日本ツクリダス株式会社は、「製造業を変える」というスローガンを掲げる製造機能とサービスノウハウを併せ持つものづくりサービス企業です。
「仲間を認め、ほめ合える環境にする」という行動指針が示すように、称賛をもっと社内に浸透させるためにRECOGを活用していただいています。
今回は、代表取締役の角野嘉一 様と同社 企画開発部 課長/経営戦略部 人事担当の野口侑李 様にお話を伺いました。
RECOGを導入した背景
〜RECOGの導入背景や導入する前に課題に感じていたことをお伺いできればと思います〜
様々なサンクスカードのツールを使用してきました
代表取締役 角野嘉一 様(以下敬称略):
数年前にサンクスカードを紙で運用していました。朝礼で順番に発表するような持ち回りで毎日運用していました。もうこれは半強制で実施していて(笑)でも、結構みんなやってくれていたのです。しかし、課題がありました。それは、朝礼でサンクスカードの受け渡しを実施するので、朝礼に参加できないシフト制のパートさんに対してサンクスカードを渡すことができていなかったことです。そこで、いつでもサンクスカードを贈れるようにデジタル化をしようということになったのです。当時はRECOG以外のデジタルのサンクスカードを導入することにし、運用を開始しましたが、「ありがとう」というツールと連絡掲示板が別のツールだったため、使いづらさが出て来ました。そこで、その2つの機能が一つになっているという別のツールに切り替えをしました。しかし、これが、誤算でしたね。「ありがとう」を伝えるフィードと業務連絡の掲示板が同じだと、当社ではよりプライベートに寄った気軽な「ありがとう」を重視していたのに、極端にそういう「ありがとう」が減ってしまったんです……。ようやく「ありがとう」を気軽に言い合えるような称賛文化が定着していたところに、サンクスカードのツールが業務連絡に寄ったことで、その文化が消えそうになった。消えるというよりもだいぶ薄まってきていた。ですので、もう一度ありがとう文化を復活させようという思いが湧いてきました。当社においては、「ありがとう」と業務連絡は別物だと気づきましたね。
「ありがとう」って改めて言われると人は嬉しいものです
(角野):コミュニケーションは取れている会社だと思っています。ですが、コミュニケーションと「ありがとう」は別であるなという感覚があります。仕事、業務モードになってしまうと気軽な「ありがとう」ってなかなか言わない、少ないと思います。でも、改めて「ありがとう」と言われると人は嬉しいと思うのです。あえて言う、あえて言われるそういう環境を作っておきたいと思っています。ネガティブな面は放っておいても目につくものですので、他人へのポジティブな面へのアプローチをさせる環境を会社が用意し、そういう社内にしておきたいという思いがあります。
RECOGの運用の状況と体制
〜実際にRECOGをどのように活用されているかお伺いできればと思います〜
強制はしません。ノールールです。
(角野):RECOGに対して、特にルールを決めて運用はしていません。ノールールで運用しています。あくまでも自主的にやる、やらない人もいるけど、何も言わないし、それでいいと思っています。やらない人はもらうばかりですが(笑)、それでも、「ありがとう」っていうレターをもらえば、悪い気はしないですよね。それでいいと思っております。だって、いっぱい言い過ぎると面倒になるものですよね。レターに付けているバリューバッジも細かいことを今は言っていないです。行動指針をバッジにしているので、活発に飛び交うレターに付けて日々贈り合っていれば、日々、行動指針に触れてはいるわけですから、まずはそれで行動指針を身近に感じてくれればいいかなくらいに思っています。後から徐々に具体的な内容を教えていこうという感じですね。
企画開発部 課長/経営戦略部 人事担当 野口侑李 様(以下敬称略):
当社は何をやるにしても、どんなツールを入れるにしても従業員がいつも協力的です。そこはとても助かっています。そういう意味では、採用をする際は、仕事のスキルよりもその人が持っている空気感を大事にしていますね。
(角野):未経験者が好きなんですよ。まっさらということは、教えやすいということで、教え方次第で即戦力になると思っています。また、採用は、絶対に社長の独断で決めない、全ての従業員が関わってくれるような採用を心がけています。

RECOGを導入後の効果
〜RECOGを導入して感じられた効果や、エピソードなどがあれば伺えますか?〜
言いそびれる、言えなかった「ありがとう」が言えるようになりました
(角野):言えなかったありがとうが言えるようになりました。普段の業務の中でもありがとうが増えたと感じています。当社のありがとうの文化が進化している!(笑)と感じます。デジタルではなく、対面でも自然に「ありがとう」が出てくるようになっている印象です。普段から「ありがとう」を伝えることへの抵抗感が減ったとでもいいましょうか、社内に「ありがとう」が溢れていますね。
いつでもどこでも思いついた時に「ありがとう」が贈れる
(野口):デジタルなので、RECOGなら時間を問わず「ありがとう」が贈れるのはいいですね。どうしても業務時間は落ち着いて考えれない、ふとした瞬間に湧いてきた感謝の気持ちをその場で伝えるタイミングを逃したりしてしまいます。その点、後からでも伝えることができるという点はとてもいいなと感じています。私なんて、3日後とかに「あの時はありがとう」ってレターを贈ることもありますよ。
今後取り組んでいきたいこと
〜今後取り組んでいきたいと思っていること、があれば教えてください〜
自社オリジナル商品を並べたサイトでピアボーナス を実施しようと思っています
(角野):自社のオリジナルの商品を並べて(外にでも着ていけるというコンセプトで作成したユニフォームやオリジナルのワッペンなど)インセンティブのサイトを考案しています。
(野口):最初に数枚のユニフォームは会社支給しているのですが、追加で欲しいとかもっと種類が欲しい人は、RECOGでもらったポイントで交換できるようにしていこうと思っています。
評価制度にRECOGの実践度を組み込む予定です
(角野):当社は年に2回の評価の機会があるのですが、通常運用している1次から3次まで(自己、同僚、上長)の評価に加えて、普段RECOGを利用しているその利用頻度(サンクレターの送信度合い)を評価に組み込む予定です。評価全体の10%をRECOGでのレター送信実践度とします。また、評価する事前1ヶ月などでRECOG強化月間を設けてみようとも思っています。