コラム

社内SNSで製造業・工場の情報共有を促進!導入メリットや事例を紹介

社内SNSで製造業・工場の情報共有を促進!導入メリットや事例を紹介

公開日: 2025.08.26
更新日: 2025.08.26
「本部からの指示が現場まで伝わっていない」「部門間で重要な情報が共有されていない」など、製造業・工場では情報共有に関する課題が起きやすい傾向です。そうした課題を解決できる糸口になるのが「社内SNS」です。

本記事では、製造業・工場で社内SNSを導入するメリットや企業事例などを紹介するので、情報共有に課題を抱えている方は参考にしてみてください。

 

 

製造業・工場での情報共有の仕組み

製造業・工場では情報共有をしなければならない場面が多々あります。具体的にどのような情報共有のシーンがあるのか見ていきましょう。

 

なお、ここで紹介しているのは一例のため、企業によって役職名が異なったり他の役職も介在したりする場合があります。

 

本部と工場責任者

まず重要になるのが、本部と工場責任者(工場長・製造部長)の間での情報共有です。本部は生産計画や品質基準の変更、新製品の製造指示、安全管理方針など、経営戦略に基づいた重要な決定事項を工場責任者へと伝達します。

 

工場責任者は本部からの指示を正確に理解し、自工場の設備や人員体制に合わせて実行計画を策定する役割を担います。「新製品の生産ラインをどう構築するか」「品質基準の変更に伴う検査体制をどう整えるか」など、現場での実施方法を検討して準備を進めなければなりません。

 

また、工場責任者は現場の状況を本部へフィードバックする役割も担います。生産実績や歩留まり率、設備の稼働状況、品質トラブルの発生状況など、現場の生の情報を本部へ共有することで、本部は適切な経営判断や投資計画を立案できるようになります。

 

工場責任者と現場スタッフ

工場責任者は、本部からの生産計画や日々の作業指示を現場スタッフへと伝達します。製造手順の変更、品質検査基準の更新、安全管理ルールの徹底、その日の生産目標など、多岐にわたる情報を共有しなければなりません。

 

製造業では日勤・夜勤の交代制で働くスタッフが多いため、全員に情報を行き渡らせるのは容易ではありません。朝礼や引き継ぎノート、掲示板などで情報共有を図りますが、「仕様変更が伝わっていなかった」「夜勤スタッフまで情報が届かなかった」といった課題が生じやすいのが実情です。

 

現場スタッフから工場責任者への情報共有も重要です。設備の異常音や不具合の兆候、品質トラブルの発生、ヒヤリハット事例など、現場で起きている問題を速やかに報告することで、工場責任者は適切な対応を取ることができます。

 

現場スタッフ間

製造現場では、前工程と後工程のスタッフ間での連携が欠かせません。仕掛品の進捗状況、品質異常の申し送り、設備トラブルによる遅延など、リアルタイムでの情報共有が求められます。「前工程での不具合が後工程に伝わらなかった」「引き継ぎミスで同じトラブルが再発した」などの問題が起きやすくなります。

 

また、シフトの引き継ぎ時には、生産進捗や設備の状態、発生したトラブルと対処法、残作業の優先順位など、さまざまな情報を次のシフトへ伝える必要があります。しかし、限られた引き継ぎ時間では十分な情報共有ができず、作業の手戻りや品質トラブルにつながることも少なくありません。

 

部門間

製造業では、製造部門だけでなく、品質管理部門、生産管理部門、保全部門、資材部門など、複数の部門が連携して生産活動を行います。「品質管理部門からの検査結果のフィードバック」「保全部門への設備メンテナンス依頼」「資材部門への部品発注」など、部門間での情報共有は日常的に発生します。

 

しかし、部門ごとに情報管理の方法が異なったり、コミュニケーションの機会が限られたりすることで、「必要な部品の手配が遅れた」「設備トラブルの情報が保全部門に伝わっていなかった」といった連携不足が生じやすくなります。

 

拠点間

複数の工場や拠点を持つ製造業では、拠点間での情報共有も重要です。生産技術のノウハウ、品質改善の成功事例、設備トラブルの対処法など、各拠点が持つ知見を共有することで、全社的な生産性向上につながります。

 

また、生産負荷の平準化や在庫の融通においても拠点間の連携は欠かせません。「A工場の生産ラインがフル稼働の際にB工場で生産を補完する」「C工場で余剰となった部品をD工場で活用する」など、拠点間で情報共有することで効率的な生産体制を構築できます。

 

 

製造業・工場で情報共有が遅れる場合のデメリット・課題

製造業・工場でスムーズな情報共有ができないと、どのようなデメリットや課題につながるのでしょうか。一つずつ解説します。

 

作業効率が低下する

情報共有が不十分だと、作業の重複や手戻りが発生し、生産効率が大幅に低下します。「仕様変更の連絡が行き届かず、旧仕様で製造してしまった」「前工程の遅延情報が伝わらず、後工程で手待ちが発生した」などの状況では、貴重な生産時間が無駄になってしまいます。

 

また、ベテランスタッフが持つ作業のコツや効率化のノウハウが共有されていないと、新人や他のスタッフは非効率な方法で作業を続けることになります。生産性の向上が見込めないだけでなく、スタッフ間での作業時間のばらつきも大きくなるでしょう。

 

納期が遅延する

製造業において納期遵守は顧客との信頼関係に直結する重要な要素です。情報共有の遅れにより、「設備トラブルの対応が遅れて生産が停止した」「部品の発注ミスで材料が不足した」「生産計画の変更が現場に伝わらなかった」などの問題が発生すると、納期遅延につながります。

 

特に、複数の部門や工程が関わる製品の場合、一か所での情報共有の遅れが全体のスケジュールに影響を及ぼします。納期遅延は顧客からの信頼を失うだけでなく、遅延に伴うペナルティや機会損失など、経済的な損失も招くでしょう。

 

品質が低下する

品質管理において情報共有は極めて重要です。「品質基準の変更が検査員に伝わっていない」「不良品の発生原因が製造部門にフィードバックされない」「品質トラブルの対策が他のラインに展開されない」などの状況では、不良品の流出や品質トラブルの再発を防げません。

 

また、現場で発見された品質改善のアイデアや、顧客からのクレーム情報が適切に共有されないと、継続的な品質向上が実現できません。競合他社との品質競争に遅れを取り、市場での競争力を失う原因にもなるでしょう。

 

在庫・資材・部品の管理が非効率になる

製造業では、適切な在庫管理が収益性に大きく影響します。情報共有が不十分だと、「生産計画の変更が資材部門に伝わらず過剰在庫が発生した」「部品の使用実績が正確に共有されず欠品が生じた」「他拠点の在庫情報が把握できず重複発注してしまった」などの問題が起きやすくなります。

 

在庫の過不足は、保管コストの増加やキャッシュフローの悪化、生産停止による機会損失など、さまざまな経営課題を引き起こします。特に高額な部品や材料を扱う場合、在庫管理の非効率は企業の財務に深刻な影響を与えるでしょう。

 

安全リスクが生じる

製造現場において安全は最優先事項です。しかし、情報共有が遅れると重大な安全リスクが生じます。「設備の異常が報告されずに事故が発生した」「ヒヤリハット事例が共有されず同様の危険が繰り返された」「安全管理ルールの変更が徹底されなかった」などの状況は、労働災害につながる危険性があります。

 

また、化学物質や危険物を扱う工場では、取り扱い方法や緊急時の対処法などの情報共有が不十分だと、重大事故を引き起こしかねません。従業員の安全だけでなく、企業の社会的責任や信頼性にも関わる重要な課題といえるでしょう。

 

 

製造業・工場で社内SNSを利用するメリット

製造業・工場での社内SNSの導入により、以下のようなメリットが期待できます。

 

生産性が向上する

社内SNSを活用することで、生産計画や仕様変更などの重要情報をリアルタイムで全スタッフに共有できます。プッシュ通知機能を使えば、交代勤務のスタッフにも確実に情報を届けられるため、「知らなかった」「聞いていない」という事態を防げます。

 

また、現場での改善提案や効率化のアイデアを社内SNSで共有することで、ベストプラクティスが全社に展開されます。「この方法で作業時間を20%短縮できた」「このツールを使えば品質が安定する」といった現場の知恵が蓄積され、継続的な生産性向上が実現するでしょう。

 

安全面のリスクを防止する

社内SNSを通じて、ヒヤリハット事例や安全に関する情報を即座に共有できます。「A工場で発生した軽微な事故」の情報が全拠点に展開されることで、同様の事故を未然に防ぐことができます。写真や動画を使って危険箇所や正しい作業方法を共有すれば、より効果的な安全教育も可能になります。

 

また、設備の異常音や振動などの予兆を現場スタッフが投稿することで、保全部門が早期に対応でき、重大事故を防げます。安全意識の向上と事故防止の両面で大きな効果が期待できるでしょう。

 

ナレッジ蓄積と人材育成が促進される

製造業では熟練工の技術継承が大きな課題となっています。社内SNSに作業手順の動画や、トラブル対処のノウハウ、品質向上のポイントなどを蓄積しておけば、若手スタッフはいつでも必要な情報にアクセスできます。

 

ベテランスタッフの「匠の技」を動画で記録したり、品質トラブルの原因と対策をデータベース化したりすることで、組織全体の技術レベルが向上します。新人教育の期間短縮や、多能工化の推進にも大きく貢献するでしょう。

 

部門間・拠点間の連携が強化される

社内SNSのグループ機能を活用すれば、部門や拠点を超えたコミュニケーションが活発になります。「製造部門と品質管理部門の連携グループ」「全拠点の工場長グループ」などを作成することで、必要な情報が関係者に迅速に共有されます。

 

他拠点の成功事例や失敗事例を学べるため、「B工場で導入した設備改善の方法をA工場でも実施する」「C工場で発生したトラブルの対策を全拠点で事前に実施する」など、組織全体での改善スピードが加速します。拠点間での在庫融通や生産調整も円滑に行えるようになり、全社最適な生産体制が構築できるでしょう。

 

 

製造業・工場におすすめの社内SNS「RECOG」

製造業・工場の情報共有を促せる、おすすめの社内SNSがチームワークアプリ「RECOG」です。

 

RECOGは掲示板(投稿)機能やトーク(チャット)機能など、メンバー間でのコミュニケーションや情報共有を促進できる機能が搭載されています。さらにサンクスカードとして使えるレター機能では感謝・称賛の気持ちを伝えられるため、改善提案や安全活動への取り組みが可視化され、従業員のモチベーション向上にもつながります。

 

特に製造業においては、現場からの改善提案や品質向上への貢献を称賛し合う文化づくりが重要です。RECOGを活用することで、「この改善で不良率が低下しました」「安全パトロールありがとうございます」といった現場の頑張りが見える化され、全社的な改善活動が活性化するでしょう。

 

RECOGの詳しい機能についてはこちらの資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてみてください。

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社内SNSで組織の課題を解決!
組織の課題をホメて解決するアプリ
RECOGをはじめて知っていただく方向けに基本機能や活用シーン、料金をまとめた説明資料をご用意しています。
 

 

まとめ

製造業・工場では、本部と現場での情報共有だけでなく、部門間や拠点間での正確な情報の伝達が求められます。情報共有が遅れることで、生産性の低下や品質トラブル、安全リスクなど、深刻な問題につながる可能性があります。

 

社内SNSは、製造業・工場の情報共有に寄与するツールです。社内SNSの活用により、生産性向上や安全性の確保、技術継承の促進などが実現します。情報共有で悩んでいる製造業・工場の企業は、ぜひ社内SNSを導入してみてはいかがでしょうか。

 

 

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