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ワークエンゲージメントの意味とは?高めるための方法や注意点を解説

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ワークエンゲージメントの定義と3つの要素

ワークエンゲージメントとは、社員がポジティブな気持ちで仕事に向き合っている状態を表す言葉です。ここでは、定義やワークエンゲージメントの向上に欠かせない要素について解説します。
 

◾︎ ユトレヒト大学・シャウフェリ博士によって定義づけられた

ワークエンゲージメントとは、社員が仕事へのやりがいや、毎日が充実していると感じている心理状態を意味します。オランダ・ユトレヒト大学のウィルマー・B・シャウフェリ博士が提唱しました。ワークエンゲージメントは、以下で解説する3つの要素を満たしている必要があります。
 

◾︎ ワークエンゲージメントを向上させるために不可欠な要素3つ

ワークエンゲージメントの評価に欠かせない3つの要素について、くわしく解説します。

1.活力
活力とは、仕事から活力を得ているうえに、いきいきと仕事をしている状態を指します。活力が満たされている社員は、目標達成や問題解決のための努力を惜しみません。困難に感じる場合でも、粘り強く取り組む姿勢を保てます。企業は社員一人ひとりにあった役割や業務の振り分けを行うなど、社員が仕事に取り組みやすい環境を整える必要があります。

2.没頭
没頭とは、高い集中力を維持しながら仕事に取り組んでいる状態のことです。没頭の要素が満たされている社員は、雑音などの周囲の状況や時間が気にならないほど仕事に没頭できます。高い集中力で仕事を行えるため、作業効率が上がる、記入漏れや見落としなどの人為的なミスを減らせるなど、二次的な効果も期待できます。

3.熱意
熱意とは、仕事へのやりがいや誇りを感じられる状態のことです。とくに、スキルや経験を業務に活かせている、興味や関心が高い分野の仕事を任されているという社員は、熱意が満たされている状態にあるといえます。意欲が高く、積極的に仕事へ取り組む社員が増えれば、作業や商品などの質が上がり、売上拡大や顧客満足度の向上を目指せます。

 

 

ワークエンゲージメントが企業に必要とされる背景

ワークエンゲージメントが企業に重要視されている理由について解説します。

◾︎ 組織の底上げができる

ワークエンゲージメントの高い社員が増えれば、組織力の底上げができ、組織が一丸となって課題に取り組めます。また、社員の帰属意識も高まるため、業績アップにもつながります。組織の底上げができれば、組織全体で取り組まなければならない働き方改革の促進やITシステムの導入などにも対応しやすくなります。
 

◾︎ 精神的な負担が減り離職率の改善につながる

ワークエンゲージメントが高まれば、仕事に対してやりがいや誇りを持てるようになります。積極的に仕事を円滑に遂行するため、円滑なコミュニケーションをとろうとする社員も増えるでしょう。結果として、人間関係によるストレスや、人間関係の悪化による離職率を減らすことも可能です。離職率が減れば、採用や新人研修などにかかるコストや労力を削減できます。
 

◾︎ 経営理念にあった人材を育成できる

ワークエンゲージメントが高い社員は、企業におけるロールモデルとして人材育成の計画立案に活かせます。ワークエンゲージメントが高い社員が意欲的に仕事に取り組む様子は、周囲に良い刺激を与えます。経営理念やビジョンなどに共感できる人材を育成できるうえに、人材育成しやすい環境も整います。
 

◾︎ 顧客満足度の向上が期待できる

ワークエンゲージメントが高い社員は、パフォーマンスが上がりやすく、顧客対応でもよい結果を生み出す傾向が高いといえます。接客や対応に満足した顧客が増えれば、自社の顧客満足度が向上しやすくなります。顧客の購入意欲を高め、商品やサービスの購入数や顧客単価がアップすれば、売上や利益にもつながります。
 

 

エンゲージメントの高さによって企業に与える影響が異なる

ワークエンゲージメントが高い企業と低い企業では、どのような特徴があるのかについて解説します。
 

◾︎ 高い社員が多い企業の場合

それぞれの社員がストレスなく仕事ができている状態であるため、根本的なメンタルヘルス対策ができている状態です。メンタルヘルスとは、心の健康状態のことです。仕事や職場での社員のストレスを軽減され、働きやすい環境になっています。仕事への意欲が高い社員は、業務に関連する資格やスキルの取得のほか、プロジェクトへの参加やアイデアの提案など、自発的な行動をとるケースが多いです。適材適所を意識した人材配置を行えば社員のスキルや経験などの個々の能力を活かせるため、業務効率向上も期待できます。
 

◾︎ 低い社員が多い企業の場合

仕事にやりがいをもてない社員が多い企業は、ワークエンゲージメントが低い企業といえるでしょう。「正当な評価を得られていない」「仕事や待遇などに不満がある」「仕事でストレスを多く感じる」など、企業に対して不満を感じる社員が多い状態です。ネガティブな発言や行動をする社員がいると、周囲にも悪影響を及ぼします。結果的に、人間関係によるストレスが増える、全体的に高い集中力を保てないなど、業務効率の低下につながるでしょう。
 

ワークエンゲージメントを測定する方法は3つある

ワークエンゲージメントを高めるためには、現状を正しく見極める必要があります。ここでは、3つの測定方法について解説します。
 

◾︎ 1.MBI-GS

MBI-GSとは、Maslach Burnout Inventory-General Surveyの略語で、バーンアウトを測定してワークエンゲージメントを評価する方法です。バーンアウトとは、ワークエンゲージメントの真逆にあたる概念を指します。一般的に、燃え尽き症候群を意味する言葉として広く用いられています。評価に必要な質問数は、「疲労感」が5項目、「シニシズム(冷笑主義)」が5項目、「職務効力感」が6項目で、合計16項目です。点数が低いほど、ワークエンゲージメントが高いといえます。
 

◾︎ 2.OLBI

OLBIとは、Oldenburg Burnout Inventoryの略語で、MBI-GSと同様にバーンアウトによってワークエンゲージメントを評価する方法です。MBI-GSとの違いは、質問項目が「疲労」と「離脱」のネガティブな2つの要素で構成されている点です。質問への回答結果を集計し、合計点数が低いほど、ワークエンゲージメントが高いと評価できます。
 

◾︎ 3.UWES(ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度)

UWES(ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度)とは、Utrecht Work Engagement Scaleの略語です。省庁などでワークエンゲージメントの国際比較を行う際にも利用されているなど、世界中で広く活用されています。ワークエンゲージメントの「活力」「没頭」「熱意」の3つの要素で質問が構成されており、合計17項目で簡易的な測定が行えます。
 
エンゲージメントを高めるための具体的なアプローチ方法
ワークエンゲージメントの向上を目指す場合は、「仕事面」と「個人面」の2つの視点によるアプローチを検討しましょう。
 

◾︎ 仕事面でのアプローチ

社員の処理能力やスキルなどを無視した役割分担や業務量を任せた場合、社員のストレスやモチベーションの低下を招く可能性があります。上司は、個々の能力やスキルにみあった配分を行わなければなりません。業務が滞っている社員がいれば、サポートや負担の軽減などの配慮も必要です。
 
上司から部下への個別のフィードバックは、社員のモチベーションにつながります。管理職クラスへ、フィードバックの仕方や伝え方などの指導や研修を行いましょう。
 

◾︎ 個人面でのアプローチ

社員の内面を改善するためのアプローチには、限界があります。しかし、仕事面でのアプローチに成功すれば、職場環境が改善され、結果的に個人面にもよい影響を与えられます。たとえば、ストレスの軽減やモチベーションの向上、自己肯定感を高めるなどです。個人面での具体的なアプローチ方法は、経営理念を社員に浸透させて、共感を高めることが挙げられます。ワークエンゲージメントが高い人材を育成するためには、リフレクション能力も重要でしょう。リフレクション能力とは自分自身を内省し、客観的に仕事を振り返って新しい気づきを得ることです。一人ひとりのリフレクションにより、チーム全体の活性化が見込めます。

 

ワークエンゲージメントを活用する際に注意すべきこと

ワークエンゲージメントを高める際の注意点は、ワーカホリックとの混同です。熱心に仕事に打ち込むという視点では、ワークエンゲージメントもワーカホリックにも共通しています。しかし、ワーカホリックは強迫観念を前提にして働くため、心身に不調をきたすかもしれません。ワークエンゲージメントを高め、仕事自体を楽しめるようにしましょう。
 

個人面でのアプローチを高めるにはサンクスカードがおすすめ

感謝を伝えるためのメッセージカードであるサンクスカードは、社員のモチベーションを高める方法として有効です。カードを活発にやり取りすることにより、部署内の同僚やプロジェクトに携わった他部署の社員とのコミュニケーションを活発化させる効果が期待できます。
 
ただし、紙のメッセージカードを使えば、カードの購入費はもちろん、カードを管理する手間も増えます。その点、サンクスカードをデジタル化したアプリを活用すれば、不要なコストを削減できるうえに、受け取った人もカードの保管場所に困りません。
 

まとめ

ワークエンゲージメントとは、活力・没頭・熱意の3つの要素を満たし、ポジティブな気持ちで仕事に取り組める状態のことです。組織の底上げや、離職率の改善につながり、企業に好影響を与えます。向上を目指す場合は、まずはデジタルサンクスカードを導入してみてはどうでしょうか。
RECOGでは、サンクスカードのデジタル化をはじめとする、モチベーションアップの施策を手軽に実施できます。バリュー浸透プログラムで、企業理念を社内に浸透させることも可能です。また、社員同士で称賛し合える「ピアボーナス機能」もおすすめです。興味がある人は、お問い合わせや資料請求をしてみてください。