お知らせ

2019.04.24
2019.04.24

給食支援報告書 Vol.11

給食支援報告書 Vol.11。 RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。 給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。 テーブルクロス様よりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。

6月末、雨期まっただ中のパングラデシュ。紅茶の産地シレットへの道中、車窓から見える景色は一面水没した田畑。内陸なのに海の中を走っているようです。厳しい気象条件がこの国の貧困に大きな影響があることは、簡単に理解することができます。

ESAの支援するゴワパリ小学校を訪問しました。街から遠く離れた小さな丘の上に35世帯が住むゴワバリ村。以前は「この周辺も紅茶畑があり、村人は過酷な労働条件ながらも茶農園で働くことができましたが、50年ほど前、茶園が閉鎖されると村人の働き口はなくなり安定的な収入源を失ってしまいました。日雇いの仕事以外の収入はなく、村人は日々の食事も十分にとることができない厳しい生活です。そのため多くの人が栄養不良、とりわけ子どもたちは平均よりずっと小さくてやせているこどもが目立ちます。

ゴワバリ学校には幼稚園クラスから5年生までの村のこどもたち約50人が毎日通っています。それ以外にも制服を着ていない小さなこどもたちがたくさん!お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に教室に座っている弟妹です。午前中が 低学年、午後から高学年の授業が行われますが、その合間にみんなのお待ちかねの給食タイム週3回、豆入りカレー第 “キチュリ”が提供されます。タンパク質を補いおなかを温めてくれるキチュリが子どもたちは大好き!お皿に山盛りよそってもらい、手で上手に食べます。家で栄養価のある食べ物をほとんど口にできない村のこどもたちにとって、給食は1日の栄養を補うためのとても大切な食事です。おなかがすいている子はイライラしてすぐに喧嘩をしたり、授業に集中できなかったりするだけでなく、脳の発達も遅れるため勉強についていけなくなります。

ESAは更なる栄養改善をめざし、2015年からキチュリにゆで卵を加える“Happy Plate"プロジェクトを開始。物価が日本の約3分の1のバングラデシュで卵は日本とほぼ同額。村人は高価で口にできません。ゆで卵1つ食べられるなんて!大好きな卵を嬉しそうに頬張ります!子どもたちは良質な動物性たんぱく質も補え、より健康になれることでしょう。キラキラ輝く瞳のこどもたちが、元気いっぱい毎日、学校に通えますように...これからもご支援よろしくお願いいたします。

★テーブルクロス累計給食支援数:183,287 食(2018年7月末現在)

★2018年7月支援実績:6,533 食

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