株式会社インパムは、スーパーやコンビニなどいたるところで私たちが目にするシールやラベル、パッケージなど印刷物全般の企画・デザイン、製造、販売を行なう印刷会社です。
そのインパムグループのなかで主にシール製造を担う株式会社インパムシール様では、半年ほど前からRECOGをご利用いただいております。
今回は、株式会社インパムシールの代表取締役社長である岩田様にRECOGについてのお話を伺いました。
RECOGを導入した背景
〜RECOGの導入背景や導入する前に課題に感じていたことはありますか?〜
20年以上続いたサンクスカードをデジタル化
もともと紙媒体のサンクスカードを20年近く続けてきたのですが、紙だと集計が面倒だなとずっと感じていました。
それだけではなく、貰ったあとのカードの取り扱いについて悩んでいて。
サンクスカードを貰うこと自体はもちろん嬉しいことなのですが、正直に言ってしまうと捨てようにも捨てづらいし、保管しておくのもかさんでしまうし。
貰う側にそういうジレンマがあって、その一方で書く側もカードを取りに行って集計担当者に渡して、集計担当者から相手に渡すというとてつもない手間がありました。
とはいえずっと続いてきた称賛文化を途絶えさせることはしたくなかったので、これまでの紙媒体からデジタル化してもっと感謝を伝えるためのフローをより気軽に行えるものにしたいと考えていた時にRECOGの存在を知り、導入することにしました。
RECOGの運用の状況と体制
〜実際にはどのようにRECOGを活用されていますか?〜
称賛文化のために必要不可欠な可視化ツール
RECOGを社内に導入してから特になにかをしたというわけではなく、最初に10名くらいが使い方の説明を受けて、それを他の社員に教えておいてねと伝えたくらいです。
それでも弊社のRECOG利用率が高いのは、もともとサンクスカードをしていたということの影響が大きいかもしれませんね。
紙からデジタルになったことで逆に今までより使いやすくなったと感じている社員がほとんどだと思います。
とはいえなかなかログインしない人もいたので、今までSlackでしていた日報をRECOGへ移して、半ば無理やりですがログインしないといけない状況を作りました。
使い方は基本的には自由で、がちがちにルールを縛らないことがうちの社風や従業員にもマッチしたのかなと思います。
ルールで縛っていたらここまで浸透していなかったかもしれませんね。
投稿掲示板の使い方としては、日報を送ること、共有したいものがあったら投稿する程度で、チャットは一部の人が使っているような感じです。
チャットツールは複数あるので1本化したいという考えもありますが、これはなかなか難しいですね。
RECOGを導入後の効果
〜RECOGを導入して感じられた効果や、エピソードなどはありますか?〜
口下手な職人の心を開くきっかけ
製造業なので職人気質で口下手な人も多いのですが、この間、全然RECOGを使っていなかった職人が20歳の女性に「掃除をしてくれてありがとう」とレターを出していました。
それを受け取った女性はとても喜んでいましたね。
年配者が思っている以上に、若い人は年配者からアクションがあると反応してくれます。
それを年配者はあまり分かっていなくて、「こんなことじゃ何も変わらないよ」と思っている人がほとんどですが、ちょっとしたきっかけで喜んでくれる若い人の反応を見て、「こんなこと程度じゃない」ということをもっと知って欲しいですね。
また、帰宅してから見ている人は結構いるようで、私自身も見ていて色々な気付きがあり楽しいです。
今後取り組んでいきたいこと
〜今後取り組んでいきたいことはありますか?〜
感謝の気持ちは「当たり前を当たり前にしない」ことで生まれる
弊社は社員同士ラフな関係で、上司と部下の風通しも悪くないと思います。
そういう関係性を作ることができたのは、ずっと続けてきたサンクスレターの影響も大きいと思います。
例えば落ちているゴミを拾ったとき、それが誰かに褒められたくてとった行動じゃなかったとしても、見ていた誰かから「ゴミを拾ってくれてありがとう」という声が届いたら、きっとその声を受け取った人は「見つけたら次も拾おう」という気持ちになりますよね。
そういう気持ちが循環していけばさらに社内の雰囲気はいいものになると思うし、それをサポートするためにサンクスレターやRECOGのようなツールは有用だと思っています。
製造業という性質上、お客様の直接の感謝というのはなかなか届く機会がありません。
そういう場所だからこそ、称賛文化によって社内コミュニケーションが活性化して、普段届かないところにまでお客様の声が届くといった効果が生まれていけばいいですね。