導入事例

2024.06.11
2024.06.11

RECOG導入で8割の社員が称賛文化を実感

ペットや、ペットとともに暮らす方々の幸せを追求するという理念のもと、海外のペット関連商品の輸入・販売事業を手掛けるスペクトラムブランズジャパン株式会社。米国に本社を置くスペクトラムブランズ社の日本支社で 2022年にRECOGを導入していただいて以降、毎月90%以上という高い利用率を維持されています。 今回は、RECOG運用責任者の中津川様に、導入後の効果や高い利用率をキープする秘訣について伺いました。

会社名:スペクトラムブランズジャパン株式会社
RECOGご利用人数:1~50名
業種:卸売業

会社HP:https://spectrumbrands.jp/

 

企業カルチャーの変革するため、行動指針の浸透を目指す

ー導入背景を教えてください。
RECOGの導入前、弊社は売上を順調に伸ばし、社内でさまざまなプロジェクトが立ち上がっていました。しかし、会社が成長する一方で、業務量が増えたことにより従業員は疲弊しがちに。多くの仕事に追われるなかで、「やらされ感」も生まれていたように思います。
 
当時はコロナ禍の真っ只中で、社会全体でリモートワークが急速に浸透した時期でした。弊社でも感染対策としてリモートワークを取り入れましたが、これをきっかけとして社内に柔軟な働き方が浸透し、情勢が落ち着いたあともリモートワークを選択する従業員が多くなりました。しかし、オフィスに出社する回数が少なくなると、個人の頑張りや取り組み、従業員同士のつながりがどうしても見えにくくなってしまいます。
 
また、ちょうどその頃、以前より実施していたエンゲージメントサーベイで「良い仕事をした人を讃え合う雰囲気がある」という問いに対して、66%の従業員が同意したという結果が出ました。これは決して低い数値ではありませんが、残りの34%は会社に称賛文化がないと感じていたのも事実です。
 
こうした現状を踏まえて、「会社としてカルチャーを変えていこう」という話が持ち上がりました。そこで着手したのが、会社のビジョンや行動指針の浸透です。
 

研修会社からRECOGを紹介され、導入を決定

施策の一環として外部に研修を委託したのですが、研修会社の方に紹介されたのがRECOGです。その研修会社では以前からRECOGを導入していて、ビジョンや行動指針を日々意識するために役立つだけでなく、チームワークの強化や、称賛文化の醸成にもつながるツールなのだと説明していただきました。
 
弊社では先ほどお話した背景もあり、ビジョンや行動指針の浸透、称賛文化の醸成や従業員同士のつながりの可視化に取り組んでいきたいと考えていたところだったので、まさに渡りに船だと思いRECOGの導入を決定しました。
 
 

認識の共有と「自分ごと化」で、スムーズな導入の下地を形成

ー導入する際、どのような準備を行なったか教えてください。
RECOGの導入以前より実施していた研修では、従業員の意見を取り入れながらビジョンの策定を行いました。弊社は、アメリカに本社を置くグローバル企業の日本法人です。もともとは、日本法人でも本国と共通のビジョンや行動指針を掲げていましたが、それを自分たちで再定義して、より浸透しやすい形としました。従業員を巻き込みながら決定することで、ビジョンや行動指針に納得感を持ってもらい「自分ごと化」を図るのが狙いでした。
 
また、その際に工夫したのが、ビジョンや行動指針の浸透にRECOGを活用するという共通認識を持つことです。「RECOGを使って浸透を促すという前提のもとに、自分たちでビジョンや行動指針を策定した」という下地があったことで、RECOGの導入目的をスムーズに理解してもらえました。
 
最初は使い方を知ってもらうためにも、CS担当の方にRECOGの操作説明会を実施してもらいました。それから、メンバーの利用を促すためにも、導入当初は「レターをもらうと嬉しい」という気持ちを実感してほしかったので、リーダーたちに協力してもらい、率先してレターを贈ってもらうようにしましたね。
 
 

バリューバッジ※を利用し、行動指針の意識づけを行う

ーどのようにRECOGを運用されていますか。
運用ルールはとくに設けず、従業員には自由に使ってもらっていますが、基本的にはお礼のレターが多いですね。私個人の例でいえば、ミーティングのあとに「こういう意見をくれてありがとう」というレターを贈ったり、イベントのあとに「手伝ってくれてありがとう」というレターを贈ったりしています。マネージャー層から部下に対してのレターは、頑張りを褒める内容も多いと思います。
 
また、ビジョンや行動指針の浸透を促す方法として、レターのバリューバッジを活用しています。RECOGには、ビジョンや行動指針をバリューバッジとして設定できる機能があり、レターを贈る際に選択できます。「この称賛される行動は、どのビジョンや行動指針に基づくものだろう?」と考えながらレターを贈ることで、贈る人・贈られる人だけでなく、レターを見ている周囲の人にも自然と意識づけができ、ビジョンや行動指針の浸透に役立てることができるのです。
 
投稿機能は営業担当者が利用することが多く、各地のイベントの開催報告がメインです。また、社長が写真や動画を交えながら、出張先でのできごとを発信することもあります。そういった投稿に対しては「いいね」がたくさんつくので、自分からはあまり発信しない人も、投稿を楽しんでくれていたら嬉しいですね。
 
私自身は、投稿機能の利用を促進する意味でも、投稿してくれた人にはなるべくレターを贈るようにしています。
 
※バリューバッジとは、レターを贈る際にあらかじめ設定したバッジを一緒に贈ることができる機能です
 

代表自ら働きかけ、RECOGの利用を促進

バリューバッジを使って浸透を促すことについては、研修の際に共通認識を形づくっていたので、導入後も多くの従業員が自然とRECOGを使ってくれました。しかし、それでも人によってモチベーションに差があるので、利用頻度にはばらつきが生じてしまいます。
 
そこで、弊社では代表自ら従業員に対して、「毎月、称賛レベルが50を超えるようにしましょう」という呼びかけを行っています。月末近くになっても称賛レベルが50に届いていない人には代表からリマインドを送り、利用を促した結果、以前よりもRECOGの利用頻度が増えました。代表自身がカルチャーの醸成やビジョンの浸透にとても力を入れているので、多忙な中でも、なるべく自ら働きかけるようにしているようです。
 
 

称賛文化の醸成について、定量的な成果を得られた

ー導入後、どのような効果を感じますか。
エンゲージメントサーベイの称賛文化に関する項目についても、定量的な変化がみられました。RECOGの導入前は「良い仕事をした人を讃え合う雰囲気がある」と感じている人は66%にとどまっていましたが、導入後は82%に上昇したのです。
 
確かに、RECOGを使いはじめたことで、ちょっとしたことでも感謝を伝える習慣づけができたと思います。レターを通じて気軽に感謝を贈り合えるので、これまでは「あえて言うほどでもない」と感じていたことでも、互いに積極的に感謝を伝え合うようになりました。お礼を言われて嫌な人はいないので、ポジティブな言葉が飛び交い良い雰囲気づくりにもつながっていると感じています。
 

ビジョンや行動指針の意識づけが進み、社内に一体感が生まれた

導入前に期待していたように、ビジョンや行動指針の浸透にも役立っています。レターを贈る際は行動指針が記載されたバリューバッジを必ず1つ選ぶので、自然と目にする機会が増えて、従業員への意識付けや浸透・定着に寄与してくれています。レターは第三者も確認できるので、どんな行動がどの行動指針を体現しているのか、会社から求められている行動を皆が自然と意識できるようになりました。
 
同じく期待していたものとしては、従業員同士のつながりを可視化できたのも大きいですね。RECOGは従業員同士の関係性が相関図として表示されるので、自分があまり関わることのない従業員同士のつながりも一目で把握できます。個人の取り組みや頑張りも可視化されるようになったため、遠方からフルリモートで働いている人も含めて、社内により一層の一体感が生まれました。
 

マネジメントツールとしても欠かせない存在に

ー長期でご利用いただいている秘訣はありますか。
ビジョンや行動指針の浸透だけでなく、在宅勤務中も従業員の様子や業務状況を把握できたり、相関図によって従業員同士の関係性が可視化され人間関係の早期フォローがしやすくなったりと、RECOGは弊社にとってなくてはならないツールとなっています。
 
このように、社内ツールとして重要な位置づけを獲得したことが、長期の利用につながっているのではないでしょうか。
 

称賛文化を醸成し、一体感のある組織をつくる

ー今後、目指したい組織の姿を教えてください。
これからも、RECOGを活用しながら、従業員がお互いを称え合う文化を維持していきたいと思っています。
 
会社が求める行動をより多くの人が行い、全員が同じ目的に向かって進んでいけるような、一体感のある組織にしていきたいですね。
一覧に戻る