここでは、GoodとNewの事例をそれぞれ紹介します。

 

Good(良いこと)の例

Goodの内容は24時間以内に起きたよい出来事であれば、とくに内容の指定はありません。仮に仕事関連のGoodを発表する際は、以下の内容が具体例としてあげられます。

  • 先輩から最近の仕事ぶりを褒めてもらった

  • 同僚に資料作成のポイントを教えてもらえた

  • アドバイスした後輩から感謝の言葉を伝えられた

  • 既存顧客から新規案件を獲得できた

  • 業務改善のアイデアが採用された

Goodの発表は先輩から称賛された、後輩から感謝の言葉をもらったなど、小さな出来事でも構いません。

 

また、仕事関連の内容が思い付かない場合は、以下のようにプライベートや時事ネタを発表しましょう。

  • 応援している野球選手がホームランを打った

  • 昨日見たドラマがおもしろかった

  • YouTubeで役に立つ動画を見つけた

  • 子どもが新しい言葉を話すようになった

上記のように、自身にとってよい出来事やニュースを定期的に発表する機会があると、自然と前向きな情報を探す習慣が身に付きます。

 

New(新たな発見)の例

Newに関しても24時間以内に起きた新しい発見や気づきなどであれば、発表する内容は基本的に自由です。以下は仕事関連の一例になります。

  • トラブル解決につながる情報を伝えられた

  • 案件受注に向けての糸口が見えてきた

  • ○○さんはわかりやすい提案資料を作るのがうまい

  • ○○さんは電話対応の声が聞き取りやすい

必ずしも華やかな内容や目立つ成果を発表する必要はありません。上記のように、数値化しにくい内容や目立たない貢献でも積極的に発表しましょう。

 

また、Goodと同様に仕事関連の内容が思い付かない場合は、以下のようにプライベートや時事ネタを発表します。

  • オフィスの近くに新しいカフェがオープンしていた

  • 好きな漫画の最新刊が発売されていた

  • 新しい枕を使ったらぐっすり眠れた

  • 好きなアーティストのライブツアーが発表されていた

プライベートや時事ネタを発表する際も、内容の華やかさや成果の大きさにとらわれず、自身にとって新たな発見になった内容を発表しましょう。


 

Good & New(グッドアンドニュー)を実施するポイント

Good & New(グッドアンドニュー)は1回だけ実施しても、ポジティブ思考の習得や提案力の向上は望めません。継続して実践するには、以下3点を意識することが重要です。

 

スモールスタートする

Good & Newを定着させるには、スモールスタートから始めることが大切です。Good & Newは毎日の実施が推奨されているものの、導入当初から毎日の実施はハードルが高いといえます。

 

従業員が慣れるまでは、以下のように発表の人数や頻度を少なくするのがおすすめです。

  • 発表者を担当制にする

  • 5人程度の少人数制で実施する

  • 週1から始める

従業員の反応を確認しながら徐々に人数や頻度を増やし、最終的には毎日実施できる状態を目指します。

 

ランダムにメンバー分けする

コミュニケーションの活性化や従業員同士の相互理解を深めるため、Good & Newのチーム分けは部署や役職を問わず、ランダムにメンバーを選びましょう。同じ部署のメンバーで固めてしまうと新鮮味が少なく、導入直後からマンネリ化に陥りかねません。

 

メンバーを選出する方法には、くじ引きやグループ分けアプリなどを活用すると、公平に選べます。

 

実施する目的を明確にする

職場の活性化やプレゼンテーション能力の向上など、Good & Newの実施目的を明確化することが重要です。導入目的やルールが曖昧だと、従業員がどのような内容を発表するべきかがわかりません。

 

プライベートの出来事や時事ネタの発表から雑談に発展してしまう可能性もあるでしょう。Good & Newの時間が雑談で終わってしまうと、本来の導入目的を達成できません。

 

事前にGood & Newの実施目的や運用ルールを丁寧に説明・周知し、従業員から理解を得ることが重要です。


 

日々の情報共有やコミュニケーションはチームワークアプリ「RECOG」

Good & New(グッドアンドニュー)は組織のコミュニケーション活性化に効果的な手法ですが、日々のコミュニケーションにはチームワークアプリ「RECOG」もおすすめです。

 

RECOGは、サンクスカードを贈れるレター機能、日報やナレッジ共有ができる投稿機能、チャット形式で会話できるトーク機能など、組織のコミュニケーション活性化に役立つ機能が搭載されています。

 

詳細は以下の資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてみてください。

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まとめ

Good & Newとは24時間以内に発生したよいニュース、新しい発見を互いに伝え合う取り組みです。発表内容は業務に関する内容にとどまらず、プライベートな内容や時事ネタでも問題ありません。

 

Good & Newを繰り返し実践すると、従業員同士の相互理解促進やコミュニケーションの活性化などが期待できます。発表内容から相手の人柄や関心、価値観などが垣間見えるため、相手と会話を交わすきっかけが増え、職場全体が明るくなるでしょう。

 

また、導入当初は当番制や週1回の実施など、発表の人数や頻度に気を配り、従業員がやりやすい環境を整えることも重要です。

 

本記事の内容を参考にGood & Newを導入し、従業員同士がよい出来事や新しい発見を発表し合う場を設けてはいかがでしょうか。

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