お知らせ

2019.05.08
2019.05.08

給食支援報告書 Vol.12

給食支援報告書 Vol.12。 RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。 給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。 テーブルクロス様よりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。

私たちNPO法人せいぼは、東アフリカのマラウイで、給食支援をしている団体です。対象は主に5歳未満のこどもたち、小学生となっています。こどもたちの人口の多いマラウイでは、学校給食は単に空腹を和らげるだけではなく、こどもたちの将来を切り開いていくための欠かせないものです。そして何よりも、国の将来、家族の希望となっていくものです。今回は、そんなマラウイの家族の姿をご紹介できればと思います。

まず、マラウイで考えられている家族の概念について、お話しできればと思います。彼らは、日本の家族に対する考え方とは違う感覚を持っています。彼らにとって家族とは、父母、兄弟などといった枠に留まっていません。祖父母はもちろん、いとこ、叔父、叔母、さらには家畜さえも、一つの場所に住んでいる家族といった親密な関係でとらえています。こうして、現地の家族は、日本での感覚よりも、大人数であり、お互いが日常的に繋がりあっているといった印象を受けます。

次に考えていきたいのは、その中でのこどもたちの姿です。数の多いこどもたちは、家庭の中でも仕事を手伝うなど、大きな役割を果たしています。現地でもっともよく目にする光景の一つは、頭にバケツを載せたこどもたちの姿です。一日に必要な水を取ってくるのは、多くの場合、こどもたちの役割となっています。また、トウモロコシなどの食糧の調達も、彼らの仕事となります。こうして、家庭の食事において、こどもたちはとても重要な役割を持っていることが分かります。

以上のように、こどもたちは、密接に繋がった大家族の中で育ち、一日に必要な備を調達する上でも、欠かせない存在です。こうしたマラウイの中で不可欠なこどもたちに対して、何ができるでしょうか。その時にもっとも力を持っているのが、同じく食糧で、彼らの教育を支えることです。現地のこどもたちは、自らの夢について尋ねられると、男女問わず弁護士、 警察官、医者、看護師など目を輝かせて答えてくれます。こうした彼らの夢を支えていくのは、学校給食の姿でしょう。

NPO法人せいぼは、こうした家族の中にいるこどもたちを支えるために、一日約 14,000 人に給食を届けています。特に5歳未満のこどもたちに給食を与えることは、その後の成長、知能の発達、そして家族の支えにおいても大きな投資となります。今回は現地の家族の姿を紹介しましたが、私たちも現地を助けるだけではなく、彼らの姿から学ぶことも多くあるように思いました。給食支援を通じて、さらに関係が深まっていけばと思います。

 

★テーブルクロス累計給食支援数:190,603 食(2018年8月末現在)

★2018年8月支援実績:7,316食

一覧に戻る