コラム

スローガンの作り方6ステップ|例文・コツ・浸透方法を解説

スローガンの作り方6ステップ|例文・コツ・浸透方法を解説

公開日: 2025.12.26
更新日: 2026.09.30

自社のスローガンを作りたいものの、何から手をつければよいかわからずに悩んでいませんか。スローガンは、企業の理念や目指す姿を短い言葉で表したものです。従業員の行動のよりどころになるだけでなく、顧客や社会に向けたメッセージとしても機能します。

一方で、せっかく作っても言葉が抽象的すぎたり、掲げたまま使われなかったりするケースも少なくありません。

本記事では、スローガンの基本からキャッチコピーやMVVとの違い、良いスローガンの条件、作り方の6ステップ、テーマ別の例文、社内への浸透方法までを解説します。作って終わりにせず、組織の力につながるスローガン作りの参考にしてください。

 

List icon
もくじ
もくじを表示する

スローガンとは

スローガンとは、企業や組織の理念・目標・価値観を短い言葉で表現したものです。従業員の行動指針となるだけでなく、顧客や社会に対して企業の姿勢を伝える役割も担います。

企業全体で掲げるコーポレートスローガンのほか、年度ごとの目標を示すスローガン、部署やプロジェクト単位のスローガンなど、使われる場面はさまざまです。まずは、混同されやすい言葉との違いを押さえておきましょう。

キャッチコピーとの違い

キャッチコピーは、商品やサービスの魅力を伝え、購買や問い合わせにつなげるための広告的な言葉です。キャンペーンや商品ごとに作られ、比較的短い期間で入れ替わるのが一般的でしょう。

これに対してスローガンは、企業の姿勢や方向性そのものを表し、長期間にわたって使われます。「何を売るか」を伝えるのがキャッチコピー、「どうありたいか」を伝えるのがスローガンと考えるとわかりやすいです。

クレドとの違い

クレドは、ラテン語で「信条」を意味する言葉で、従業員が大切にすべき価値観や行動基準を具体的に示したものです。複数の項目で構成され、カードや冊子にまとめて携帯するケースもあります。

スローガンが理念をひと言に凝縮した「旗印」だとすれば、クレドは日々の判断や行動に落とし込むための「手引き」にあたります。両者は対立するものではなく、スローガンで方向性を示し、クレドで具体的な行動を定めるといった組み合わせも可能です。

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)との関係

MVVとは、ミッション(使命)、ビジョン(目指す姿)、バリュー(大切にする価値観)の3つで構成される、企業の理念体系です。スローガンはMVVと別に存在するものではなく、MVVのエッセンスを短く覚えやすい言葉に置き換えたものと位置づけられます。

そのため、スローガンを作る前にMVVが整理されているかを確認しておくと、言葉選びに迷いにくくなります。MVVが明文化されていない場合は、経営陣が大切にしている考えや創業時の想いを言葉にするところから始めるとよいでしょう。

 

スローガンを作成する4つの目的

スローガンは、見栄えのよい言葉を掲げるためのものではありません。組織の内側と外側の両方に対して、明確な役割を持っています。ここでは、スローガンを作成する主な目的を4つ紹介します。

組織の方向性を共有する

組織が大きくなるほど、部署や立場によって目指す方向がずれやすくなります。スローガンは、全員が同じゴールを向くための共通言語です。迷ったときに立ち返る基準があるため、判断や意思決定のスピードも上がります。

モチベーションを向上させる

自分の仕事が何につながっているのかを実感できると、従業員は仕事に意味を見いだしやすくなります。共感できるスローガンは、一人ひとりの仕事に目的意識を与え、前向きに取り組む原動力となるでしょう。

ブランドイメージを形成する

スローガンは、顧客や取引先、求職者に向けて企業の姿勢を伝える役割も果たします。一貫したメッセージを発信し続けると、「この会社は何を大切にしているのか」が伝わり、企業の認知や信頼の向上につながります。

企業理念を浸透させる

企業理念は長文で抽象的になりやすく、日常業務の中で意識し続けるのは簡単ではありません。理念を短い言葉に凝縮したスローガンがあれば、従業員が覚えやすく、日々の行動と理念を結びつけやすくなります。

 

良いスローガンに共通する5つの条件

作り方の手順に入る前に、目指すべき「良いスローガン」の条件を確認しておきましょう。案を絞り込む際のチェックリストとしても活用できます。

短く覚えやすい

スローガンは、一度聞いただけで覚えられる長さが理想です。目安は10文字前後、長くても20文字程度に収めるとよいでしょう。口に出したときに言いやすいかどうかも大切なポイントです。

企業理念やMVVと一貫している

理念と矛盾する言葉や、理念と関係の薄い言葉を選ぶと、従業員や顧客に混乱を与えます。スローガンは理念体系の一部であることを意識し、MVVとの一貫性を保ちましょう。

誰に向けた言葉かが明確

従業員に向けたものか、顧客や社会に向けたものかによって、ふさわしい言葉は変わります。対象が曖昧なままだと、誰の心にも響かないスローガンになりかねません。

前向きで行動をイメージできる

「〇〇しない」といった否定形よりも、「〇〇しよう」「〇〇をつくる」といった前向きな表現のほうが受け入れられやすいです。読んだ人が具体的な行動を思い浮かべられるかどうかも確認しましょう。

自社らしさが感じられる

どの企業にも当てはまる言葉では、スローガンとしての意味が薄れてしまいます。社名を隠しても自社のものだとわかるか、という視点で見直すと、独自性の有無を判断しやすくなります。

 

スローガンの作り方6ステップ

ここからは、スローガンを作る具体的な手順を6つのステップで解説します。いきなり言葉を考え始めるのではなく、目的の整理から順番に進めるのが成功の近道です。

ステップ1:目的とターゲットを明確にする

最初に、スローガンを作る目的と伝えたい相手をはっきりさせます。理念浸透のための社内向けスローガンなのか、ブランディングのための社外向けスローガンなのかによって、選ぶべき言葉は大きく変わるためです。

あわせて、スローガンを通じて相手にどう感じてほしいのか、どんな行動をとってほしいのかも言葉にしておきましょう。ここが定まっていれば、後のステップで判断に迷いにくくなります。

ステップ2:自社の特徴や強みを洗い出す

次に、自社ならではの特徴や強みを書き出します。製品やサービスの特長、創業の背景、顧客から評価されている点、従業員が誇りに感じている点など、切り口は多いほど案の幅が広がります。

経営陣だけで考えるのではなく、現場の従業員や顧客の声を集めるのも有効です。社内アンケートやインタビューを行なうと、自分たちでは気づかなかった強みが見えてくることもあります。

ステップ3:企業理念と連動させる

洗い出した特徴や強みを、企業理念やMVVと照らし合わせます。理念の中で特に伝えたい部分はどこか、強みのうち理念を最もよく体現しているものはどれかを整理しましょう。

この作業によって、スローガンの「核」となるメッセージが定まります。核がぶれなければ、言葉を磨き上げる段階でも方向性を見失いません。

ステップ4:キーワードを組み合わせて案を出す

核となるメッセージが決まったら、関連するキーワードを思いつく限り書き出します。名詞だけでなく、動詞や形容詞も含めて幅広く集めるのがポイントです。

集めたキーワードを組み合わせながら、スローガンの案を作っていきます。この段階では質よりも量を重視し、20〜30案ほど出すつもりで進めるとよいでしょう。複数人でブレインストーミングを行なうと、一人では出てこない発想が生まれやすくなります。

ステップ5:シンプルで覚えやすい言葉に磨き上げる

出そろった案を、先ほど紹介した5つの条件に照らして絞り込みます。長すぎる案は言葉を削り、伝わりにくい表現はより平易な言葉に置き換えましょう。

候補を声に出して読んでみるのもおすすめです。リズムよく言えるか、聞き間違いが起きないかを確かめられます。最終候補は3〜5案程度に絞り込むと、次のステップで意見を集めやすくなります。

ステップ6:従業員の意見を聞いて決定する

最終候補がそろったら、従業員に意見を聞いてから決定します。投票やアンケートを取り入れると、自分たちで選んだという当事者意識が生まれ、決定後の浸透もスムーズになるはずです。

決定したスローガンには、込めた想いや背景を説明する文章を添えておきましょう。言葉だけが独り歩きするのを防ぎ、解釈のずれを減らせます。

 

言葉が浮かばないときの発想のコツ

手順どおりに進めても、しっくりくる言葉がなかなか見つからないことはあります。そんなときに試したい表現のコツを3つ紹介します。

対句や韻でリズムをつける

「〇〇も、〇〇も。」のように対になる言葉を並べたり、語尾の音をそろえたりすると、リズムが生まれて記憶に残りやすくなります。口ずさみやすいスローガンは、自然と会話の中でも使われるようになるでしょう。

動詞で締めて行動を促す

「挑む」「つなぐ」「届ける」など、動詞で締めくくると、読み手が取るべき行動をイメージしやすくなります。社内向けのスローガンでは、特に効果的な手法です。

自社ならではの言葉や口ぐせを活かす

社内でよく使われている言葉や、創業者の口ぐせなどをヒントにする方法もあります。すでに従業員になじみのある言葉を取り入れると、自社らしさが出るだけでなく、受け入れられやすいスローガンになります。

 

スローガンを作成する際の注意点

スローガンは一度決めると長く使うものです。後から「こんなはずではなかった」とならないよう、作成時に気をつけたいポイントを押さえておきましょう。

ポジティブな言葉を選ぶ

否定的な言葉や、強い命令口調の言葉は、従業員にプレッシャーを与えたり、顧客にマイナスの印象を与えたりするおそれがあります。読んだ人が前向きな気持ちになれる言葉を選ぶのが基本です。

ブランドイメージの統一性を保つ

スローガンは、ロゴや企業カラー、Webサイトのトーンなど、ほかのブランド要素と調和している必要があります。スローガンだけが浮いてしまうと、企業としてのメッセージがちぐはぐな印象になりかねません。

顧客・従業員目線を忘れない

作り手の想いが強すぎると、独りよがりな表現になりがちです。顧客や従業員が読んだときに意味が伝わるか、共感できるかという視点を常に持ちましょう。社内用語や専門用語の多用も避けたほうが無難です。

 

テーマ別スローガンの例文

ここでは、スローガンを考える際の参考として、テーマ別の例文を紹介します。いずれも本記事で作成したオリジナルの例文です。自社の理念や状況に合わせてアレンジしてみてください。

企業理念・ビジョンを表す例文

  • 技術で、暮らしに笑顔を。
  • 挑戦を、未来のあたりまえに。
  • 一人ひとりの「ありがとう」をつなぐ会社
  • 地域とともに、次の100年へ。

年度目標・部署目標の例文

  • 変化を楽しみ、成果で応える
  • 一歩先の提案で、期待を超える
  • 全員でつくる、過去最高の1年
  • 速く、正確に、あたたかく。

チームワーク・組織風土づくりの例文

  • 認め合い、高め合うチームへ
  • 言える、聞ける、助け合える。
  • ひとりの挑戦を、みんなで応援する
  • 感謝があふれる職場をつくろう

安全・品質向上の例文

  • 確認ひとつが、仲間を守る
  • 慣れたときこそ、基本に戻る
  • 今日も全員、笑顔で帰ろう
  • 品質は、一人ひとりの誇りから

 

有名企業のスローガン事例3選

実際に多くの人に親しまれている企業のスローガンからは、覚えやすさや自社らしさを表現するヒントが得られます。ここでは代表的な3社の事例を紹介します。

ニトリ「お、ねだん以上。」

ニトリの「お、ねだん以上。」は、価格以上の価値を提供するという企業姿勢を、わずか7文字で表現したスローガンです。「お、」という感嘆の一文字が、商品を手に取った顧客の驚きを想像させます。短さと親しみやすさを両立した好例といえるでしょう。

ロッテ「お口の恋人」

ロッテの「お口の恋人」は、長年にわたって使われ続けているスローガンです。お菓子を「恋人」にたとえたやわらかな表現が、世代を問わず親しまれています。長期間ぶれずに使い続けると、スローガンそのものが企業の資産になることを示す事例です。

コスモ石油「ココロも満タンに」

コスモ石油の「ココロも満タンに」は、給油の「満タン」という業態ならではの言葉に「ココロ」を掛け合わせたスローガンです。燃料だけでなく、顧客の心まで満たしたいという想いが伝わります。自社の事業に関わる言葉を活かし、独自性を打ち出した事例といえます。

 

スローガンを社内に浸透させる方法

スローガンは、作っただけでは組織に根づきません。従業員が日常的に意識し、行動に結びつけてこそ意味を持ちます。ここでは、スローガンを社内に浸透させるための方法を5つ紹介します。

オフィスや名刺に掲載する

まずは、スローガンを日常的に目にする環境を整えましょう。オフィスの壁や会議室に掲示したり、名刺やメールの署名に記載したりする方法が有効です。社内ポータルやチャットツールのトップに表示しておくのもよいでしょう。

朝礼や社内報で繰り返し発信する

浸透には、繰り返しの発信が欠かせません。朝礼や全社会議でスローガンに触れたり、社内報でスローガンを体現した従業員の取り組みを紹介したりすると、言葉と行動が結びつきやすくなります。

経営陣が率先して体現する

スローガンを本当に浸透させるには、経営陣自らが行動で示す必要があります。経営陣の判断や発言がスローガンと一致していれば、従業員は言葉に説得力を感じるはずです。反対に、言行が一致していないと、スローガンは一気に形骸化してしまいます。

称賛・感謝の仕組みと連動させる

スローガンに沿った行動をとった従業員を称賛し、感謝を伝える仕組みを取り入れましょう。「どんな行動がスローガンの体現なのか」が具体例として共有されるため、ほかの従業員も行動をイメージしやすくなります。認められた本人のモチベーション向上にもつながります。

定期的に振り返り、見直す

スローガンを掲げた後は、どの程度浸透しているかを定期的に確認しましょう。従業員アンケートなどで認知度や共感度を把握すると、次に打つべき施策が見えてきます。事業内容や組織の状況が大きく変わった場合は、スローガン自体の見直しを検討するのもひとつの選択肢です。

 

スローガン浸透に役立つツール「RECOG」

スローガンの浸透には、スローガンに沿った行動を見える化し、称賛する仕組みが欠かせません。そこでおすすめしたいのが、チームワークアプリ「RECOG(レコグ)」です。

RECOGは、従業員同士が感謝や称賛のメッセージを「レター」として贈り合えるコミュニケーションツールです。スローガンや行動指針に沿った行動を見つけたときにレターを贈れば、「スローガンを体現するとはどういうことか」が具体的なエピソードとして社内に共有されていきます。

また、データ分析機能によって、個人やチームの強み、称賛のやり取りの傾向を可視化できます。スローガンがどの程度行動に結びついているかを把握し、浸透施策の改善に役立てられるでしょう。

作ったスローガンを掲げるだけで終わらせず、日々の行動につなげたいとお考えの方は、ぜひRECOGの資料をご覧ください。導入事例や機能の詳細をまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。

社内SNSで組織の課題を解決!
社内SNSで組織の課題を解決!
組織の課題をホメて解決するアプリ
RECOGをはじめて知っていただく方向けに基本機能や活用シーン、料金をまとめた説明資料をご用意しています。

 

スローガンの作り方に関するよくある質問

最後に、スローガンの作り方に関してよく寄せられる質問に回答します。

スローガンは何文字くらいが適切?

一般的には10文字前後、長くても20文字程度が目安とされています。一度で覚えられ、声に出して言いやすい長さを意識しましょう。名刺やポスターに載せたときに、ひと目で読めるかどうかもひとつの判断基準です。

スローガンは誰が作るべき?

最終的な決定は経営陣が担うのが一般的ですが、作成の過程では従業員を巻き込むのがおすすめです。アイデアの募集や候補の投票に参加してもらうと、当事者意識が高まり、浸透もしやすくなります。社外のコピーライターやブランディング会社に依頼する方法もあります。

スローガンはどのくらいの頻度で見直すべき?

企業スローガンは長く使うほど浸透し、資産になっていくため、頻繁に変える必要はありません。ただし、事業転換や経営体制の変更など、企業の方向性が大きく変わるタイミングでは見直しを検討しましょう。年度スローガンや部署スローガンであれば、毎年の目標設定にあわせて更新するのが一般的です。

 

まとめ

スローガンは、企業の理念や目指す姿を短い言葉で表し、従業員や顧客に伝えるための重要なツールです。良いスローガンを作るには、目的とターゲットを明確にし、自社の強みと理念を結びつけたうえで、覚えやすい言葉に磨き上げる必要があります。

そして、スローガンは作って終わりではありません。掲示や繰り返しの発信、経営陣による体現、称賛の仕組みとの連動などを通じて、日々の行動に根づかせていくことが大切です。本記事で紹介した6ステップと例文を参考に、自社らしいスローガン作りに取り組んでみてください。

 

\\編集部おすすめ記事//

人気の資料
Resource Image 1
Resource Image 2
RECOGご案内資料(完全版)
Resource Image 1
Resource Image 2
導入事例集 製造業界編
Resource Image 1
Resource Image 2
社内報ネタ30選
組織の課題を解決するアプリ、RECOG
RECOGは、メンバー同士の「感謝」「称賛」を通じてコミュニケーションを活性化するアプリです。 心理的安全性を高め、チームの活性化に貢献します。
RECOGは、メンバー同士の「感謝」「称賛」を通じてコミュニケーションを活性化するアプリです。 心理的安全性を高め、チームの活性化に貢献します。

お問い合わせ

詳しい機能や活用方法について、お気軽にご相談ください

お見積もり

お客様の状況に合わせ、お見積りをご用意します

無料トライアル

30日間の無料トライアルで、実際の機能をお試しいただけます