給食支援

給食支援報告書 Vol.7

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10人に3人が小学校を卒業できないフィリピンで

2016年度のGDP成長率は6.9%と高いにもかかわらず、貧富の格差が激しいフィリピンでは、いまだ2600 万人が貧困の中で暮らしており、3割ものこどもたちが小学校を卒業できずにいます。私はフィリピンで100 家庭以上を訪問してお話を聞いてきましたが、ほぼ全ての親たちの願いは共通していました。 それは、「こどもには十分な教育を受けさせ、貧困から抜け出してほしい」ということでした。

なぜ、小学校を卒業できないの?

実はフィリピンでは、9割以上のこどもたちが小学校に入学します。

しかし、経済的な理由で中退してしまうケースが後を絶ちません。学費や食事を稼ぐために働かなければならず、その結果として中退してしまうケースはよく知られています。

また、空腹のまま遠くまで通学することや、空腹のために授業に集中できないことも大きな問題です。フィリピン では、出席日数が足りなかったり成績が悪かったりすると、小学校でさえ留年してしまう制度があるため、これらは深刻な問題です。そんな中、私たち認定NPO法人アクセスは、2010年からこどもたちに給食を届ける活動を始めました。 テーブルクロスを通じて皆さまからいただいているご支援は、そうしたこどもたちのための給食となっています

給食は栄養のためだけじゃない

こうして給食をスタートして以来、対象となっているこどもたちの出席率は明らかに向上しました。成績も少しずつ改善し、結果として中退を防止することにもつながっています。

日本でも、「学力・体力の高さで上位を占める都道府県では、学校給食が完全実施されている」という調査結果が出ています。栄養バランスのとれた給食は、こどもたちの栄養状態の改善だけでなく、学力・体力の向上にも役立つのです。給食支援を受けてきたこどもたちは「給食は栄養があって おいしい」「給食のおかげで、両親がお昼ごはんの心配をしなくてよくなってうれしい」と話しています。

困った時に助け合える関係も

この給食、買い出しから献立作り、調理、後片付けまですべてをこどもたちの保護者が担ってくれています。こうした作業を通じて、保護者同士の心の距離が近くなり、互いに困った時に助け合える関係に発展したり、「近所のあの子、大丈夫かな」と気にかける人が増えたりしています。

★テーブルクロス累計給食支援数:118,703 食(2018年3月末現在)

★2018年3月支援実績: 10,095食