IT領域のアウトソーシングサービスやプラットフォームサービス、システムインテグレーションサービスを組み合わせ、多彩なソリューションを提供するNECネクサソリューションズ株式会社様。今回は、RECOGの運用責任者である照屋様、田中様、門馬様に、RECOGの導入背景や導入後の効果について伺いました。
一石二鳥のサンクスカードで取り組む組織改革
ーRECOGの導入背景を教えてください。
当社はアウトソーシングサービス、システムインテグレーションサービス、プラットフォームサービスを組み合わせてお客様にベストソリューションを提供する“ITサービスインテグレーター”です。
NECグループでは、1人ひとりが働きがいの実感を高め、最高のパフォーマンスを発揮できるためにエンゲージメントスコアの向上を目指しており、中期経営計画にもエンゲージメントスコアの達成目標が追加され、グループ各社や各事業部で様々な取り組みをしています。
私の事業部でも、エンゲージメントスコアの向上を目指し様々な施策を実施しました。例えば、1on1ミーティングの導入や事業部長からの定期的な発信や対話会などです。
しかしながら、コロナ禍における在宅勤務で従業員同士の物理的な距離が離れたことや、当事業部が複数の部門の統合でできた特性もあり、コミュニケーションや交流の機会が少なく、部門全体の一体感・協力の風土に課題がありました。
そこで、エンゲージメントサーベイで「他チームの社員の業務が見えにくい」という声が多かったことをヒントに、サンクスカードの導入を検討しました。
サンクスカードであれば、物理的な距離や所属チームに左右されずに他者の活躍から業務が見えますし、交流のきっかけになると思いました。
それだけではなく、感謝や称賛は心理的安全性を高めることに繋がりますし、カードの内容にグループの行動指針である「Code of Values」を組み合わせることで日々の行動の変化への期待もありました。
サンクスカードの導入を検討する中で、この施策がエンゲージメント向上だけでなく、行動指針の浸透の課題解決も期待できそうだと感じました。
決め手はシンプルなUIと豊富な機能
サンクスカードの導入にあたっては多くのサービスを比較・検討しましたが、総じてRECOGの機能が当社のニーズにマッチしていました。
第一に、行動指針の浸透に効果的でした。サンクスカードに行動指針に基づくバッジをつける機能があり、ビジュアライズされて覚えやすいですし、称賛される行動がどの行動指針に沿っているかを自然に意識させられます。
第二に、インターフェイスがシンプルで直感的であることが高評価でした。使いやすいだけではなく、カスタマイズ性も高いので自社に不要な機能を消せることでより迷わず使いやすくなりました。事業部全員が使うサービスなので、使いやすさは特に魅力的でした。
最後に、豊富な機能が用意されていることです。利用データを見るダッシュボードだけではなく、整理整頓されたデータをエクスポートできるなど、分析機能が充実していました。仮に導入後に運用がうまくいかなかったとしても要因分析や改善ができるので安心できましたね。さらに、掲示板のような投稿フィードがあるので、RECOGの運営チームとして利用を促進させる企画やキャンペーンを考えやすいこともポイントでした。
投稿フィードを活用した、数々の施策
ーどのようにRECOGを運用されていますか。
導入に際しては、当事業部全員を対象とした説明会を開催しました。RECOGのカスタマーサクセスの方がハンズオンで説明会を行なってくれ、RECOGのレクチャーはもちろん、一つ一つ一緒に操作を行なってくれたことで最初のつまずきを防ぐことができ、スムーズに導入することができました。
私からは導入背景や目的を周知したことで、単なる「ありがとう」を言い合うだけのツールではなく、相互理解につながるツールであることが伝えられたと感じています。
導入後の運営体制として、各部署から選出されたメンバーによる運営チームを結成し、定例で会議をしています。会議では、RECOGの分析機能を活用してデータを精査し、利用促進策を検討しています。会議に使うRECOGの利用データは、整形されてエクスポートできるので助かっていますね。
また、運営チームのメンバーは年1回入れ替えることで、施策が広く浸透することを意識しています。
他にも、レターを贈りやすくなるような取り組みをRECOGの投稿フィードで実施しています。画像や動画を添付して社内のサークル活動の報告レポートを発信したり、季節に合わせた投稿キャンペーンなどの施策などを行なっています。このように従業員が楽しく発信できる仕組みにより、相互理解が進み、贈り合われるレター数も増え、コミュニケーションや交流の活性化にもつながっています。
RECOGが実現する定量的な3つの効果
ー導入後、どのような効果を感じますか。
RECOG導入後、定性面と定量面の両方で良い効果を実感しています。
定性的な効果としては、従業員同士の相互理解が大幅に進んだことです。当初狙っていた業務内容の可視化だけではなく、各従業員の人柄や努力も可視化され、お互いを深く理解する機会が生まれました。
また、レターを受け取ることで自身の行動や貢献が認められたと実感でき、多くの従業員が自信を持てるようになったと感じています。
定量的な効果は、RECOG導入後に実施したサーベイの幾つかの項目で以下のような改善がありました。
コミュニケーション:57%から60%
心理的安全性 :60%から67%
チーム間共働 :55%から59%
これらの数値は、RECOGによるポジティブなサンクスレターや投稿によってコミュニケーションが活性化され、心理的安全性が高まり、チーム間での相互理解、共働が進んだ結果だと考えています。
単なる数値の上昇にとどまらず、職場の雰囲気やチームワークにプラスの影響につながったことを実感しています。新たなプロジェクト発足時のチームビルディングがスムーズになったり、新入社員が職場にすばやく馴染めるようにもなりました。
一人ひとりが、いきいきと働ける職場へ
ー今後、目指したい組織の姿を教えてください。
コミュニケーションや心理的安全性の面では、すでに一定の効果が表れています。この成果を踏まえて、今後は行動指針の浸透を進め、最終的にはエンゲージメントスコアをより高い数値に引き上げることを目指しています。
また、従業員一人ひとりが自立して、いきいきと働ける組織にしていきたいです。そのためにも、感謝や称賛を通じて部門間のコミュニケーションやコラボレーションをさらに活性化し、組織の成長につなげていきます。