コラム

2024.04.02
2024.04.02

【2024年最新】新入社員研修に使える面白いコミュニケーションゲーム7選

社会人としての基礎や、仕事に必要な知識・スキルを学ぶ新入社員研修。近年は座学だけでなく、面白い研修ゲームを取り入れる企業が増えています。モチベーション研修ゲームやコミュニケーションゲームを実施することで、楽しみながらビジネススキルを学ぶことができるほか、新入社員同士の交流も自然と活発になります。
 
本記事では、最新の新入社員研修ゲームをご紹介。無料で実施できるゲームもありますので、人材育成の施策をお考えの方はぜひお役立てください。
 

コミュニケーションゲームのメリット

 
座学ばかりの研修では、どうしても飽きてしまい新入社員の集中力が途切れてしまう場面も見られます。しかし、コミュニケーションゲームを上手く取り入れることで、楽しみながらビジネススキルを習得できます。
 

コミュニケーションが活性化する

慣れない職場への緊張から、新入社員同士がなかなか打ち解けられないことは珍しくありません。また入社して間もないタイミングでは、共通の話題も少なく、会話の糸口を見つけるのに苦労することもあるでしょう。
しかし、コミュニケーションゲームを研修の一環として取り入れることで、自然と会話のきっかけを作ることができます。協力してプレイしたり、意見を出し合ったりすることによって、お互いの理解が深まるとともに、一緒に1つのゴールに向かって試行錯誤する過程で仲も深まります。
 

チームワークが高まる

実際の仕事は1人だけで完結するものよりも、社内・社外の人と協働する場面が多いものです。コミュニケーションゲームには、ペアやチームで協力しながら取り組むものが多いため、ゲームを通じて模擬的にチームで仕事に取り組むことの大切さを学ぶことができます。
また、一緒にゲームをする中でメンバーの考え方や価値観、各々の得意分野も見えてきます。多様な価値観の中で互いに納得できる結論を模索したり、それぞれが得意な分野で補完し合うことで、チームワークを高めることができます。
 

チームビルディングに役立つ

チームビルディングを行なうために必要な要素の1つに「共通の目標を持つこと」があります。コミュニケーションゲームでは、ゲームのクリアやチームの勝利という、明確な共通目標があるため、自然とチームとして団結することができ、結束力が高まります。
また、新入社員にとって同期という存在は、後に、同じ悩みを共有しながら励まし合う大切な存在になるケースが多々あります。新入社員研修の中で同期というチームを築くことは、離職防止の観点からも企業にとって非常に重要です。
 

問題解決能力が養われる

ゲームをクリアするためには、現状の課題を整理し、解決するための道筋を立てることが求められます。このプロセスは、仕事で何か課題に直面したときと同様です。客観的かつ俯瞰的に現状をとらえ、多角的な視点で考えること、より良い解決策を導くために意見を出し合うことで、おのずと問題解決能力を磨くことができます。
さらに、意見が対立した際は多数決で決めるのではなく、とことん話し合ってチーム全員が納得できる形を目指すことが大切です。
 

新入社員研修を盛り上げる面白いゲーム

 
ビジネススキルを実践的に学ぶことができるコミュニケーションゲーム。ここからは、新入社員研修におすすめのゲームについて、ルールや用意するものをご紹介します。
 

漢字一文字を使った自己紹介ゲーム

その名のとおり、漢字一文字で自分を表して自己紹介するゲームです。1対1でもグループワークでも、盛り上がること間違いありません。
まずは自己紹介する側・聞き手側の二手に分かれます。聞き手側は「自分を漢字一文字で表すと?」と質問し、自己紹介する側は紙に漢字を1つ書いて、それをもとに自己紹介を行ないます。
自分を漢字一文字で表すのは意外と難しく、限られた時間の中で自己分析する力、それを漢字にアウトプットする力、そして相手に説明するプレゼン力を磨く練習になります。
また、漢字一文字で自己紹介することによって印象が強くなり、相手に覚えてもらいやすいというメリットもあります。
 
<用意するもの>
・紙
・ペン
 

他己紹介ゲーム

ペアとなる相手(他己)のことを知り、他己のことを他のメンバーに紹介するゲームです。2人1組のペアをつくり、相手に質問を投げかけます。出身地をはじめ、学生生活で力を入れていたことや趣味など、質問はどんなことでも構いませんが、相手の答えから話を広げることが重要です。例えば趣味であれば「なぜその趣味を始めたのか」といった背景を聞くと、より深く相手のことを知れ、情報に厚みを持たせることができます。
収集した情報をもとに、他のメンバーにペアのことを紹介するため、インプット力とアウトプット力の両方を鍛えられます。
 
<用意するもの>
・メモ用の紙
・メモ用のペン
 

NASAゲーム

4~5人のチームで、1つの答えを導き出すディスカッション型のゲームです。「月に不時着した宇宙飛行士」という設定のもと、約320㎞離れた母船に生きて戻るために必要なものを考え、手元の15個のアイテムに対して必要な順番に1~15位の優先順位をつけます。
まずは個人で考える時間を10~15分程度取り、その後チームで20分間話し合います。このゲームにはNASAの模範解答が用意されており、その模範解答の順番に最も近かったチームが勝利となります。
優先順位を考える分析力、チームで答えを1つにまとめるディスカッション力、アウトプット力を磨くことができます。
 
<用意するもの>
・ゲームキット
・回答を記入するワークシート
 

人狼ゲーム

言わずと知れた、チーム戦の思考ゲームです。メンバーは「村人側」「人狼側」の大きく2チームに分かれ、村人側は”村人に扮した人狼”が誰かを推理します。同時進行で、人狼側は村人を1人ずつ処刑していき、処刑された村人はその時点でゲームを離脱します。
話し合いの中で、村人が人狼を全員特定することができれば村人側の勝利、人狼が村人を全員処刑すれば人狼側の勝利です。
ゲームを通して論理的思考力や、まわりを見る観察力などを養うことができます。
オンラインアプリでもプレイできるため、新入社員研修をオンラインで実施する場合にも導入が可能です。
 
<用意するもの>
・「村人側」「人狼側」のチームを決めるためのカード
 

謎解きゲーム

近年、人気が高まっている謎解きゲーム。個人で実施できるものもありますが、新入社員研修ではチームで取り組むものがおすすめです。
ゲームによって難易度や所要時間も異なるため、研修の内容に合わせて選ぶことができます。
また、ゲームの設定により、チームのメンバーが全員同じ情報を持っているケースと、異なる情報を持っているケースがあります。後者の場合は、適切なタイミングで必要な情報を各々開示し合う必要があるため、チームでの話し合いが重要になります。
「謎を解く」という1つの目標に向かってチームワークを高められることはもちろん、分析力、思考力を身に着けることもできます。
 
<用意するもの>
・謎解きキット
 

マナーストーリー

クイズ形式でビジネスマナーを学べるゲームです。2人1組でペアを組み、「新入社員側」と「出題者側」に分かれます。新入社員側は、カードに書かれたビジネスマナークイズに回答しながら、正しいビジネスマナーを学んでいきます。クイズに間違えた場合は、信頼チップというコインが減り、手元の信頼チップがなくなったらゲームオーバーです。
「企業訪問編」と「来客対応編」の2つのシーンが用意されているため、1つのシーンが終われば、新入社員側と出題者側が役割を交代して次のシーンに取り組みます。
頭ではなかなか覚えづらいビジネスマナーを楽しく学ぶことができるゲームです。
 
<用意するもの>
・ゲームキット
 

ペーパータワー

1チーム4~5人で行なう、チーム対抗戦のゲームです。各チームA4用紙30枚を使って、できるだけ高いタワーを作ります。紙は折ったり切ったりしても構いませんが、使えるものは紙だけで、ハサミといった道具は使用禁止です。
組み立て時間終了の合図が鳴ったら、全員タワーから手を離して10秒カウントします。この10秒の間に倒れなかったタワーのみ計測の対象となり、1番高いタワーを作ったチームが勝ちです。
チーム内での役割分担や、自立した高いタワーを作るための品質管理能力を学ぶことができます。
さらに経営的な観点を養いたい場合は、タワーの高さを会社の売上、組み立てに使った枚数を原価と考え、最も利益率の高いタワーを勝ちとするというルールを適用すると、より発展的な研修を行なうことができます。
 
<用意するもの>
・A4用紙30枚×チーム数
・計測用のメジャー
 

 まとめ

 
新入社員がモチベーションを低下させることなく、能動的にビジネススキルを学習できるコミュニケーションゲーム。各ゲーム終了後には、「どのような点が良かったか」「どのような点を改善すべきか」の振り返りを行なうと、研修の精度をより高めることができます。
必要な知識・スキルを効率的に習得でき、なおかつコミュニケーションを活性化させられる研修で、新入社員が良いスタートを切れる環境を整えましょう。

一覧に戻る