コラム

社内SNSで医療・介護業界の情報共有を促進!導入メリットを紹介

社内SNSで医療・介護業界の情報共有を促進!導入メリットを紹介

公開日: 2025.08.14
更新日: 2025.08.14

医療・介護業界において、情報共有の仕組み作りは患者・利用者の安全と質の高いケアを実現するための重要な要素です。本記事では、現場での情報共有の実態から課題、そして社内SNSを活用した解決策まで、包括的に解説します。

 

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医療・介護業界での情報共有の仕組み

医療・介護業界における情報共有は、多層的で複雑な構造となっています。組織内の階層同士での適切な情報共有が、質の高いケアの提供と業務効率の向上に直結します。具体的な情報共有の仕組みを見ていきましょう。

 

経営層(本部・管理部門)と現場管理者(各部門・各施設)

経営層から現場管理者への情報共有は、組織の方針や重要な決定事項を現場に浸透させるために重要なプロセスです。会議や書面、メールによる情報伝達ではタイムラグが発生し、現場での迅速な対応が困難になる場合もあるでしょう。

 

経営層は、診療報酬改定や介護保険制度の変更、新しい治療方針や経営戦略など、安定したサービスを提供するために重要な情報を現場管理者に確実に伝達しなければなりません。また、現場からの意見や課題を経営層が適切に把握することも、組織全体の改善には不可欠です。

 

部門長・施設長と現場スタッフ

部門長や施設長は、経営層からの情報を現場スタッフにわかりやすく伝達し、同時に現場の声を上層部に届ける役割を担っています。この中間管理職における情報共有の質が、組織全体のコミュニケーション効率を大きく影響しています。

 

日常的な業務指示や緊急時の対応方針、新しい手順やガイドラインの周知など、現場スタッフが必要とする情報を迅速かつ正確に伝達する必要があります。また、スタッフからの提案や懸念事項を収集し、組織の改善につなげることも重要です。

 

職種間

医療・介護現場では、医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、薬剤師、栄養士など、多様な専門職が連携して業務を行ないます。各職種が持つ専門知識やノウハウを共有することで、患者・利用者によりよいケアを提供できるでしょう。

 

職種間の情報共有では、専門用語の違いや業務視点の相違が障害となるケースがあります。そのため、共通の理解を深めるための情報共有の仕組みづくりが求められます。カンファレンスや申し送りの場だけでなく、日常的な気づきや小さな変化を共有できる環境の整備が必要です。

 

部門間

病院や介護施設では、外来、病棟、リハビリテーション科、薬剤部、栄養科など、複数の部門が連携して患者・利用者をサポートします。部門間の情報共有が適切に行なわれることで、継続性のあるケアの提供が可能になります。

 

部門をまたいだ情報共有では、各部門の業務特性や時間帯の違いが課題となり、円滑な連携ができないケースも少なくありません。また、電子カルテや業務システムが部門ごとに異なると、情報の統合や共有に困難が生じるケースも見られます。

 

現場スタッフ同士

同じ部門や職種の現場スタッフ同士での情報共有は、日常業務において最も頻繁に行なわれるコミュニケーションです。患者・利用者の状態変化、ケアの工夫、業務上の気づきなど、現場レベルでの情報交換が業務の基盤となります。

 

シフト勤務が多い医療・介護現場では、引き継ぎの際の情報共有が特に重要です。口頭での申し送りだけでなく、記録として残せる仕組みがあることで、情報の継続性と正確性を保つことができます。

 

訪問介護や在宅ケアスタッフと施設

訪問介護や在宅ケアサービスでは、スタッフが単独で業務を行なうことが多いため、施設や他のスタッフとの情報共有が困難な場合があります。しかし、患者・利用者の状態変化や緊急事態に対応するためには、迅速な情報共有が不可欠です。

 

在宅ケアでは、医師、看護師、介護士、ケアマネジャーなど、異なる事業所のスタッフが連携することが多く、組織を超えた情報共有の仕組みが重要になります。また、利用者の家族との情報共有も、質の高いケア提供には欠かせない要素です。

 

 

医療・介護業界で情報共有が遅れる場合のデメリット・課題

情報共有の遅れや不備は、医療・介護現場において深刻な問題を引き起こす可能性があります。どのようなデメリットがあるのか確認していきましょう。

 

患者・利用者へのケアの質が低下する

情報共有が適切に行われないと、患者・利用者の状態変化や個別のニーズが関係者に伝わらず、ケアの質が低下しかねません。たとえば、夜勤者が観察した微細な変化が日勤者に伝わらない場合、適切なケアができずに大きなトラブルへと発展するリスクがあります。

 

また、患者・利用者の好みや配慮すべき点が共有されていない場合、個別のケア提供が困難になります。そのため患者・利用者の満足度低下につながり、信頼関係が構築できずに質の高いケアを提供できない可能性もあるでしょう。

 

医療ミス・事故の発生リスクが高まる

情報共有の不備は、医療ミスや事故の発生リスクを増大させます。たとえば、薬剤の変更情報が伝わらない場合の投薬ミス、アレルギー情報の共有不足による副作用の発生、転倒リスクの情報が伝達されないことによる事故など、深刻な結果を招くと懸念されています。

 

特に、緊急時や急変時においては、迅速で正確な情報共有が生命に関わりかねません。過去の治療歴や現在の病状、使用中の薬剤など、重要な医療情報が関係者間で共有されていることが、安全なケア提供の前提条件です。

 

緊急時の対応が遅れる

緊急事態が発生した際、関係者への迅速な情報共有ができないと、対応が大幅に遅れる可能性があります。患者・利用者の急変時に、主治医や関係スタッフへの連絡が遅れると、適切な処置のタイミングを逃すことになるでしょう。

 

また、災害時や感染症の発生時などは、組織全体での迅速な対応が必要です。情報共有の仕組みが整備されていないと混乱が生じ、適切な対策ができません。

 

利用者や家族からの信頼を失う

情報共有が遅れると、利用者や家族に対して一貫性のない説明や対応をしてしまい、信頼関係に深刻な影響を与えます。たとえば、スタッフ間で情報が共有されていないために家族への説明内容に矛盾が生じたり、前回の相談内容が引き継がれておらず適切なケアができなかったりするなどの問題が発生します。

 

医療・介護サービスにおいて、利用者や家族との信頼関係は極めて重要です。情報共有の問題により信頼を失うと、治療・ケアへの協力や理解が得られにくくなるでしょう。

 

業務効率が低下し負担が増える

情報共有が効率的に行われないと、同じ情報を何度も確認したり、必要な情報を探すのに時間がかかったりして業務効率が大幅に低下します。限られた人員で多くの業務をこなす必要がある医療・介護の現場において、スタッフの負担増加につながるでしょう。

 

また、情報の不一致や伝達ミスにより、やり直し作業が発生することもあります。非効率な作業が積み重なると、本来のケア業務に集中する時間が削られることから全体的なサービスの質を低下させ、また非効率な作業が発生するという悪循環に陥ることも問題です。

 

 

医療・介護業界で社内SNSを利用するメリット

社内SNSの活用は、従来の情報共有方法の課題を解決し、医療・介護現場での生産性に大きく貢献します。

 

社内SNSはチャット機能や掲示板機能、サンクスカード機能など社内コミュニケーションを活性化させる機能が充実しており、情報共有やナレッジ展開といった業務用ツールとして活用されることもあります。

医療・介護業界での社内SNSの導入により、以下のようなメリットが期待できます。

 

リアルタイムでの情報共有が可能になる

社内SNSの導入によって、重要な情報をリアルタイムで関係者に伝達できるようになります。患者・利用者の状態変化や緊急事態が発生した際、社内SNSを通じて即座に関係スタッフに通知を送り迅速な対応が可能になります。

 

従来の電話連絡や書面による情報伝達と比較して、社内SNSは同時に多くの関係者に情報を共有できるため、情報伝達の効率性が大幅に向上します。また、時間や場所の制約を受けにくいため、夜勤者から日勤者への申し送りや、訪問先からの緊急報告なども、関係者全員に瞬時に共有できるのがメリットです。

 

多職種間の連携が強化される

医師や看護師、介護士、リハビリ専門職など、職種ごとのグループや、特定の利用者に関するグループを作成することで、必要なメンバー間でスムーズな連携が図れます。テキストだけでなく写真や動画も簡単に共有できるため、利用者の患部の状態やリハビリの様子などを正確に伝えられます。異なる専門職が一つのプラットフォーム上で情報を共有し協議できることで、連携が強化されるでしょう。

 

業務の引き継ぎがスムーズになる

シフト制で業務を行う医療・介護現場では、引き継ぎの質が患者・利用者のケアに大きく影響します。社内SNSを活用することで、引き継ぎ事項を文字として記録して関係者が必要な時にアクセスできる環境を整備できます。新入職員や異動してきたスタッフも、過去のやり取りを遡れば状況を把握できるため、スムーズな引き継ぎが可能です。

 

口頭での引き継ぎだけでは伝わりにくい詳細な情報や、時系列での変化なども、社内SNS上で継続的に記録・共有できるため、引き継ぎの漏れや誤解を防げます。

 

業務改善やナレッジシェアが促進される

社内SNSは、現場スタッフが日々の業務で得た気づきやノウハウを共有する場としても活用できます。成功事例や工夫した方法、効率化のアイデアなどを組織全体で共有できるため、業務改善が促進されます。

 

また、研修資料や最新の医療・介護情報、ガイドラインの更新情報なども、SNS上で効率的に共有が可能です。スタッフのスキルアップと最新知識の習得が促進され、組織全体のケア品質向上につながるでしょう。

 

 

サービス業界におすすめの社内SNS「RECOG」

サービス業界の情報共有を促せる、おすすめの社内SNSがチームワークアプリ「RECOG」です。

 

RECOGは掲示板(投稿)機能やトーク(チャット)機能など、メンバー間でのコミュニケーションや情報共有を促進できる機能が搭載されています。さらにサンクスカードとして使えるレター機能では感謝・称賛の気持ちを伝えられるため、頑張りや成果が可視化されてさらなる相互理解が進むでしょう。

 

RECOGの詳しい機能についてはこちらの資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてみてください。

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社内SNSで組織の課題を解決!
組織の課題をホメて解決するアプリ
RECOGをはじめて知っていただく方向けに基本機能や活用シーン、料金をまとめた説明資料をご用意しています。

 

 

まとめ

医療・介護業界は情報共有の課題が起きやすいため、円滑な業務の引き継ぎやケアの質低下などに影響が出る場合もあります。効果的な情報共有システムの構築は、スタッフの業務効率改善だけでなく患者・利用者の満足度にも直結する重要な投資です。社内SNSを導入し、医療・介護業界の情報共有を促進しましょう。

 

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RECOGは、メンバー同士の「感謝」「称賛」を通じてコミュニケーションを活性化するアプリです。 心理的安全性を高め、チームの活性化に貢献します。
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