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ありがとうが飛び交う職場にするには?感謝文化で組織を変える方法

ありがとうが飛び交う職場にするには?感謝文化で組織を変える方法

公開日: 2025.11.10
更新日: 2025.11.10

従業員同士の会話で「ありがとう」が頻繁に飛び交う職場は、小さな親切や貢献、協力が当たり前に評価されている職場といえます。ありがとうが飛び交う職場を形成する方法には、どのような選択肢が挙げられるでしょうか。

 

本記事では、ありがとうが飛び交う職場を作る方法や課題の解決策などを紹介します。従業員同士が感謝の気持ちを自然に伝え合う職場づくりに取り組んでいる方は、参考にしてみてください。


 

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ありがとうが飛び交う職場の特徴

 

従業員同士が自然にありがとうと伝え合っている職場は、主に以下5つの特徴が挙げられます。

  • 日常的に感謝の言葉が交わされる

  • 小さな親切や協力が当たり前に評価される

  • 部署や階層を超えて感謝が表現される

  • 失敗も学びとして前向きに捉える

  • お互いの業務内容や役割を理解している

上記のような職場に勤務する従業員は、相手から何かしらのサポートを受けた場合、自然と感謝の気持ちを伝える習慣が定着しています。


 

「ありがとう」が職場にもたらす効果

 

相手にありがとうを伝え合う文化が定着すると、従業員同士や部署内、組織全体に多大なメリットをもたらします。

 

従業員にもたらす効果

ありがとうの声がけは伝えた側と受け手側、双方にポジティブな影響をもたらします。感謝の気持ちを相手に伝えた側は、他者への肯定的な感情を示すことで自身への満足感や幸福感が高まります。

 

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌が活性化し、ストレスの軽減や自律神経のバランスが整うためです。

 

一方、相手から「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられた側も、自身の仕事ぶりや貢献が認められたと感じ、業務へのモチベーションが高まります。

 

感謝の気持ちを受け取る機会が増えると、自然と「もっと貢献したい」との思いが芽生え、日々のパフォーマンスや帰属意識が高まるでしょう。

 

チームにもたらす効果

部署やチーム内で「ありがとう」や「助かりました」と声をかけ合うことで、良好な人間関係が構築され、チームワークの強化につながります。感謝の言葉がきっかけで従業員同士の距離が縮まり、互いに協力しやすい環境が整うためです。

 

チームや部署内の雰囲気がよくなるとコミュニケーションも活性化し、業務効率の改善やトラブルの早期解決につなげられます。仕事上の悩みを抱えた際も、上司や先輩、同僚に自分の気持ちを相談しやすいため、仕事のストレスや不安を軽減できるでしょう。

 

また、感謝の言葉をかけ合う文化が定着すると、従業員同士が互いを気遣うようになり、部署や役職を超えた協力関係が生まれやすくなります。

 

全社にもたらす効果

従業員同士が互いの仕事ぶりや貢献に「ありがとう」と伝え合う文化が定着すると、さまざまなメリットをもたらします。1つめは従業員同士の信頼関係が深まり、良好な人間関係が構築される点です。

 

相手に「ありがとう」や「助かりました」と感謝の気持ちを伝えると、従業員同士の信頼関係が深まり、コミュニケーションを交わしやすくなります。

 

社内コミュニケーションの活性化で、業務の報告・相談がしやすい環境が整い、業務効率が高まります。従業員同士の会話が増えると、成功事例やナレッジの共有も活発になり、人材育成やスキルアップの促進も望めるでしょう。

 

また、コミュニケーションの活性化で職場内の雰囲気も明るくなると、従業員のエンゲージメントが高まります。人間関係のストレスが少なく、自分の意見や感情を安心して表現できるためです。

 

風通しのいい職場環境の整備によって、従業員の勤務先への愛着が増し、離職率の低下や組織力の強化につなげられます。


 

ありがとうが飛び交う職場を作る5つの方法

ありがとうが飛び交う職場を作るには、管理職や経営層を含め、すべての従業員が参加しやすい仕組みづくりが必要です。以下5つの点を実践し、従業員同士が自発的に感謝の言葉を伝え合う職場を形成しましょう。

 

リーダーが率先して感謝を表現する

感謝の気持ちを伝え合う文化を浸透させるには、管理職や経営層が率先して従業員の仕事ぶりに「ありがとう」と伝えることが重要です。

 

普段から感謝の気持ちを伝え合う習慣がない企業の場合、突然実践するように命じられても、従業員は戸惑いを覚えるでしょう。管理職や経営層の言動や行動は影響力が大きく、従業員の感情や行動に変化をもたらすため、積極的な参加が不可欠です。

 

たとえば、管理職が営業事務として働く従業員に対し、営業担当者へのサポート業務に「いつも助かっている」と感謝の気持ちを伝えたとしましょう。

 

感謝の言葉を伝えられた従業員は「自身の仕事ぶりを評価してもらえた」と感じ、モチベーションアップが期待できます。また、評価された様子を見ていた他の従業員は、感謝の言葉を伝える重要性を実感し、自身も実践してみようというきっかけになります。

 

朝礼や会議で「感謝の共有タイム」を設ける

毎朝の朝礼や部署内会議で業務報告や連絡事項を伝えたあと、感謝を共有する時間を設けるのも1つの方法です。定期的に感謝を伝える場を設けて、相手にありがとうと伝えるハードルを低くするのが目的です。

 

感謝の気持ちを定期的に表明すると習慣化し、次第に企業文化として定着する効果が期待できます。

 

また、社内SNSや掲示板など、感謝のメッセージを自由に投稿できる場所を設置するのもおすすめです。目に留まりやすい場所にメッセージを掲載することで、従業員が感謝の気持ちを伝え合う必要性に目を向けるきっかけを作れます。

 

感謝の質を高める教育を行なう

相手に感謝する意識を高めてもらうため、相手への思いやりや称賛に関する研修を開催しましょう。研修によって感謝を伝える効果や相手への伝え方などを学び、今後の行動に反映できます。

 

また、チームビルディングの実施もおすすめです。

 

チームビルディングとは、メンバー一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境を整え、チーム全体のパフォーマンスアップにつなげる取り組みです。

 

チームビルディングの実施で、メンバーの主体性やリーダーシップが身に付くだけでなくメンバー間の関係強化にもつながり、ありがとうが飛びかう職場づくりのきっかけになります。

 

目立たない行動にも光を当てる

ありがとうが飛び交う職場の形成には、数値化できない貢献や目立たない行動を積極的に取り上げることが重要です。経理や営業事務、人事など、職種によっては普段の仕事ぶりや貢献度が目立たないケースも少なくありません。

 

大型契約の受注や新規顧客獲得など、目に見える成果ばかりに光を当てると、従業員の貢献度を正当に評価できず、一部の従業員から不満が出るおそれがあります。

 

たとえば「仕事の悩みを聞いてくれてありがとう」「後輩への指導助かっています」など、小さな行動や取り組みも積極的に評価しましょう。

 

評価された従業員は「誰かが自身の仕事ぶりを見てくれている」と感じ、自分も誰かに「ありがとう」と伝えてみようと思うでしょう。

 

サンクスカードツールを導入する

ありがとうが飛び交う職場を形成するため、サンクスカードツールを選ぶのもおすすめです。サンクスカードとは、従業員が自発的に互いの仕事ぶりや貢献に対して、感謝の気持ちを記したカードです。

 

サンクスカードツールの導入で、従業員が互いの仕事ぶりや貢献に対し「ありがとう」と伝え合う仕組みを整えられます。

 

サンクスカードツールには専用アプリやビジネスチャットを使う方法が挙げられます。

 

ツールごとに搭載機能や費用などが異なるため、複数の候補を比較して自社の条件に合ったツールを選ぶようにしましょう。



 

サンクスカード導入の壁と解決策

ありがとうが飛び交う職場を形成するためにサンクスカード制度を導入するには、以下4つの壁を越えなければなりません。ここでは、よくある課題と解決策を紹介します。

 

課題1:心理的な抵抗がある

普段から感謝の言葉を口にする機会が少ない従業員にとっては、相手にサンクスカードを贈ることに、恥ずかしさや照れくささを覚える可能性があります。

 

従業員によっては「わざわざ言葉にしなくても、こちらの気持ちは伝わっているだろう」と思う方もいるでしょう。ただし、よほど相手のことを深く理解していない限り、言葉に出さずに相手の気持ちを汲み取るのは困難です。

 

従業員の心理的抵抗を払しょくするには、管理職や経営層の積極的な取組みが重要です。管理職や経営層が従業員の仕事ぶりを評価することで、他の従業員が行動を起こすきっかけとなります。

 

また、感謝の気持ちを伝えるのが苦手な場合、慣れるまではありがとう以外の言葉で気持ちを表明するのも1つの手段です。

 

「○○さんがアドバイスをくれて助かりました」「丁寧な対応に感謝しています」などのサンクスカードであれば、参加のハードルは低くなるでしょう。

 

そして、サンクスカードの書き方がわからない従業員がいる可能性も考えられるため、具体的な例文の紹介や、感謝の伝え方についての研修を開催するなど、丁寧なサポートも求められます。

 

課題2:義務的になってしまう

サンクスカードを導入した際、カードを贈る枚数の下限は設定しないようにしましょう。毎月一定数のカードを贈るように命じると、従業員がサンクスカードの存在を義務感やノルマと捉えて失敗を招くリスクが高まるためです。

 

サンクスカードを義務的に贈ったとしても、メッセージから相手の心を動かすことは難しいでしょう。

 

感謝の気持ちを伝え合う文化が定着するには、従業員同士が自発的に行動を起こすことが必要です。運用ルールを整備する際はカードの枚数ではなく、具体的なエピソードを書いて感謝を伝えるように設定しましょう。

 

また、心に響いた事例を社内掲示板や社内報、社内SNSなどに掲載し、社内で共有するのも1つの方法です。サンクスカードの成果を可視化して従業員のモチベーションを高め、自発的な参加を促します。

 

課題3:一部の人しか参加しない

従業員に対し、感謝の言葉を伝え合う必要性やサンクスカード導入効果を丁寧に伝えることが重要です。従業員の意識が高まらない限り、仮にサンクスカードを使って感謝の内容を可視化したとしても、一部の方しか参加しないでしょう。

 

「ありがとう」や「助かりました」など、感謝の言葉を相手に伝えるのは強制されて行なう行動ではありません。従業員が自発的に感謝の言葉を伝えたいと思わない限り、相手の心に響くメッセージを贈るのは困難です。

 

また、サンクスカードを導入する場合は、定期的に部署やチーム別の利用状況を分析する必要があります。利用率を高めるには分析結果から参加率が伸びない原因を特定し、改善に取り組まなければなりません。

 

加えて、参加率が低い従業員を可視化し、積極的に利用しない旨をヒアリングしましょう。理由によっては、運用体制やルールの見直しが必要です。

 

課題4:定着しない

サンクスカードを継続的に定着させるには、従業員が利用しやすいルール整備やツール選びが重要です。利用しにくい環境だと、通常業務が忙しくなった際に優先度が低下し、そのまま制度が形骸化する可能性が高まります。

 

たとえば、業務量が多く忙しい場合は「いつもありがとう」や「サポート助かっています」など、短文での利用も認めるといった柔軟な対応が必要です。テンプレートや書き方の例を提示しておくと、作業時間を短縮できるでしょう。

 

また、サンクスカードの運用ルールは一度決めて終わりではありません。定期的なデータ分析やアンケート調査で、現行制度の課題や従業員の要望を把握し、改善に努めることが重要です。


 

ありがとうが飛び交う職場にするサンクスカードツール「RECOG」

サンクスカードツール導入の際には、従業員が抵抗感なく使えて、手軽に「ありがとう」を贈り合えるツール選定が重要です。

 

サンクスカードツール「RECOG」はパソコンやスマートフォンで簡単に操作でき、現場で運用しやすいのが特徴のサービスです。サンクスカードにポイントを付与して贈ったり、画像や動画を添付したりすることもできるため、感謝・称賛の気持ちをさまざまな表現で伝えられます。

 

RECOGの詳細は以下の資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてみてください。

 

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まとめ

ありがとうが飛び交う職場が形成されると、コミュニケーションの活性化や従業員のエンゲージメント向上など、さまざまなメリットをもたらします。

 

ただし、普段から感謝の言葉を言い慣れていない場合、恥ずかしさから自身の気持ちを思うように伝えられない可能性があります。また、サンクスカードを導入する場合は従業員に義務感を与えないよう、ノルマは設定しないようにしましょう。

 

従業員同士がありがとうを伝え合う職場を形成するには、目立たない行動に光を当てることが重要です。とくに管理職や経営層が積極的に評価すると、評価を受けた従業員のモチベーションが高まるだけでなく、他の従業員が行動を起こすきっかけになります。

 

本記事で紹介した内容を参考に、ありがとうが飛び交う職場作りに励んでみてはいかがでしょうか。
 

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