コラム

2023.09.27
2023.09.27

人材育成のよくある問題点5つ&解決方法5つ

 ▼ 目次
有能な人材を育て、組織を強化することは企業の成長に不可欠です。しかし、人材育成に悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか?
 
本記事では、人材育成の意味や目的を整理し、5つの問題点と解決方法を解説します。
 

人材育成とは?意味や目的について


 
人材育成とは、単に従業員のスキルアップを目指すだけではありません。従業員の成長が直結して企業自体の成長につながるため、従業員を「会社の経営戦略の実現に貢献できる人材」として育成する考え方が中心となります。
 
また、人材育成のプロセスにおいては、従業員の個人的な目標と企業が掲げる目標が同じ方向を向いていることが極めて重要です。これを実現するためには、日常のコミュニケーションが鍵となります。従業員とマネジメント層が継続的にコミュニケーションを図り、目標を定性・定量ともに適切に管理し、適切なフィードバックを提供することで、組織全体としての成長を実現することができます。
 

人材育成のよくある問題点5つ


 
人材の育成は、企業の成長に不可欠です。しかし、人材育成には多くの問題が潜んでいます。
ここでは、企業がよく直面する5つの問題点を紹介します。


1.人材育成を行えるスキルやノウハウを身に着けた人材がそもそもいない

人材を育成するには、育成するための専門的なスキルやノウハウが必要です。しかし、多くの企業で、これらのスキルを持った人材が不足しています。特に新しいテクノロジーや業界のトレンドを反映した育成が求められる中、適切な指導ができる人材がいないと、人材のポテンシャルが十分に引き出されず、結果的に人材育成が難しくなるケースが増えています。


2.人材育成を行える人材がいたとしても、業務過多により時間的な余裕がない

育成のためのスキルやノウハウを持った人材がいる場合でも、日々の業務の多さや緊急の対応が必要なタスクに追われることで、計画的な育成活動に手が回らないという課題があります。業務の優先度が高くなる中で、研修の実施やフォローアップなどの重要な育成活動が疎かになると、新入従業員や中堅従業員のスキルアップの機会が失われ、長期的には企業の競争力が低下する可能性が高まります。


3.「人材育成を行うべきである」という意識にズレが生じており進まない

組織内で人材育成の重要性を全員が意識していない場合、全体としての取り組みが難しくなります。特に経営陣やマネジメント層が育成の価値を理解していないと、戦略的な計画やリソースの確保が行われません。結果として、新たな技能や知識の習得のチャンスが減少し、従業員のキャリア成長が停滞する恐れがあります。


4.いつまでに・どうなっていればいいのかが明確でない

具体的な目標や期限が設定されていないと、取り組みが抽象的になりがちです。明確な方針やゴールの欠如は、どのようなスキルや知識を習得すればよいのかの指標を失わせ、結果として進捗の確認や達成感を得ることが難しくなります。
また、指導する側も受ける側もモチベーションが維持しづらくなるだけでなく、評価基準や成果の可視化も難しくなります。
 

5.指導側も受ける側も「成長しているのか」が可視化できず成果が不明慮

成果をどのように評価し、可視化するかが明確でない場合、指導側と受ける側双方に不安や疑念が生じます。
また、育成活動の結果を定期的に評価・フィードバックする機会が少ない場合、具体的な進捗やスキルの習得度を知ることが難しくなることが多いです。これが長期にわたり続くと、モチベーションの低下や取り組みの方向性の喪失、さらには人材の離職といった問題につながる恐れもあります。
 

人材育成の問題点を解決する方法5つ


 

ここからは、人材育成の問題を解決する方法を5つに絞って解説します。

1.外部の研修やeラーニングを導入する

社内に専門的な指導者が不在の場合でも、外部の研修やeラーニングの導入をすることで、従業員一人ひとりが自らのペースで学ぶことができます。
さらに、多様なカリキュラムは個々のニーズに合わせて選択可能で、専門家からの具体的なフィードバックを受け取ることで、より実践的な知識やスキルを磨くことができます。このような柔軟かつ高品質の学習環境は、従業員のモチベーション向上や能力の拡大にも繋がります。
 

2.OJTによる実践を通じた育成を行なう

OJT(On-the-Job Training)は、職場で直面する実際の課題を中心に学ぶ形式の研修です。このアプローチにより、従業員は具体的な業務シーンで直接的な指導を受けることができ、理論だけでなく実務への適用力も同時に養うことができます。
また、日常の業務を通じた学習は、新しい知識やスキルが身につきやすく、その成果が直接業務に反映されるため、短期間での成果を実感することが可能となります。
さらに、経験豊富な先輩からのアドバイスやフィードバックを受け取りながら業務を行うことで、深い理解と独自の視点を身につけることができます。
 

3.「なぜ人材育成が必要なのか」の目的を明確化する

意識統一は、組織の持続的な成長の礎となります。この問いに対する明確な答えを持つことで、従業員一人ひとりのモチベーションや取り組み方が変わってきます。全員がこの目的を共有することで、個々の行動や決断が組織の大きな方向性と一致し、より効果的な成果を上げることが可能となります。しかし、この共通認識を形成・維持するためには、明確な責任者の存在が不可欠です。責任者は、育成の方針を明確にし、各部署やチームと連携して計画的な取り組みを進める役割を担います。また、継続的なコミュニケーションや定期的なミーティングを通じて、育成活動の進捗や課題を共有し、適切なフィードバックを行うことで、持続可能な育成活動の実現につなげることができるのです。
 

4.長期・中期・短期の目標を定性・定量で定めて定期的に面談を行い振り返る

目標設定の重要性は、個人の成長だけでなく、組織の発展にも直結します。明確な目標を共に設定することで、その達成に向けた行動や取り組みが明瞭になり、モチベーションも向上します。人材育成の対象者とのコミュニケーションは、目標達成のための共同作業として捉えるべきです。進捗を定期的に確認することで、途中での調整や方向転換が容易になり、最終的な目標達成に繋がります。定期的な面談は、ただの進捗確認だけでなく、双方のフィードバックの機会としても有効。これにより、実際の課題や困難、さらなる育成の方向性などを具体的に共有し、必要なサポートや改善点を即時に捉えることができるのです。このような徹底したコミュニケーションと振り返りの継続は、人材の質的な成長を促進する重要なステップとなります。
 

5.目標に対しての進捗を可視化する

進捗の可視化は、目標達成のための最も有効なツールの一つです。目標に向けた具体的なステップやキーマイルストーンを明示することで、その進行状況が一目でわかり、チーム全体の動向や焦点を合わせるのに役立ちます。進捗のモニタリングにより、どの部分が順調に進んでいるのか、どこで遅延や問題が生じているのかを速やかに把握できます。乖離が生じた場合、すぐに原因を探り、具体的なアクションプランを策定することで、より迅速に適切な対応を取ることが可能となります。さらに、進捗の可視化は、関係者間のコミュニケーションを活発にし、共通の理解を深める役割も果たします。
 

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人材育成において、従業員とマネジメント層が継続的にコミュニケーションを図ることが欠かせません。日頃から積極的にコミュニケーションをとることで、適切な目標を設定や進捗の確認をすることができます。
 
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また、褒めるコミュニケーションは、お互いの理解を深め、より良い人間関係を築くことにもつながります。
 

まとめ

人材育成を成功させるためには、いくつかの問題点や解決する方法を押さえておくことが非常に重要です。
今回ご紹介した内容を参考に、まずは部下とコミュニケーションをとり、目標を定性・定量ともに適切に管理し、適切なフィードバックを提供することで、組織全体としての成長していきましょう。
 
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