初瀬 様(以下敬称略):当法人では現在3つの歯科医院を経営しており、3院の平均患者数は1日あたり60名程です。
治療にあたるドクターや助手などの現場スタッフは非常に慌ただしく、目まぐるしく変わる業務のなかでコミュニケーションが乏しくなっていたり、報連相が上手く回らなかったりという課題を抱えていました。
コミュニケーションの活性化を課題として感じているなかで、まずは解決の糸口として各クリニックにポストとカードを常設し、サンクスカードを導入しました。
サンクスカードを始めてしばらくは効果を実感することも多々ありましたが、経過を見ていくうちにカードの投函頻度に個人差があることに気づきました。
この個人差についての疑問はすぐに解消されました。
単純に「カードに記入する時間がない」というのが原因であり、例えば業務時間中に書くことができず、一度家に持ち帰ってプライベートな時間を使っているスタッフもいました。
書きたくない、面倒くさいといった理由で個人差が生まれているのではなく、サンクスカードを送るフローが足枷になっているのであれば、それを解消する必要があったのです。
そこで見つけたのがRECOGです。
伝えたいと思ったときにすぐ形にすることができるRECOGであれば、多くの課題を解決することができると考えました。
称賛文化のきっかけとなったサンクスカードに代わる上位システムを求めて
丹谷様(以下敬称略):コミュニケーションの活性化、そして称賛文化を根付かせるためにサンクスカードは有用でしたが、これをデジタル化したいという考えがありました。
デジタル化することで、ペンと紙というアナログな仕組みから物理的な壁を取り払い、思い立ったらすぐに伝えられる身近な機能にしたかったのです。
また、朝礼やミーティングなど、スタッフにはありとあらゆる形・場面で当法人の理念に触れて欲しいと考えており、RECOGはコミュニケーションツールとしてだけではなく理念浸透にも役立てることができる一挙両得の仕組みだと思いました。
「どんな想いの元で仕事をするのか」「こんな時どんな行動をとるべきか」、理念に触れる機会が増えることで全員が同じ方向を向いて仕事ができるようになり、そうすると自然に仲間意識も強まっていきます。
実際にRECOGを通して理念に触れる機会が多くなったことで、例えば現場でのOJTのなかで「何のために行動するのか」ということを以前よりも伝えやすくなりました。
RECOGを導入した当初は「1日1通はレターを送ろう」といった義務のような部分も少しありましたが、今ではすっかり馴染んでいます。