コラム

2022.08.30
2022.08.30

【モチベーション研修】やる気を向上させるためのステップ

 ▼ 目次

社員が持つやる気や意欲は、企業に対して良くも悪くも大きな影響を与えます。
企業が目的やビジョンを達成するためには、社員のモチベーションを管理し、上手く舵を取ることが必要となってきます。

そこで今回ご紹介するのが、モチベーション研修です。
モチベーション研修は、社員のやる気を向上させるだけではなく、企業が成長するカギにもなり得ます。

本記事では、モチベーション研修とはどのようなものか、実践するメリットや研修内容について解説していきます。

 

モチベーション研修とは

モチベーション研修とは、社員一人ひとりの仕事に対する意欲を刺激し、組織全体の活性化を促進するために行なわれるものです。
研修の種類は大きく2つに分類されています。

①セルフモチベーション研修
②モチベーションマネジメント研修

セルフモチベーション研修は、社員が自らのモチベーションを高めることが目的となっています。
研修を通して今現在の自身を見つめ直し、モチベーションの原動力について考えたり、前向きな考え方やコミュニケーションスキルについて学んだりすることで、自らの力でモチベーションがコントロールできる状態を目指します。

モチベーションマネジメント研修は、部下を持つ中堅社員や管理職を対象としています。
簡単に言えば、「部下のモチベーションを高めるにはどうすれば良いか」を考える研修です。
社員が主体的に仕事に取り組めるように、動機付けやアプローチの方法を学んでいきます。
社員のモチベーション低下は仕事の生産性に影響するため、社員個人 が自らの状態に留意するだけではなく、管理職という立場からも社員のモチベーションへ働きかけることが必要です。

 

モチベーションとは

そもそもモチベーションがどのような定義かを理解しているでしょうか。
モチベーションとは、目標やビジョンに向けて行動するための活力です。
『動かす』という意味のラテン語である「moveo」が由来となっており、「動機付け、やる気、意欲」に置き換えることができます。

モチベーションが高い状態を保つことができれば、主体的に行動を起こすことができます。
そのため、自身の成長や組織への貢献を実感しやすくなるでしょう。
逆に、モチベーションが低い状態であれば、必要最低限の仕事をこなすような受け身の姿勢になります。
仕事自体の生産性も低くなるため、企業としては社員がいかに高いモチベーションを発揮できるかが重要課題です。

モチベーションは、内発的動機付けと外発的動機付けの2種類に分類することができます。
内発的動機付けは、「やりたいからやる」という状態です。
自分の内からモチベーションが溢れるため、仕事でも集中しやすい状態を保つことができます。
これとは逆に、「何かのためにやる」という状態が外発的動機付けです。
給料や地位など、目的とするものがあることでモチベーションが高まります。

モチベーションが何に影響されているのかは、働き方や待遇を重視していたり、やりがいや好きなことに重きを置いていたりと、人それぞれ異なります。
つまり、全ての社員に同じモチベーションアップの方法が通用するわけではないということです。
そのため、個人によって異なるモチベーションの根幹を探り、対処していく必要があります。

 

モチベーション研修の目的とは

モチベーション研修の最たる目的は、社員一人ひとりのやる気を引き出すことにあります。
研修では、主に「なぜやる気が出ないのか」「どのような時に意欲が湧くのか」について考えます。
具体的には、これまでの自身や仕事を見つめ直し、分析を行なうことでその原因や条件を洗い出していきます。
改めて自身を見つめ直す機会があることによって、仕事へ向かう姿勢を正すきっかけとなったり、自分でも気づいていなかった仕事への意欲を発見することができたりと、仕事に対するパフォーマンス向上が期待できるでしょう。

 

もちろん、マネジメントをする立場にある管理職から部下へアプローチすることも忘れてはいけません。
やらされ感が大きくならないように、社員が主体的に動くことを支援する姿勢が必要です。
社員一人のモチベーションは微力であっても、その数が増えれば企業を動かす大きな力になります。
モチベーション研修はその力を生み出すための重要な役割を担っているのです。

 

 

モチベーション研修の利点

個々から全体へ良い影響を与えるきっかけとなるモチベーション研修は、さまざまな利点を持っています。
ここからは、モチベーション研修によって得られる利点について詳しくご紹介していきます。

 

モチベーション研修の利点①個々の生産性が高まり、企業の成長に繋がる

企業のビジョンや目標を達成するためには、実際に現場を動かす社員一人ひとりの力が欠かせません。
つまりモチベーション研修は、社員自身のために行なうだけではなく、社員のモチベーションが高まることで企業の成長に繋げるという大きな役割を持っているのです。

また、モチベーション管理をする際に重要なのは「担当する仕事に対して意欲を感じているか」という点です。
各々が与えられた仕事をこなす中で成長していくことが、全体の生産性向上に関わってきます。
そのために必要なのは、モチベーション研修を通して仕事に対する意欲を引き出してあげることです。
個々が最大限のパフォーマンスを発揮できれば、企業全体の利益向上にも繋がっていくでしょう。

 

モチベーション研修の利点②社員のマネジメントがしやすくなる

研修を通して社員が自己理解を深めることによって、管理職も社員をマネジメントしやすくなります。
研修の中では、社員が自分の目と他人の目の両方から見た自分を知るための機会として、他の社員とのディスカッションを通して自己分析を行ないます。
管理職としては、社員のモチベーションに対するアプローチのヒントを掴むことができる機会にもなっており、モチベーションが上がる要因を予め理解しておくことで、モチベーション低下時の適切な対処ができるようになります。

 

モチベーション研修の利点③社員の成長意欲を引き出す目標設定ができる

モチベーションを上げる要因のひとつは「達成感」です。
しかし、注意しなければならないのは、その社員のレベルや興味関心に合わせた目標を設定するということです。
人は成功体験を重ねることによって自信を持ち、次のステップへ目を向けます。
目標があまりにも高すぎたり、興味関心がないものだったりすると、達成をイメージできず、逆にモチベーションが低下してしまうことになるでしょう。
そうならないためにも、社員の「レベルがどれくらいか」「興味関心がどこにあるか」をしっかりと把握し、社員が自ら成長したいと思えるような目標設定を行なう必要があります。
モチベーション研修を通して社員に対する理解が深まれば、一人ひとりの意欲を引き出すための目標設定も可能となります。

 

モチベーション研修の利点④コミュニケーションによって相互理解が深まる

モチベーション研修はコミュニケーションを活性化させ、社員同士の相互理解を深めます。
前述したディスカッションによって、自己理解だけでなく他者への理解を深める機会にもなるからです。
自身が考えている「自分像」は全てではありません。
他の社員や上司など、違う視点からあなたを捉えている人にしか気づくことができない面も多いでしょう。
他者と自己理解について話し合うことができるモチベーション研修は、自身を知るきっかけになるだけではなく、誰かの新たな一面を知るきっかけにもなります。

このように、研修を通して相互理解を深めることによって、より良い人間関係の構築にも繋がっていきます。

 

モチベーション研修の内容とは

モチベーション研修には多くの利点があることが分かりましたが、実際にはどのような研修を行なうのでしょうか。
ここからは、一般的なモチベーション研修の内容についてご紹介します。

モチベーション研修の具体例は以下の通りとなり、①~④は前述の「セルフモチベーション研修」に、また⑤はモチベーションマネジメント研修の内容にあたります。

①自己分析
②自己分析の結果と仕事の関連付け
③目的・目標の設定
④モチベーションのセルフコントロールを行なう
⑤社員のモチベーションを管理する力が身につく(管理職向け)

 

モチベーション研修の具体例①自己分析

まずは、社員が過去から現在の自分を見つめ直す時間を設け、自己分析を行なうことからスタートします。
例えば、以下のように自分と仕事について振り返ります。

・自分はどのような人間か
・経験してきた仕事
・仕事で何を重視しているか

各々が持つ価値観や重要視していることをじっくり考えるステップです。
例えば、「お客さんの声を直接聞ける仕事にやりがいを感じている」「今の仕事でこんな力がついたから将来は〇〇をしたい」といったことでも良いでしょう。
これまでの自分と対話するように自己分析を行なっていきます。
社員自身が仕事上における自分を洗い出しておくことで、後の目的や目標の設定もスムーズになります。

 

モチベーション研修の具体例②自己分析の結果と仕事の関連付け

仕事におけるモチベーションで重視したいのは、自らの内から湧き出る内発的動機付けです.。
社員が自発的に動くことができるということが、企業の成長には欠かせません。

しかし外発的動機付けとは異なり、そのきっかけとなることはあっても、外的要因によって内発的動機付けを生み出すことは困難です。
そこで、内発的動機付けを得るために行なうのが、自己分析した内容と仕事を関連付ける作業です。

「理想の自分」と「今現在の仕事」を重ねることで、やりがいを明確化します。
具体的には、今携わっている仕事の中にモチベーションを保てる要素があるかを探り、その中で挑戦してみたいことがないかを考えます。
社員が自分自身や自分の仕事を見つめ直す中で、興味関心を持つことができる何かや、あるいは挑戦したいと思える何かが見つかれば、それは内発的動機付けに繋がる可能性を秘めています。
管理職としては、しっかりとヒアリングを行ない、今後のモチベーション管理に活用していきましょう。

 

モチベーション研修の具体例③目的・目標の設定

次に、前述した自己分析や仕事との関連付けを参考に目標を設定していきます。

目標設定をする際のポイントは下記の通りです。
・目標達成に向けて今から何ができるのか
・設定した目標が企業や周囲にどのような影響を与えるか
・目標達成で得られる自身にとっての価値は何か

目標を設定することはモチベーション向上のカギとなりますが、それよりも大切なのは目標達成後の姿をイメージし、どう感じるかということです。
目標を達成することによって、自分の成長に繋がるのか、企業に貢献することはできるか、それをしっかりと理解した上で目標を立てることに大きな意味があるのです。

 

モチベーション研修の具体例④モチベーションのセルフコントロールを行なう

モチベーション低下の要因はさまざまですが、結局は自身で対処しなければならない問題も多く、周囲に頼るばかりでは根本的な解決に繋がりません。
つまり、周囲に依存しない、モチベーションのセルフコントロールが必要になります。

社員が自らの力でモチベーションをコントロールするためには、まずモチベーションが上がるタイミングや何がモチベーションに影響しているかなど、自身のモチベーションについて洗い出すことから始めましょう。
次に、洗い出した課題に対して、どのようなアプローチができるかを考えていきましょう。

 

モチベーション研修の具体例⑤社員のモチベーションを管理する力が身につく(管理職向け)

もちろん社員自身の問題だけではなく、周囲の環境がモチベーションに影響している場合もあります。

管理職として必要なのは、内側だけに固執せず、周囲を見渡す視点を与えてあげることです。

また管理職という立場にある場合、自身だけではなく他の社員に対する働きかけも必要になってきます。
社員の中には、内発的動機付けを見つけられないまま、ただ漫然と仕事に取り組んでいる人も少なくないでしょう。
そのような社員には、管理職であるあなたが、モチベーション向上の手助けをしなければなりません。

しかし、我流でマネジメントを行なった結果、却って逆効果になってしまうケースもあります。
誤ったアプローチをしないためにも、モチベーション研修を通してモチベーション理論や動機付けの方法を学ぶ必要があります。
学びと実践を繰り返す中で、社員のモチベーションを維持・向上するための方法を身につけていきましょう。

 

『RECOG』なら"ホメる"コミュニケーションで組織の課題を解決!

モチベーション研修を行なう利点として、社員同士の相互理解を深め、自身や他者を知ることでより良い人間関係をつくることができるということを挙げました。
モチベーションは社員個人や企業の成長に大きな影響を与えるものであり、人間関係はモチベーションに強い影響力を持っています。
だからこそ企業が成長し続けるためには、社員が「この会社に貢献したい」「この人と共に働きたい」と感じるような環境を整える必要があります。

モチベーション研修は相互理解を深めるために非常に効果的ではあるものの、スケジュールを立てたりメンバーを集めたりと、すぐに実行へ移すことができないという欠点があります。

そこでご紹介したいのが、弊社が提供する"ホメる"コミュニケーションツール『RECOG(レコグ)』です。

RECOGとは、称賛によってより良い人間関係を構築することを目的としたチームワークアプリです。
称賛を通してお互いの理解を深めることで、単なる仕事上の接点だけに留まらない信頼関係を築くことができるのが最大の特徴です。

RECOGのメインとなるレター機能を使えば、手間や煩わしさを感じることなく誰かに感謝や称賛を伝えることができます。

レターの内容はメンバー全員が閲覧可能なため、自分に直接関わりがない人の働きや繋がりを知ったり、新たな興味や発見のきっかけとなったり、さまざまな効果が期待できます。

 

まとめ

モチベーション研修について、最後にポイントをおさらいしておきましょう。

・社員一人ひとりのやる気を高めることで企業の成長に繋がる
・社員マネジメントへの活用やより深い相互理解につながる
・自己分析や仕事との関連付けを行なうことで、モチベーションに対する適切なアプローチが分かる
・社員がやる気をセルフコントロールするためには、管理職からの働きかけも必要

企業が成長を続けていくためには、社員一人ひとりの高いモチベーションが欠かせません。
モチベーション研修は、社員のモチベーション向上を促すためだけではなく、企業が社員のモチベーションを管理するためにも非常に有効です。

モチベーション研修とあわせて、特別な機会を設けずとも日頃からモチベーション研修の一端を担うことができるコミュニケーションツールを導入すれば、さらに社員の相互理解を深め、より良い人間関係をつくる助力となるでしょう。

弊社ではコミュニケーションツール『RECOG』の提供から運用まで、一貫してサポートしております。
無料トライアルもございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


 

 

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