お知らせ

2019.04.03
2019.04.03

給食支援報告書 Vol.8

給食支援報告書 Vol.8。 RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。 給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。 テーブルクロス様よりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。

継続的支援が生み出す力

NPO法人せいぼは、東アフリカの内陸国マラウイで、皆様のご協力のおかげで、一日14,000人のこどもたちに、継続的に給食を届けることが出来ています。

現在せいぼは南部の幼稚園、北部の小学校、CBCC(共同体主体の子どもセンター) を中心に給食支援を行っていますが、継続的に学校給食を届けていくことは、大きな困難もあります。しかし、その困難がゆえに共同体が一つとなり、継続的な支援は学校給食そのものを大きな力を感じさせてくれます。今回は、今年1月~2月におけるマラウイの滞在をもとに、学校給食の継続的支援が生み出す力をテーマに、レポートをさせて頂ければと思います。

 

まず、南部のプランタイア周辺の幼稚園の様子からお伝えします。プランタイアは南部では大きな町で、都市部に位置しています。しかし、山間部など、アクセスの難しい場所もあり、せいぼはそうした場所にある共同体、そして彼らが自らで運営している幼稚園に、給食を届けています。例えば、マカプア幼稚園は電波も届かず、普段の連絡も難しい場所に位置 していますが、せいぼが継続的に給食を届けに訪問することでこどもたちが食事を摂るだけではなく、成長の記録を報告したり、新たな教室の建設状態に向けて動いたりなど、共同体が自ら成長しようとする姿勢が見られます。こうしてせいぼの給食支援によって得られた生活の糧を、インフラの整備などに繋げ、さらなる共同体の発展につなげようとしています。こうした様子をせいぼが見ることで、お互いの信頼関係も深まっていきます。その基盤となったのは、学校給食なのです。

 

また、北部のCBCCのザコラでは、地域の母親が先生となり、男性たちがインフラの整備を手伝い、食糧の援助を地元の農家の人々が行うといった形で、共同体が一丸になっている場所です。せいぼの給食支援が引き金となり、その給食を食 べる環境を整えるために、人々がそれぞれできることをして協力しています。給食から生まれた包括的な共同体の成長は、人々の意識の改革も生み出し、国全体の発展の利用的なモデルを生み出していると言ってもいいと思います。

以上のように、南北の給食支援の姿を見てきました。学校給食は、一つの線のようなものです。多くの発展のための要素を結び付け、共同体独自の成長を導いてくれます。私達せいぼが学校給食にこだわり、継続的に支援をしていく理由は、まさにこの給食が生み出す包括的な成長のネットワークです。これからも、現地独自の発展を生み出し、マラウイの温かい心を育んでいくために、活動を続けていきます。

 

★テーブルクロス累計給食支援数:160,645 食(2018年4月末現在)

★2018年4月支援実績:41,942 食

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