異動や退職などの場面で、お世話になった上司に書くメッセージ。感謝の気持ちを伝えたいと思っても、いざ書こうとすると適切な言葉が見つからなかったり、何を伝えればよいかわからなかったりと、頭を悩ませたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、異動や退職、さらには日頃の感謝を伝える際に役立つメッセージの例文をご紹介します。
お世話になった上司へのお礼の言葉に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
上司へ感謝の気持ちを伝える際のポイント
感謝の気持ちを伝えるときには、メッセージの内容・タイミング・手段の3つが重要です。
それぞれのポイントをおさえながら、心のこもった感謝を伝えましょう。
何に感謝をしているか具体的に伝える
よく書いてしまいがちな「色々とお世話になりました」というメッセージ。通り一遍の挨拶のような印象を与えてしまい、感謝の気持ちが今一つ伝わりません。
例えば「先日の△△プロジェクトではご助言をいただき」「新人だった私に社会人としての基礎を教えてくださり」など、何に感謝しているのか具体的に書くようにしましょう。相手に気持ちが伝わるだけでなく、自分らしいメッセージを贈ることができます。
敬意を払って伝える
改まって感謝を伝える場面では、普段親しい間柄の上司であっても砕けすぎず、敬意を持って感謝を伝えることが大切です。
ただ、礼儀に気を配りすぎて堅苦しい表現になってしまい、本来伝えたい感謝が伝わりづらくなってしまうのは本末転倒。失礼のない丁寧な言葉を選びながらも、気持ちは素直に伝えましょう。
また、手書きのメッセージを贈る場合は、走り書きではなく丁寧に書くこと。文字の上手い下手ではなく、丁寧な字であることで視覚的にも気持ちが伝わりやすくなります。
適切なタイミングで伝える
自分が異動・退職の際は、最終出社日や送別会の場で感謝を伝えると良いでしょう。
ただし、上司が退職・異動する場合は、他の人も同じように挨拶したいと思っているため、一人で長々と感謝を伝えるのはご法度です。
また、最終出社日は備品の片付けや挨拶まわりなど、意外と忙しいもの。ゆっくりと感謝を伝えたい時には、最終出社日の前日や、一緒に仕事をする最後の打ち合わせなど少しタイミングをずらすこともおすすめです。
関係性や状況にあった方法で伝える
感謝を伝える手段は多岐にわたり、直接会って伝える以外にも、メールやチャット、手紙、電話などがあります。
遠方の支社で会うことができない場合は電話をしたり、忙しい上司であれば、都合のよいタイミングで読むことができるメールやチャットで感謝を伝えましょう。関係性が深い場合には、メッセージカードを用意すると喜ばれます。
上司との関係性や状況にあわせた手段を選ぶことは、感謝を伝えるうえでの大切な気遣いになります。
上司への感謝を伝えるメッセージ例文
上司が異動・退職する場合と、自分が異動・退職する場合では、伝えるべき内容が異なります。また普段の仕事の中でも、お礼の気持ちを伝えたい場面はあるでしょう。
ここからはシーン別に、上司へ感謝を伝える際に役立つメッセージ例文をご紹介します。
上司が異動・退職する場合
上司が新たな門出を迎える時には、感謝の気持ちとともに、「ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」「新天地でのご活躍をお祈り申し上げます」といった上司の今後の活躍を願う言葉を添えましょう。
<例文1>
○○課長
このたびはご栄転おめでとうございます。
△△社のプロジェクトでは「自信を持って、自分の思うようにやってみたらいいよ」と励ましてくださり、とても嬉しかったことを今でも覚えています。
○○さんの下でお仕事させていただいたことは、私の大切な財産です。
ありがとうございました。
○○さんのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
<例文2>
○○さん、3年間本当にお世話になりました。
クライアントとの関係構築など、○○さんにご指導いただいたことを大切に今後も仕事に邁進してまいります。
また一緒にお仕事させていただける機会がありましたら、その時には成長した姿を見ていただけるよう、これからも頑張ります。
新しい部署での益々のご活躍をお祈り申し上げます。
<例文3>
営業部での3年間、○○さんから多くのことを学ばせていただきました。
特に△△プロジェクトでは、企画書の作成やプレゼンについて多くのご助言をいただき、大変勉強になりました。ありがとうございました。
部署は離れてしまいますが、また飲みに行かせてください。
<例文4>
長年のご勤務お疲れさまでした。
△△プロジェクトや□□コンペなど、○○さんに助けていただきながら、たくさんの経験を積むことができたからこそ、今の私があると思っております。
温かくご指導いただき、心より感謝しております。
新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。
<例文5>
ご定年おめでとうございます。
長きにわたるお勤め、大変お疲れさまでした。
尊敬する○○さんの部下として学ばせていただいたことは、私にとって何にも代えがたい経験となりました。
本当にありがとうございました。
寂しくなりますが、○○さんの教えを胸に刻み、これからも仕事に励んでまいります。
どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。
自分が異動・退職する場合
自分が異動・退職する場合には感謝の気持ちを伝えることはもちろん、今後の連絡先を記しておくと、万が一引継ぎに不備があった場合にもスムーズに対応できます。
<例文1>
○○課長
お疲れ様です。××です。
すでにご存じかとは思いますが、4月1日付で企画部に異動となります。
本来であれば直接ご挨拶すべきところを、メールでのご連絡にて失礼いたします。
営業部での3年間、○○さんには数えきれないほどお世話になりました。
特に△△プロジェクトでは、○○さんのお力添えがなければ成功を収めることはできなかったと思っております。ありがとうございました。
営業部での経験を活かし、新しい部署でもより一層励んでまいりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
<例文2>
営業部に配属されてからの3年間、本当にお世話になりました。
△△の件では大変ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、温かくフォローいただいたこと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
営業部での経験を糧に、4月からは企画部で邁進してまいります。
今後もお世話になることがあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
<例文3>
○○課長
お疲れ様です。××です。
一身上の都合により、3月末で退職することとなり、本日が最終出社日となりました。
本来であれば直接ご挨拶すべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
○○課長には、入社当初から大変お世話になりました。
△△社のコンペでは、企画の立案からプレゼン準備まで多大なお力添えをいただいたこと、心より感謝しております。
今後も○○課長の教えを胸に、より一層励んでいきたいと思っております。
退職後の連絡先は下記となりますので、もし引継ぎで不備などありましたらご連絡いただけますと幸いです。
・メールアドレス:xxxxxx@xxxx
・電話番号:012-3456-7890
最後になりましたが、○○課長のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
<例文4>
営業部での3年間、本当にお世話になり、ありがとうございました。
配属された当初は緊張と不安でいっぱいでしたが、困ったときには○○さんが必ず相談に乗ってくださったからこそ、前向きに仕事に取り組むことができました。
○○さんの部下として働くことができ、とても光栄でした。
この経験を糧に、社会人としてさらに成長していきたいと思っております。
今後の○○さんのご健康とご活躍をお祈りしております。
<例文5>
在籍中は公私ともにお世話になり、ありがとうございました。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、私が悩んでいるときにはいつも声を掛けてくださったこと、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
○○さんから学ばせていただいたこと、そしてこの会社で経験させていただいたことを糧に、これからも励んでいきたいと思います。
日常の感謝を伝える場合
日々の仕事の中で助けてもらったときや、食事に連れて行ってもらった場合などは、なるべく早く感謝を伝えましょう。
感謝の気持ちを積極的に伝えることで職場の雰囲気も良くなります。
<例文1>
昨日はお忙しい中、△△の件で貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
一人でずっと頭を悩ませていましたが、○○さんに相談に乗っていただいたことで悩みが解消されました。
いただいたアドバイスをもとに、心機一転取り組んでいきます。
今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
<例文2>
昨日は△△の件でお力添えいただき、ありがとうございました。
お忙しい中、親身に相談に乗ってくださり感謝しております。
1日も早くチームに貢献できるよう精進します。
今後ともよろしくお願いいたします。
<例文3>
先日は△△についてフォローしていただき、ありがとうございました。
困っているときには必ず○○さんが声を掛けてくださって、温かい環境で仕事ができることに、大変に感謝しております。
○○さんに教えていただいたことを実践して、今後も仕事に励んでまいります。
これからもご指導よろしくお願いいたします。
<例文4>
○○さん
お疲れ様です。××です。
先日は△△社の案件でご相談のお時間をいただき、ありがとうございました。
○○さんのご助言をもとに企画を練り直した結果、本日無事受注することができました。
○○さんのおかげです。いつも相談に乗ってくださり、本当にありがとうございます。
この経験を糧に、引き続き頑張ります。
<例文5>
昨日は美味しいお食事をごちそうさまでした。
仕事のお話はもちろん、普段なかなかお聞きできない○○さんのご経験を伺うことができて、とても楽しく貴重な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
また、ぜひご一緒させていただけますと嬉しいです。
上司への感謝を伝える一言メッセージ例文
上司へメッセージを贈る場合、部署のみんなで寄せ書きをプレゼントすることもあります。寄せ書きの場合は文字数にも制限があり、前述のような多くの感謝を語ることができません。そんな時には、シンプルな言葉で感謝を伝えましょう。
<例文1>
右も左もわからない新入社員だった私に営業のイロハを教えてくださり、本当にありがとうございました。○○さんの教えを胸に、これからも精進してまいります。
<例文2>
たくさんご迷惑もおかけしましたが、温かくご指導いただき心より感謝しております。異動後もお世話になることがあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
<例文3>
○○さんのご退職は大変寂しいですが、教えていただいたことを大切に、これからも励んでまいります。○○さんの新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。
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まとめ
お世話になった方だからこそ、せっかくなら素敵なメッセージで感謝を伝えたいものです。
丁寧な言葉遣いはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは感謝の気持ちをまっすぐに伝えること。定型文のようなメッセージではなく、感謝している内容やエピソードを具体的に書くことで、自分なりのオリジナルのメッセージを贈りましょう。