コラム

2023.09.20
2023.09.20

エンゲージメントとは?意味やメリット・高める方法をご紹介!

 ▼ 目次
近年ビジネスシーンにおいて重要視されている要素の1つであるエンゲージメント。
離職率やモチベーションなどさまざまな組織課題を解決するためにもエンゲージメントの向上は不可欠です。
 
本記事では、エンゲージメントの意味やメリットを整理し、エンゲージメントを高める方法を解説します。
 

エンゲージメントとは?意味や定義について


 
最近、エンゲージメントというキーワードがビジネスの現場で頻繁に取り上げられるようになりました。
しかし、この言葉がどのような意味を持ち、ビジネスの現場でどのように用いられるのか、詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。
 
エンゲージメント(engagement)は、一般的には「誓約・約束・契約」といった意味があります。これをビジネスの文脈において解釈すると、「従業員エンゲージメント」と「顧客エンゲージメント」という二つの視点に分けて考えることができます。
 

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントは、企業と従業員との間の信頼関係や愛社精神を表します。
具体的には、働く環境の良さ、仕事に対するやりがい、そして企業の理念やビジョンへの共感度などがポイントとなります。
これらが高いほど、従業員のモチベーションや生産性も向上し、結果として組織全体のパフォーマンスが高まるとされています。
 

顧客エンゲージメントとは

顧客エンゲージメントは、企業と顧客との関係性、特にその親密度を示します。
顧客エンゲージメントが高い場合、顧客は継続的にその企業の製品やサービスを利用し続けることが期待され、さらには質の高いフィードバックや口コミを提供してくれる可能性も高まります。
 
しかし、エンゲージメントと似て非なる概念が存在します。それは「従業員満足度」と「ロイヤルティ」です。
従業員満足度は従業員の仕事への満足度を示す指標であり、これが高ければ高いほど、離職率が低下すると言われています。
ロイヤルティは顧客の企業への忠誠度を示すもので、これが高いとリピート購入や紹介などのポジティブな行動をとる確率が上がります。
 

なぜエンゲージメントが注目されているのか?


 
エンゲージメントの重要性は、昨今ますます増しています。
その理由として、少子高齢化により労働人口が減少し、労働力を確保し続けることが企業の大きな課題となっている時代背景があります。
また、優秀な人材は自分の価値をよく理解しています。そのため、より良い待遇や環境を求めて転職することが一般的になってきています。
 
このような状況下で、企業はどのようにして優秀な人材を手放さず、さらに彼らを満足させ、長期的に定着させるかという課題が浮き彫りになってきました。
このような課題を解決するためにも、エンゲージメントの向上は不可欠です。従業員が企業のビジョンに強く共感し、自らの役割や業務に意欲的に取り組むことが、組織の持続的な成長を支える基盤となっているのです。
 

エンゲージメントが向上するメリットとは?


 
エンゲージメントの向上は、企業の未来を左右する重要な要素です。
それでは、具体的なメリットを5つのポイントから見ていきましょう。
 

離職率が低下する

従業員が自分の仕事や職場に満足しているとき、離職のリスクは大幅に低下します。企業側としては新しい人材を募集し、研修する手間やコストを削減できます。また、長く勤める従業員から得られる経験や知識の蓄積は、新人には得がたい価値があります。
 

優秀な人材が集まりやすくなる

エンゲージメントの高い企業は、外部からの評価も高まります。従業員の自然な口コミやリファラルを通じて、優秀な人材が興味を示しやすくなります。この流れは、企業のブランド力をさらに高め、良い循環を生み出す要因となります。
 

従業員一人ひとりのモチベーションが向上する

従業員が自分の仕事に意味や価値を見出すと、自主的な努力や貢献の意識が高まります。高いモチベーションは、日々のタスクの質や効率を向上させるだけでなく、新しいアイディアや提案を生む源泉となります。
 

組織が活性化する

高いエンゲージメントは、従業員間のコミュニケーションを活性化させたり、チームワークの強化をさせます。これにより、チーム内での情報共有や問題解決がスムーズになり、組織全体のアジリティが高まります。
 

業績が向上する

従業員のモチベーションが高まり、組織が活性化することで、業務効率やクリエイティブな取り組みが増えます。これが業績の向上に直接的に影響を与えるだけでなく、長期的な持続的成長をもたらします。
 

エンゲージメントには3つの指標がある


 
エンゲージメントを正確に測るためには、3つの指標が必要です。それぞれの特性と重要性について詳しく見ていきましょう。
 

1.エンゲージメント総合指標

エンゲージメント総合指標は従業員と会社の結びつきを表した指標です。
具体的には、以下の3要素で構成されています。
 
・eNPS(employee Net Promoter Score)
企業の魅力を内外に伝える指標として使用されるeNPS。従業員が自社を友人や家族におすすめするかどうかを示すこのスコアは、従業員の会社への熱意や誇りを示す重要な要素です。高いeNPSは、社員が企業文化や価値を深く受け入れている証拠となります。
 
・総合満足度
日々の仕事の中で、どれだけ満足感を感じているかを表す指標。福利厚生や業務環境、チームの関係性など、多岐にわたる要因がこの指標に影響します。高い総合満足度は、企業が従業員の幸福度に注力している証と言えるでしょう。
 
・継続勤務意向
未来を共にする意向を示す指標。従業員がどれだけこの企業で長く働きたいと考えているのかを示し、これが高いと企業の安定性や成長性が期待されます。
 

2.エンゲージメントレベル指標

仕事への情熱や意欲を示す、まさにエンゲージメントの核心部分です。
具体的には、以下の3要素で構成されています。
 
・活力
毎日、仕事に向き合うエネルギーの源泉。従業員が業務を楽しみ、積極的に取り組む意欲を示すこの指標は、組織全体の活気やイノベーションを生み出す要因となります。
 
・熱意
業務の遂行以上の、やりがいや使命感を示す指標。熱意の高い従業員は、自身の業績だけでなく、周囲のモチベーションアップにも繋がります。
 
・没頭
一つ一つのタスクへの集中力。この指標が高いと、従業員は高品質な結果を生み出すことが期待され、ミスの低減や生産性の向上にも寄与します。
 

3.エンゲージメントドライバー指標

エンゲージメントの土台となる要因を示す、非常に重要な指標です。
具体的には、以下の3要素で構成されています。
 
・組織ドライバー
企業全体の雰囲気や文化、そして人間関係。これらが健全であれば、従業員のエンゲージメントも自然と高まります。企業の基盤となる部分を示すこの指標は、経営層は特に注力すべき部分です。
 
・職務ドライバー
業務の内容やその難易度、達成感など、仕事そのものとの関係性を示す指標。これにより、業務改善や役割の最適化が図れます。
 
・個人ドライバー
一人ひとりの能力やスキル、価値観など、従業員個人の特性を示す指標。この情報をもとに、従業員の成長支援やキャリアパスの設計が行われます。
 

エンゲージメントの調査方法はアンケートが主な手段


 
エンゲージメントを可視化し、具体的に把握するための主要な手段として「アンケート」が用いられます。
 
特に、昨今多くの企業で導入されている「エンゲージメントサーベイ」は、従業員の感じている職場の雰囲気や満足度を知るための大切なツールとなっています。
以下は、このサーベイによく含まれる質問の一部です。
 
・会社のビジョンや方針に共感していますか?
・上司や同僚とのコミュニケーションは円滑ですか?
・業務に対する自身の役割や意義を理解していますか?
・職場の環境や福利厚生に満足していますか?
・成果に対する評価やフィードバックは適切だと感じますか?
・自身の成長やキャリアの展望に期待を持てていますか?
・労働時間やワークライフバランスに満足していますか?
・新しいアイディアや提案が受け入れられやすい職場だと感じますか?
・チームの連携や協力体制に満足していますか?
・会社の未来に希望や期待を持っていますか?
 
これらの回答を基に、企業は人事施策を打つ、あるいはマネジメント手法を改善するなど、エンゲージメントをさらに高める施策を計画・実施します。
エンゲージメントは企業の成長や従業員の満足度に直結する要素であるため、定期的なアンケートを通じてその状況を確認し、改善に取り組むことが必要です。
 

エンゲージメントを高めるための方法5つ


 
どのようにしてエンゲージメントを高めるかは経営者や人事担当者の永遠の課題とも言えるでしょう。
ここからは、エンゲージメントを高めるための具体的な方法を5つ紹介します。
 

現状のエンゲージメントについて把握する

エンゲージメントを向上させるための第一歩は、「現状の把握」です。アンケートを活用し、従業員の声を直接聞くことで、どのような課題や不満が存在するのか明らかにします。このデータを元に、具体的な施策の方向性を決定します。
 

従業員が働きやすいと思える環境づくりを行う

働きやすい環境はエンゲージメントを向上させるキーとなります。人間関係の良好さ、人材の適材適所の配置、そしてワークライフバランスの尊重など、従業員が安心して働ける環境を整えることが不可欠です。
 

企業理念やビジョンを明確に示す

従業員が自身の仕事の意義や価値を感じることは、エンゲージメントを高める要因となります。そのため、継続的なコミュニケーションや研修を通じて、企業理念やビジョンを従業員に定期的に伝え、日常業務との関連性を強調することで、エンゲージメントの向上を促すことができるでしょう。
 

組織活性化の施策を行う

組織の活性化は、エンゲージメントの向上に寄与します。例えば、コミュニケーションツールの導入で情報共有を容易にしたり、社員同士の交流を促進するイベントを開催するなどの取り組みが考えられます。
 

チーム単位での人間関係や信頼関係を築く

エンゲージメントの向上には、マネジメント層の教育は不可欠です。上司と部下の関係性は、従業員のエンゲージメントに大きく影響するため、リーダーシップの教育やコミュニケーションスキルの向上を図ることが大切です。
 
エンゲージメントを高めるための施策は多岐にわたりますが、上記の5つを始めとした取り組みにより、組織の成長を促進することが期待できます。
 

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従業員のエンゲージメントを上げるためには、”褒める”ことも効果的です。
 
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レターを受け取った従業員は「自分のがんばりが認められている」「自分はチームの役に立っている」という実感が得られ、仲間や企業への愛社精神が自然と高まります。
その結果、離職率の低下やモチベーションの向上につながるでしょう。
 

まとめ

エンゲージメントは、組織の生産性や継続的な成長において極めて重要な要素となります。
 
・現状のエンゲージメントについて把握する
・従業員が働きやすいと思える環境づくりを行う
・企業理念やビジョンを明確に示す
・組織活性化の施策を行う
・チーム単位での人間関係や信頼関係を築く
 
これらの取り組みを通じて組織のエンゲージメントを高め、持続的な成長を実現しましょう。
 
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