2020年に千葉県に設立された社会保険労務士法人はるか社労士事務所様では、『社労士業界で社員幸福度No.1の社労士事務所』というビジョンを掲げ、テレワークを中心とした柔軟な働き方を推進し、社員一人ひとりが活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
今回は、共同代表の益永様、役員の深尾様に、RECOGを導入した背景や導入後の効果についてお話を伺いました。
ビジョンの達成に向けて称賛文化の醸成に着手
ーRECOGの導入背景を教えてください。
益永様(以下敬称略):当社では、「未来の子どもたちが働きたくなる社会を作る」というミッションを掲げています。このミッションを掲げているからこそ、まずは自分たちの事務所を誰もがイキイキと、安心して働ける環境にしなければならないと思いました。そこで、まず目指すべき中間目標のゴールとして『社員幸福度No.1の社労士事務所』というビジョンを掲げました。
もともとRECOGを導入したきっかけは、このビジョンの達成を目指す取り組みの一つでした。社員幸福度を高めるためにできることを考えたときに、メンバー同士が互いの頑張りや成果を称賛し、ちょっとした報酬を贈りあうサンクスカードやピアボーナスの制度について聞いたことがあるのを思い出したんです。
そこで、当社でも感謝や承認の文化を醸成したいと思い立ち、サンクスカードの導入を検討し始めました。
RECOGを選んだ決め手は担当者の人柄
益永:複数のツールを比較検討する中で、RECOGを選んだ決め手となったのは担当者の方の人柄でした。初回の相談時から誠実に対応していただき、「こういう方が勤めている会社なら安心できる」と強く感じました。私自身も、仕事において誠実さを一番大切にしていますので、そういった方がサポートしてくれるならRECOGに決めようと思ったことを覚えています。
ビジョン実現に向けたもう一つの取り組みとして、当社では柔軟な働き方を推進しています。当事務所は千葉県にありますが、福岡からフルリモートで働いているメンバーもいますし、私自身も週1回程度しか事務所に行きません。また、開業当初から「残業ゼロ」にこだわっているのも特色の1つです。1分たりとも残業がないように、メンバーへ指導・教育をしています。
深尾様(以下敬称略):メンバーに残業をさせないようにしているのは、仕事だけでなく、プライベートを充実させてほしいからです。益永もよく「家族ファースト」という言葉を使うのですが、家族をはじめ、身近な人との時間を大切にしてほしいという思いからそのような方針をとっています。
そのため、正社員は深夜以外のフルフレックスを導入し、働き方や時間は各自で柔軟に調整してもらっています。お子さんの誕生日や結婚記念日に合わせて早めに帰るという人も多くいますね。
益永:自分自身、開業前は猛烈に働いていた時期がありました。その経験があったからこそ、開業後は「仕事だけの人生であってはいけない」という強い想いを持つようになりました。
年1度の戦略会議を振り返りの場として活用
深尾:RECOGの導入にあたって私がとても意識していたのが、メンバーのエンゲージメントを高めることです。そのためには、それぞれが自分らしく、強みを活かしながら働ける環境を整えることが大切です。そのため、自分らしい働き方、強みを活かした働き方をしている人がいれば、RECOGを通して称賛していきたいと考えていました。
そこで、当社ではRECOGのバッジ機能を活用しています。「強みを活かせている」というバッジを設定して、該当する人にはそのバッジを添えてレターを贈るようにしています。ただ単に感謝を伝えるだけではなく、自分らしく楽しく働けている人を称賛するツールとして、RECOGが大いに役立ってくれています。
さらに、年1回の戦略会議では、1年間に贈られたレターの中から特に素晴らしいものを「ナイスレター」として紹介しています。1年の振り返りができる良い機会となっていますね。
益永:実は、「ナイスレター」はRECOGの担当者さんから提案していただいたものなんです。担当者の方から継続的にサポートいただけるので「RECOGを選んで良かった」と感じますね。
メンバーを巻き込み推進したRECOGの活性化
深尾:いまでこそメンバー間のやりとりも活発で、役員に対してレターを贈ってくれるメンバーも多いですが、はじめのころは益永からメンバーに対して一方的にレターを贈るツールとなっていました。
そこで、事務所で使用しているツールを見直そうとなったときに益永と話し合ったところ、「RECOGはミッションやビジョンの達成に不可欠なツール」という認識を共有し、活性化に向けた取り組みをスタートしました。
まず、メンバー全員を巻き込んだ施策の検討から始めました。RECOGはミッション・ビジョンの達成や、社員幸福度の向上につながるものであり、それぞれの強みを活かして働いてもらうためにも重要なツールであることを伝え、「どうすれば、みんながもっとRECOGを使えるようになる?」という問いかけを行なったのです。
メンバーからの提案を募ってみると、「感謝や称賛という観点でレターを贈るのはハードルが高い」「もっと気軽な内容でもレターを贈って良いのでは?」という意見が寄せられました。
レターを通じて個人の強みを再認識できるように
ー導入後、どのような効果を感じますか。
益永:RECOGの導入後は、相手の良いところや強みに自然と目がいくようになりました。当社はリモートワークで働く人が多く、私自身も出社は週1回なので、事務所でメンバーと直接顔を合わせる機会はそれほど多くありません。普段のやりとりもチャットが中心ですが、そうしたテキストコミュニケーションのなかでも、相手の美点を意識して探すようになりました。
特に私は、どちらかといえばメンバーの強みを称賛するレターを贈るようにしていますが、RECOGで自分が感じたその人の強みをアウトプットすることで、各メンバーの強みを再認識できたことも大きいですね。
深尾:RECOGは贈った人・贈られた人だけでなく、全員がレターの内容を確認できるので、メンバーがほかの人をどのような視点で見ているのか、どのように評価しているのかを知れるのが楽しいです。それに、メンバー同士が互いを認め、称賛し合う様子を見れるのは、単純に嬉しいものがあります。
戦略会議のナイスレターの発表を通じて、「この人はこういうことを頑張ってきたんだな」「あのときこんなことがあったな」と具体的なエピソードを振り返る貴重な時間でした。RECOGはそういった振り返りのツールとしても有効なのだなと感じました。
より多くのレターが飛び交う環境をつくり、社会貢献につなげる
ー今後、RECOGをどのように活用していきたいですか。
益永:戦略会議でのナイスレター発表は今後も続けていきたいですね。新しい施策については、メンバーみんなの意見も取り入れながら決めていきたいと思っています。
深尾:RECOGは各種データをグラフ化できるので、今後はそのあたりの機能ももっと活用していきたいですね。たとえば、バッジごとの使用傾向を分析し、「今月はこのバッジが多かったね」「この領域はもう少し伸ばしていきたいね」といった具体的な振り返りができるようになります。
それから、1か月に10通レターを贈るごとに世界の子どもたちへ給食を寄付できるRECOG独自のプログラムにもとても共感しているので、今後はさらにレターの数を増やせるよう取り組んでいきたいですね。
まずは月10通(※)という基準を当たり前にクリアしつつ、さらに多くのレターが飛び交う環境をつくることで、社内コミュニケーションの活性化と同時に、未来を担う子どもたちをわずかながらも支援も強化していきます。
※RECOGでは、SDGsの取り組みとして、月に10通以上のサンクスカードを贈ることで、シンクスマイルを通じて世界中の子どもたちへの給食支援を行なっています。