コラム

2020.11.01
2020.11.01

ITで人事業務はどう変わる?「HRテック」とは

クラウドやビッグデータの解析、また人口知能といった最先端IT技術を用いて人事関連の業務を行う「HRテック」。最先端IT技術を用いることで、人事の仕事が大幅に変わっていくとして、近年注目されています。

HRテックによって、人事の仕事はどのように変わっていくのでしょうか。ここでは、近年注目されているHRテックについてご紹介します。

HRテックとは

HRテックというのは、人事を意味する英語の「Human Resource」と、技術を意味する英語の「Technology」を掛け合わせて作った造語です。

最先端IT技術を用いて人事関連の仕事を行う手法のことを指し、タレントマネジメント、リーダー育成、評価、給与計算など、現時点でも幅広い領域に導入されています。

人材確保はどの企業にとっても最重要課題のひとつであると言え、人事の仕事が効率化することが及ぼす影響は、人事部にとどまらず、企業全体に及ぶものです。HRテックの登場は、ビジネスシーン全般を変えていくものと考えられています。

HRテックの導入でできるようになること

HRテックの導入で、できるようになることは多岐にわたります。

【求人の告知】

人材確保の手法に「社員紹介」というものがありますが、その手法にソーシャルメディアを活用することが可能になります。人事部が送る「社員紹介を促すメール」に添付されたソーシャルメディアのアイコンを社員がクリックするだけで、社員個人のソーシャルメディアのアカウントから、社員募集に関する投稿ができるようになります。

社員個人がいちいち求人告知や応募を促す文面を考える必要がなくなり、求人告知がより容易に行えるようになるでしょう。

【面接】

応募が多いと、採用担当者は何度も選考面接を行わなくてはいけません。これはかなり負担の大きな業務ですが、人工知能にある程度の選考を行わせふるいにかけることで、選考面接を効率化させることができるでしょう。

また、ビデオ電話で面接を行うなど、テクノロジーの活用でより採用担当者の面接にかかる負担が減らすことができます。

【適材適所の人員配置】

人事データをとっておき、機械学習によってそれを分析することで、誰がどの仕事に適しているのかの判断がより容易になります。ある人が異動になった場合のその仕事の後継者には誰が適しているのか、後継者のシミュレーションや後継者候補の提案などを行ってもらうなどが可能になります。

【離職防止】

社員のデータを人工知能が分析することで、離職する可能性が高い人や、その理由などがわかるようになります。離職する可能性が高い人が明らかになったり、その理由がわかるようになったりすることで、より的確な離職防止の対策を練ることができるようになるでしょう。

【健康管理】 

ウェアラブルデバイスやスマートフォンを利用することで、社員の健康状態をシステム上で一括管理をすることができるようになります。また、福利厚生の利用実績や、勤務時間外の休暇取得率などのデータを分析することもできるようになるため、社員の健康状態が悪くなる前になんらかの対処をすることが可能になるのです。

HRテックを導入することで、人事部の仕事の効率化を図れるようになるのはもちろん、企業全体の活性化にもつなげることができます。

今後ますます発達していくと言われているIT技術。うまく活用して、よりよい会社経営ができるようにしていきましょう。

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