コラム

2023.08.07
2023.08.07

サンクスカードとは?導入メリット&成功のコツ3つ

普段職場で「ありがとう」と伝えられていますか?
毎日を仕事に追われる中で、感謝の気持ちを伝えられていないビジネスパーソンは少なくありません。

そんな中、気軽に感謝を伝える・交換する仕組みとして注目を浴びているのが「サンクスカード」です。
感謝の交換から生まれるポジティブな感情には、企業全体を動かすほどの大きな力を秘めています。

本記事では、サンクスカードとはどういったものか、導入のメリットや運用のポイントについて解説していきます。 
 

サンクスカードとは?

 
サンクスカードとは、社員同士が感謝の気持ちを伝えるための仕組みです。
働き方が多様化してきた2000年代前半に普及し始め、現在では大手航空会社やホテル業界でも注目されています。

お互いに感謝の気持ちを送り合うことで、ポジティブな気持ちで業務に取り組むことができるのが運用の強みです。
「先日チェックしていただいた提案書のOKをもらえました!」

「急な依頼にも関わらず手伝っていただいてありがとうございました!」
など、気軽に感謝の気持ちをメンバーに送ることができます。

手書きのカード形式のみならず、WEBサービスやアプリにまで派生し、その運用方法は企業によっても様々です。
手書きのカード形式は手元に置いておくことで、いつでもその暖かみを感じられます。

仕事が上手くいかない時や落ち込んだ時など、カードの一枚一枚がポジティブな力をくれるでしょう。
一方、WEBサービスやアプリなどデジタルは、相手に感謝を伝えるまでのステップが少ないため、感謝を伝える行為に対するハードルが低くなります。


サンクスカードを導入するメリット4つ

 
サンクスカードの一番の魅力は、感謝の気持ちを素直に伝えられる点です。
カードを受け取る側も送る側も、両者が得をするWin-Winな仕組みと言えるでしょう。

この他にもサンクスカードがもたらすメリットは社員だけでなく、企業全体のメリットにも影響します。
ここではサンクスカード導入によるメリットを大きく4つに分けて解説します。

 

組織内コミュニケーションが活性化する

サンクスカードの最大の目的は、組織内のコミュニケーションを活性化することです。
誰からどんなサンクスカードをもらったなど、職場内での会話のネタにつながり、コミュニケーションが活性化します。

感謝の気持ちを表すことはとても良いことではありますが、いざ言葉にして伝えるとなると急に恥ずかしくなる人も少なくありません。
しかし、サンクスカードならば、言葉でなく文字で相手に感謝を伝えることができるため、気負うことなく感謝を伝えられるのではないでしょうか。
「あの時の上司の言葉がなければ今頃…」
「実は陰であんなに僕たちのために努力してくれていたなんて…」
といったように、普段伝えられない感謝もサンクスカードを使えば気軽に伝えることが可能です。

また、感謝を伝えられるのはメンバー間だけではありません。
普段関わりのない人でも簡単に感謝の気持ちを伝えられるため、コミュニケーションの輪を広げることもできます。

サンクスカードの持つ魅力は、組織内の良い部分に目を向けるきっかけとなるところです。
感謝の気持ちを伝えやすい雰囲気が広がることで、チームワークがより一層深まるでしょう。
 

お互いの理解が深まり、関係性が構築されるので離職率が低下する

サンクスカードを通じたコミュニケーションは、社員同士の理解を深め、関係性を構築する助けとなります。
普段は関りのない社員同士でも、サンクスカードを通じて意外な一面に気づくことは少なくありません。
それが新たな会話のきっかけとなり、人間関係の構築にも役立つでしょう。
 
また、人間関係が良好でストレスの少ない働きやすい環境は、離職率の低下をもたらします。
労働時間や休日の問題だけでなく、職場の人間関係も退職理由として大きな影響を及ぼします。
厚生労働省による「令和2年雇用動向調査」では、職場の人間関係を理由に退職を選択した人は女性が13.3%、男性は8.8%と少なくありません。
 
サンクスカードは、相手の良い部分に目を向け、感謝の気持ちを伝えるためのツールです。これにより、組織内の雰囲気が改善され、「もっと企業に貢献したい」という思いが強まるでしょう。
 

社員のモチベーション向上につながる

互いに感謝を伝えあうことで、社員のモチベーションは高まります。
どんな人間にも承認欲求はあるもの。
こと仕事においては、成果や態度を認めて欲しいと強く感じる社員も少なくないでしょう。

サンクスカードはそんな社員の承認欲求を満たすためのツールとも言えます。
者の頑張りを認め合う文化や雰囲気が形成されれば、普段何気なくこなしている仕事への意識も変わってくるでしょう。
「単調な作業だな…」「今していることは役に立っているのかな」といった内容でも、誰かの仕事の支えになっているケースは少なくありません。
 
「これが誰かのためになる仕事だ」と認識することで、仕事に対する価値感が変わり、「もっとこの人のために頑張ろう」とさらに貢献意欲を奮い立たせ、自身の存在意義を再確認させる力となります。
このような互いを肯定し合うという行為が、感謝する側とされる側の双方に働くことで、メンバー間のモチベーション向上が期待できます。 
 

企業イメージや求人の需要向上につながる

サンクスカードの導入は、組織の雰囲気を改善し、結果的に企業イメージを向上させます。
また、社員のモチベーションの高まりが、内部だけでなく外部へもポジティブな影響を与えます。
 
コミュニケーションが活性化し、役職や年齢など関係なく、フラットな環境が形成されることで、全ての社員が自由に意見を出しやすくなります。
これにより、柔軟な発想や革新的なアイデアが浮かび、画期的な製品やサービスの開発が加速するでしょう。
顧客のニーズを満たすことで、企業の業績やイメージの向上につながります。
さらに、組織内の雰囲気は、求職者が求人に応募する重要な要素となります。
良好な職場環境は社員間のコミュニケーションを促進し、より円滑な連携を生み出します。
逆に、雰囲気の悪い職場は、長期的に働く意欲がわいてこないものです。
 
サンクスカードは、職場の雰囲気を明らかに良くするツールです。
それにより、「素晴らしい企業だ」というイメージが強化され、求人への需要が増えるでしょう。
 

サンクスカードの運用を成功させるためには

 
感謝を手軽に伝えられるサンクスカードは、社員のモチベーション向上や企業イメージの強化など、様々な効果を生み出すことができる仕組みです。
しかし、その効果は運用方法に大きく左右され、適切な運用がなされなければ、導入自体が台無しになるケースも少なくありません。
企業と社員双方の成長を促す手段であるサンクスカードは、持続的に利用してこそ真価を発揮します。そこで今回は、サンクスカードの運用を成功させるための3つのコツを紹介します。
 

サンクスカードの導入目的を明確にする

導入する際に最も重要なのは、その目的を明確にすることです。
単に感謝の気持ちを送り合うだけでは、目的達成には至りません。
導入の理由やその背景、期待される効果等を社員全員に周知し、理解を深めることが初めてのステップとなります。
仮に社員の理解や共感が得られないままサンクスカードを導入したとすれば、社員は義務感を強く感じ、感謝を送り合うことがただの上からの命令と感じる可能性があります。
これでは、感謝の特別感や他者の良さを発見する楽しさが薄れてしまい、結果的にサンクスカードの導入は失敗と言えるでしょう。
 
そうならないためにも、サンクスカードの導入を成功させるための研修会やマニュアルの準備は欠かせません。
社員の理解と協力がなければ、どんなに良い制度も機能しません。
全員が導入の目的を共有できる環境を整えることが、サンクスカードの運用を成功させるための第一歩と言えるでしょう。
 

社員の負担にならないようにする

サンクスカードの運用は、社員の負担を増やす可能性があります。
紙のカードを用意したり、送受け取りの集計を行ったりと、運用にはそれなりの時間や労力が必要になるため、社員がこれまで以上に負担を抱えてしまう可能性があります。
負担を背負うことに社員が顔をしかめれば、仕事への不信感や満足度にも影響しかねません。
 
また、サンクスカードを送ること自体がノルマ化してしまわないように注意が必要です。
感謝することではなく、送ることが目的になると本来の意味合いからずれた運用になります。
中身を伴わない交換や仕組み自体への不信感など、サンクスカードがマイナスに働いてしまうこともあるでしょう。
 
これを回避するためには、紙媒体でのカードからデジタル化することを視野に入れましょう。
デジタル化により、場所や時間、相手との親密度に左右されずに感謝を伝えられるほか、手間やコストも抑えられるのもポイントです。
 

送りあった内容を可視化し共有する

サンクスカードを互いに送り合うだけでなく、送りあった内容を可視化して全員で共有することも重要です。
全員で共有することで、普段関わりのない社員の活躍や貢献、業務内容について知るきっかけになるでしょう。
お互いを認知し、理解が深まることで横や縦のつながりが強化され、チーム全体のコミュニケーションが活性化するでしょう。
 
そのためには、全員が率先してサンクスカードを送り合う雰囲気づくりが必要です。
しかし、サンクスカードを送ることに躊躇してしまう人も少なくないでしょう。
ここで重要なのは、経営陣がリーダーシップを発揮し、積極的に感謝を伝えることです。
経営陣からのサンクスカードは、社員にとって特別感を与え、自分の働きが認められていると感じるきっかけになります。
そして、サンクスカードが活発に送り合われることで、「自分も参加しよう」と思う社員も増えるでしょう。
 

「RECOG」なら"ホメる"コミュニケーションで組織の課題を解決!

 
組織課題を感じる前にサンクスカードを導入することをおすすめします。
 
今回、サンクスカードの運用を成功させる方法としてご紹介した"社員の負担にならないようにする"送り合った内容を可視化し共有する"。
その実現のためにおすすめしたいのが、弊社が提供するコミュニケーションツール「RECOG」です。
 
RECOGは、従来のサンクスカードをデジタル化し、感謝や称賛を通した双方向のコミュニケーションを実現するサービス。
アプリを通じて「レター」を贈ることで、感謝や称賛を気軽に伝え合うことができます。
 
チームや部署の垣根を越えてレターを贈り合えるため、これまで以上にタテ・ヨコ・ナナメのつながりを強化できるでしょう。
また、レターの内容は他のメンバーもチェックできるので、お互いの理解が深まり、結束力を高めることにもつながります。
 

まとめ

サンクスカードは、チームの絆を深め、モチベーションを向上させる効果的な手段となります。
その運用方法により、社員の仕事への熱意を掻き立て、新たな成果を創出する可能性が広がります。
しかし、同時に注意しなければならないのは、その運用によって「やりたくない」「苦痛に感じる」といった反応を引き出すこともあるという事実です。
そのような不安や不満を解消するためには、社員と経営層が十分にコミュニケーションを取り合うことが重要となります。
 
サンクスカードの導入は、単に新たなシステムを追加するだけでなく、組織全体で感謝の気持ちを高めるという、より大きな目的を持っています。
それを忘れずに、全員が参加し、一緒に価値を創造していく環境を整えていきましょう。
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