導入事例

建設業界の「コミュニケーションの壁」を打ち破り、部署・年代を超えた「ありがとう」が行き交う職場に

建設業界の「コミュニケーションの壁」を打ち破り、部署・年代を超えた「ありがとう」が行き交う職場に

51〜100名
不動産・建設
称賛文化
コミュニケーション
連携強化
公開日: 2025.07.29
更新日: 2025.07.24

1946年に創業した苅田建設工業株式会社様は「まちのコントラクター(なんでも屋さん)」として、地元である兵庫県尼崎市を中心に建築・リフォーム事業、土木事業、舗装事業など幅広く手がけています。防災関連の公共工事、ガス管や橋の補修工事など、地域の困りごとに対して大きく貢献してきた同社ですが、社内では業界ならではの「コミュニケーションの課題」に直面していました。

そこで、2024年2月よりRECOGを導入し、コミュニケーション活性化や情報共有の促進に取り組んでいます。今回は、RECOGの運用を担当している総務部の浜崎様に、RECOG導入の背景や実感している効果などをお聞きしました。

 

 

業界特有の壁を打ち破る一手として「サンクスレター」を検討

―RECOG導入以前はどのような課題があったのでしょうか?

当社のような業界では、工事現場を担当する従業員と事務所で仕事をする従業員は顔を合わせる機会が少なく、コミュニケーションが取りにくいという課題が生まれやすい傾向にあります。

当社も例外ではなく、唯一の情報共有の場である朝礼は事務所に出勤している従業員しか参加できず、組織としての一体感を生み出しにくい状況でした。コロナ禍を契機に朝礼をZoomでの実施に移行し、働く場所が違っても全員が毎日顔を合わせてコミュニケーションを取れる仕組みを構築して、なんとか課題を解決しようと取り組んできました。

また当社は幅広い年代が在籍しているので、年代によってコミュニケーションの方法や意識が異なるのも、社内コミュニケーションの壁となっていたように思います。業界特有なのかもしれませんが、年代が上になると職人気質の人が多く、「一人前の仕事をするのは当然」という意識があり、言葉で褒めたり感謝を伝えたりすることに対して苦手意識を持っている従業員は少なくありません。そのため、社内のコミュニケーションの課題を解決するには、壁を破る必要があったのです。

 

こうした課題を意識し始めた頃、当社の2名が他の企業様を見学する機会がありました。その企業様がコミュニケーションの活性化のために活用していたのが、サンクスレターでした。

普段はバラバラの場所で仕事をしていても、サンクスレターがあれば社内の連携が強まっているという話を聞き、私も「社内で感謝が飛び交っている環境にしたい」と感じてサンクスレターツールの導入を決めたのです。

1社目で問い合わせたのが「RECOG」で、ご説明を聞いて「このツールなら課題解決につながるかもしれない」と期待できたため、すぐに導入することになりました。

 

従業員の不安感を取り除く丁寧なサポートで、スムーズな導入を実現

―RECOGの導入プロセスはスムーズに進みましたか?

感謝を伝え慣れていない職人気質の従業員もいたためRECOG導入への反対意見があるかと不安もありましたが、導入の趣旨には従業員全員が賛同してくれました。感謝を伝えたり、誰かの頑張りを全員に共有したりすることができると説明すると、みんなが期待してくれたのは嬉しかったです。コミュニケーションに対する課題感は、社内の誰しもが感じていたようですね。

ただし、ITへの苦手意識のある年配の従業員を中心に「ITツールの活用」という点に不安を持つ人がいたのは事実です。しかし、RECOGの担当者が事前にオンライン説明会を開いてくれた際、「実際に使ってみると使いやすい」「これなら自分でも使える」という声が多く、従業員たちの不安感は拭えたと感じました。

 

感謝・称賛し合うだけでなく、情報共有の基盤として活用

―RECOGの運用方法を教えてください。

現在は、レターを活用して感謝や称賛を伝え合っています。社内からも「自分の仕事に対して、あの人はこんなふうに思っていてくれていたのか」と気づけたという声があり、相互理解につながっていると感じます。今まで感謝を伝え合う文化がなかったからこそ、レターをもらえたときの喜びは格別のようですよ。

今までITツールの活用に消極的だった年配の従業員もレターを送っている様子を見て、導入してよかったと思っています。

 

当社ならではの活用方法としては、RECOGを情報共有の基盤として使っています。

たとえば、現場の状況写真をフィードに投稿し、工事の進捗状況や完成報告などの情報共有を行なっています。部門が違うと今どのような工事を行なっているのか把握しきれないですが、RECOGでの情報共有によって部門を横断した連携ができるようになりました。

また、毎日の朝礼の内容を文字起こししてフィードに投稿することで、朝礼に参加できなかった従業員にも情報共有しています。フィードに蓄積しておけば過去の振り返りもできるので便利です。

 

このように、今まで見えなかった「感謝」や「情報」が可視化できるようになり、従業員の意識も変化していったことが、利用促進につながったのではないでしょうか。

 

当社では、月間のレター送信数・受信数のランキングで上位3名に対して表彰のレターを送っています。また、年に1度の経営計画発表会にて年間ランキングも発表し、さらなる利用活性化を図っています。

 

年代を超えたコミュニケーションを可能にし、社内に「称賛文化」を醸成

―どのような効果を感じていますか。

当初感じていたコミュニケーションの課題が、改善に向かっていると感じています。今まではそもそも普段のコミュニケーション自体が少なかったですが、今では「感謝」や「称賛」というワンランク上のレベルのコミュニケーションができているのは大きな価値です。

 

社内のRECOG活用に関して、私の印象に残っているエピソードがあります。

たまたまその日は、当社のお昼休憩の時間帯に多くのお客様が来社されたため、60歳の従業員Aさんがお客様対応で忙しくしていました。その様子を見た18歳の従業員Bさんが、お昼ご飯を食べるのを中断して手伝いに来てくれたのです。

その日、AさんはBさんに対して「周りの状況を見て手伝ってくれてありがとう」というレターを送っていました。

もちろんその場でも口頭で感謝を伝えていましたが、改めてレターとして感謝を伝えられたことで、Bさんのモチベーション向上につながっているようでした。

また、レターは他の従業員も見ることができるため、Bさんの働きぶりや頑張りを全員が把握できたのも嬉しかった点です。Bさんは入社して間もなかったため周りもまだ人となりを把握できていませんでしたが、Aさんのレターを見た人はBさんについての理解が深まったように見えました。

レターの内容は、一言でもよいのです。それでも感謝の気持ちは伝わるうえに、もらった本人も嬉しい気持ちになりますよね。RECOGの利用が活性化してきたということは、RECOGを通して「言葉で伝える」ということの大切さに改めて気付いてくれたのではないかと思っています。

 

また、年配の方でもこうしてRECOGを活用できているのは、RECOGのインターフェースが優れているからだと感じています。シンプルで操作性がよいので、普段ITツールに慣れていない人でも抵抗感がありません。幅広い年代が働いている企業様にとって、RECOGはぴったりだと思います。

 

社内から社外へもポジティブな影響を

―今後RECOGをどのように活用していきたいですか。

社内のコミュニケーションの課題は改善に向かっていますが、現状に満足せずさらに活用を促進してコミュニケーションを活性化させていくのが目標です。

「現場と事務所でコミュニケーションが取りにくい」「お礼を言ったり褒め合ったりする文化がない」という課題に当社が挑むことで、同じような課題に悩まれている企業様へポジティブな効果を波及させられれば幸いです。

 

また、今後は新入社員の心理的安心にもRECOGを活用していこうと考えています。入社したばかりだと他の従業員に話しかけるのも不安ですが、RECOGがあれば気軽にコミュニケーションを取れますよね。

 

当社は年代が異なる従業員がいたり、顔を合わせたりする機会が少なかったりしますが、RECOGで称賛や報告をし合うことで情報共有が促進できました。情報共有のプラットフォームとして今後もRECOGを活用し、より一層強い組織を目指していきます。

 

組織の課題を解決するアプリ、RECOG
RECOGは、メンバー同士の「感謝」「称賛」を通じてコミュニケーションを活性化するアプリです。 心理的安全性を高め、チームの活性化に貢献します。
RECOGは、メンバー同士の「感謝」「称賛」を通じてコミュニケーションを活性化するアプリです。 心理的安全性を高め、チームの活性化に貢献します。

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